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表題作元勇者一行の会計士

ヒュドル・ピュートーン,21歳,元勇者一行の剣士
エンケ・ロープス,40歳,元勇者一行の会計士

その他の収録作品

  • 元勇者一行の会計士 番外編
  • 元勇者一行の会計士 書き下ろし
  • あとがき

あらすじ

■小説投稿サイト「ムーンライト」にて人気を博した【魔王討伐一行の凸凹年の差BL】が待望の書籍化!
■【世界を救った勇者一行の剣士青年(21)×会計士おっさん(40)】の冒険と恋愛の紆余曲折を描いた物語。
■「平和になったし、もういいか――」 エンケ・ロープスは、30歳の頃から幼い勇者たちの保護者役兼会計士として世界を救うための魔王討伐の旅に同行していた。その旅立ちから10年……、ついに一行は魔王を倒し、世界は平和に導かれた! だからこそ、エンケは逃げ出すことにしたのだ、20近くも歳の離れた、年下の想い人から――。

作品情報

作品名
元勇者一行の会計士
著者
梅したら 
イラスト
yoshi彦 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
発売日
電子発売日
ISBN
9784344849174
3.7

(23)

(8)

萌々

(7)

(3)

中立

(4)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
6
得点
81
評価数
23
平均
3.7 / 5
神率
34.8%

レビュー投稿数6

伴侶狂い

今頃ですが読んでみました。
タイトルは知っていたけど会計士って…と思い手が出ませんでした。

いざ読んでみますと。エンケのグダグダが長い。とんでも論法と腕力の我が子も同然のヒュドルに彼が12歳の頃から抱き潰され。
19歳差でエンケは現在40歳。どうもこの世界では年寄りのようで。年の差を超えられない壁と思い悩むエンケ。

魔王討伐の旅も終わり、さあこれから世界中の本を読む旅に出るぞ!
と思ったらヒュドルに閉じ込められ…。

主人公エンケの気持ちがだんだん明らかになって、さらに攻めヒュドル視点も入り。
なんと!な人外で。その本能や習性を超える独占欲を見せるヒュドル。
ヒュドルの言葉や姿勢や想いに痺れました。聡明で強くてエンケがいれば幸せなヒュドル。 

もうここで満足してしまい、正直これ以上モダモダやでもでもだって年の差あるし男だしとか読む気力が持てず。

そもそもエンケが伴侶なのは最初から決定事項なんですよね。そこからは本能で、触れ合ううちに感情も育っていくのですが。

うーん、あんまり萌えなかったかな。

0

棺に入れてほしい

もう何度読み返したか分からない作品です。受けのエンケが年の差だとか、色んな壁を前に攻めのヒュドルから逃げるのですが、本当に切なくて切なくて……。ヒュドルはヒュドルで事情があるからこそのもどかしさがあり、何度も何度もお互い壁に当たっては離れていきます。でもエンケはとっても賢いので、ヒュドルから離れてから段々といろんなものが見えてきて、ヒュドルの秘密を知っていくのです……。何度も何度も壁に当たっては越えていくからこそ、ラストは本当に感動します。あと随所に濡れ場もあるので楽しめます。
本当にオススメです。

3

勇者の旅が終わった後

勇者パーティが、10年かけた魔王討伐の旅を終えて帰って来てからのお話です。

0

私事は大義を成した後に

今回は魔王討伐を果したパーテイの剣士と賢者のお話です。 

魔王討伐を目指す子供達に保護者として付き添った受様が
惚れてしまった攻様から離れようと試みるも捕まる顛末と
その後を描いた続編を収録。

受様の生まれる前から魔王は世界に君臨し
多くの勇者が戦いに挑んでいましたが
誰も魔王を倒すことができませんでした。

受様は知識力が貪欲であらゆる本を読み、
招かれて王立アカデミーで教師となります。

しかしながら常人をはるかにしのぐ知力と理解力は
アカデミーのトップたちにとって脅威となり、
様々な嫌がらせの末に攻様は当時の教え子たちと共に
不名誉な形で追い出される事となります。

子供達の行く先を見送った受様は
子供ながらに勇者として立ち上がった少年と
強靭な魔力故に恐れられていた少女に出会い、
彼らを守る大人ために旅の同行者となります。

その後、
種族的に並外れた剣士である攻様を加えた受様達一行は
10年と言う年月の果て魔王討伐を果すのです。

彼らよりも二回り近くも年上の受様は良き師、
良き親として子供達を教え、導き、守りましたが
戦いに関しては全くの戦力がいてあったことから
自分はパーティの会計士を名乗っていました。

その上、
精通を迎えた攻様が性欲を高まらせると
勇者と治癒士が淡い恋を育てていた事も有り
攻様の相手を務め続けてきたのです。

攻様は受様に並々ならぬ執着を示し
受様も攻様に惚れていましたが魔王討伐を終えた今、
共にいる理由がありません。

受様は攻様の束縛から逃れて旅に出るのですが
攻様は即座に受様を追いかけるのです。

勇者一行ノ賢者へ 剣士ガ探シテイル 連絡求ム

そんな攻様の伝言を目にした受様は
攻様が探す賢者を治癒士の事かと思っていましたが
勇者からの手紙で1度、王都へと戻る事にします。

しかし、
王都に戻った受様は待ち受けていた攻様に
拉致られる事になるのです!!

攻様に捕まってしまった受様の未来とは!?

WEB小説サイト「ムーンライトノベルズ」連載の
Web小説を加筆修正しての書籍化で、
勇者一行の剣士と賢者のラブコメディになります♪

受様は魔王討伐のために集った勇者と魔術師と
剣士として加わった攻様の3人を勇者一行としていて

魔力もなく、特技もなく、体力も人並みな程度な
自分は一回りも年下の彼らの保護者であり
旅をスムーズに進ませるための金勘定係、
タイトルになっている会計士程度の認識です。

しかしながら
受様の教えで様々な知識を得、
それを活かして魔王を討伐するに至った3人と
彼らによって救われた多くの民にとって
攻様は賢者と呼ばれるに相応しい人物なのですよ♪

攻様に惚れながらも受様は年上すぎると
恋を実らせようとはしませんが
攻様は出会った時から受様を伴侶にとロックオン済で
魔王討伐の旅終えたら離さないつもりだったのです。

そんな2人の追いかけっこはMYツボを押す展開で
とっても楽しく読ませて頂きしまた ヾ(≧▽≦)ノ

但し、こちらは通常なら物語のメインの部分が
終わった後からのスタートなため
登場人物達には周知の事実でも読者には初出し(笑)で

受様が無自覚の賢者様なので世界の秘密を
パパッと読み解いてサクサク進む展開が多々、
読者の想像外をいく事を良しする様な仕立てなので

受様の周りに繰り広げられるフレコレを
丁寧に組み込まれた伏線とみるか
作者の行きたい方向にいくための布石とみるかで
楽しみが増減するお話かと思います。

2

よく分からない

小説投稿サイト掲載作品の書籍化で、世界を救った勇者一行の剣士と会計士であるおっさんとのジレジレ恋愛ものになります。

こちら、個人的にどストライクの設定である事や、レーベルに対する期待感から購入しました。
や、掘り出し物を持って来てくれるかも!的な。

で、繰り返しになりますが、設定とか本当にどストライクなのです。
あと、主役二人のキャラもとても好み。
えーと、世界を救った勇者一行の二人が主役になるワケですが、魔王を倒す冒険が描かれてるのでは無く、冒険が終わったその後の二人が綴られた物語なんですよね。

幼い勇者達の保護者的な立場で魔王討伐の旅に同行した会計士・エンケ。
10年にも及ぶ旅の途中で、剣士であるヒュドルの性欲解消の相手までする羽目になるんですね。
やがて、悲願が叶い平和が訪れた時にはすでに40才のオヤジになっていた彼は、ヒュドルに対して恋愛感情を抱くように。
そこで、旅の終わりと同時に一人逃げ出して・・・って感じなんですけど。

私は元々オヤジ受けが大好きなんですけど、それは年を取れば取るほど、彼等が臆病になっちゃうからなんですよね。
主人公となるエンケですが、そろそろ身体のあちこちにガタが来だしたごく普通のおっさんでして。
いや、賢者と呼ばれるくらい博識で一度読んだ本は忘れないと言う知恵者ではあるんですけど、キャラとしていい意味で平凡と言うか。
特別魔力があったり剣の腕があったりって事も無く、敵と戦う術も無い。
でも、大人としての良識があって、何より思いやり深くあたたかい人物なのです。
で、同時に少し臆病。
20近くも年下の、しかも性欲処理の相手としか扱われてないヒュドルを好きになってしまい、だから逃げ出す事にした。
これ以上傷付く前に・・・。
や、こう言うおっさんの純情って萌えまくっちゃうんですよね。

またこちら、攻めと受けの両視点で語られるんですよ。
エンケを閉じ込めて抱く傍ら、あちこちで女性も抱きと、エンケに対する特別な気持ちは無いように思えるヒュドル。
これ、本当は真逆でして。
実は彼ですが、かなりの執着攻めなんですよね。
えーと、ヒュドルですがギュルセ族と言う特殊な一族の一人で、厳しい掟に縛られてるんですよ。
また、彼等特有の性質なんかもあって、そのせいでこのスレ違い劇が起こっていると分かってくる。
元々執着攻めも大好きな私にとって、この苛烈な年下(21歳)執着攻め×臆病オヤジ受けが楽しくて仕方ないのです。
もうめちゃくちゃ萌えるー!と。

ただこちら、そんな感じでとても好みの部分もあれば、ちょっと合わない部分もあってと評価が難しくて。

いや、う~ん・・・。
これは相性とか、単純に私の理解力の問題ではあると思うんですけど。
何だろう、こう、すごく文章が読み辛いんですよね。
なんか集中しづらいと言うか。
えーと、後だし後だしで様々な設定が出てくる上に、時系列が行ったり来たりする。
また、イマイチ場面の切り替わりが分かり辛くて。
今、自分は現在を読んでるのか過去を読んでるのか。
どこの場面でどんなエピソードを読んでいたのか。
あれ、どうだったっけ?と、しょっちゅう混乱してくると言うか。

また、世界観から設定からすごく作り込んであるのです。
それこそ、攻めの一族の成り立ちから彼等の背景、特質。様々なエピソード。
そして、神々の御代まで遡っての、この世界の歴史。
そう、すごく壮大なんですよ。
すごく壮大なんですけど、壮大すぎて理解が追い付かない。
あと、世界観だったり設定の描写にページを多く取られてるので、面白いんだけど今自分は何を読んでるのか混乱もしてくると言うか。
こう、もうちょいシンプルな設定にしてもらって、二人の恋愛の方に重きを置いて書いて貰えた方が好みと言うか。
だって、20年も前の受けの教え子の話とか、個人的にはどうでもいいし。
例え彼等が様々な偉業を成して、人々から崇拝される神抗十四天と呼ばれる偉人になってようと。
いや、現在の受けを形成した大事なエピソードだとは分かるんですけど。

何でしょうね・・・。
しつこいですが、すごく壮大なお話なんですよ。
ただ壮大すぎて、最終的に別次元の神様まで乱入してくるに至っては、凡人である私は理解が追い付かないんですよね。
このお話は一体どこまで広がって行くんだろうと、一人置いてけぼり状態と言うか。

すごくいいお話だし、二人の深い愛には胸が熱くなるのです。
でも、よく分からなくてイライラもしちゃう。
そもそも、受けとか大好きなキャラだけど、彼の行動も普通に意味が分からない。
逃げてるはずなのに、なぜかホイホイ簡単に戻って来ちゃったりとか。
エンケ、お前は一体何がしたいんだ・・・的に。
いや、理解出来ないのはお前がアホなだけだよと言われれば、おっしゃる通りとしか答えようが無いんですけど。

う~ん。
まぁそんな感じで、個人的にはとにかく読み辛いお話でした。
やたら長い事もあって、余計に。
ただ、壮大で本格的なファンタジーがお好きな方には、とても魅力的な作品なのではないかと思います。
おじさん受けがお好きな方にもオススメじゃないでしょうか。

14

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