異世界の皇帝は神の愛し子に永久の愛を誓う　フェア店舗限定ペーパー　誓い

ほのぼの後日談です

本品は『異世界の皇帝は神の愛し子に永久の愛を誓う』の
フェア書店特典ペーパーです。

本編後、優良の力で騎士団の訓練が滞るお話です。

アナトリア帝国は元々が騎馬民族であるという事もあり
子供達は物心がついた頃から馬に乗ることを覚え、
将来は騎士団に入団する事を夢見ています。

そしてそんな騎士団を現在まとめているのが
第二皇子であるエルトゥールです。

今日のエルトゥールは
騎士団の馬上訓練のために1部の部隊を連れて
王都から一刻程離れた高原まで来ています。

今日は朝から天気が良く、流れる風も心地よく
機会があれば優良も連れてきたいと思っていましたが
みるみるうちに鈍色の雲が空を覆い
ぽつりつぽつりと雨が降り出しました。

乾季の今、雨が降るのは珍しく
訓練を中止したエルトゥールが王都に戻ると･･･

B5版片面にて優良が雨を降らせるお話になります。

公務を終えて屋敷に戻ったエルトゥールは
今にも泣き出しそうな表情の優良な出迎えられ
あの雨が優良の力によるものだったのだと確信します。


優良は庭の草は何少しだけ水をあげよう、
南で水不足だと聞いてなにとかしたいと雨を願ったものの
思ったよりもたくさんあってしまったと言います。

エルトゥールの后である優良は
神の愛し子としての力で天候を自由に操る事ができますが
最近になって発言したものである為
優良は力の制御に苦心していたのです。

今の優良の表情には疲労の色が見え、エルトゥールは
「雨で草木はもちろん助かった人間も多いだろう」と言い
愛しい存在を抱きしめる

･･･という優良の力を絡めた後日談になります。

優良の力はまだ不安定ですが
その力を欲する人間は少なくない事を知る
エルトゥールの決意が見える小話でした。