BlackCherryアンソロジー 触手姦 メスに堕ちゆく男ども

多様性

触手特集が面白そうだったのと、
BlackCherryレーベルの本を手に取ってみたかったので購入しました。
電子のアンソロジーvol.1・2で4作ずつ配信していたものを、
一つにまとめて紙の本にしたもののようです。

表紙のイメージ通りメス堕ち陵辱メインの書、バッドエンド系多め。
絵はライトで見やすいものから男性向け風、
ガチムチや青年誌系…とばらつきがあります。

この本にBLのLを求めちゃいけないかもしれませんが、
カップリング要素やラブになっていく兆しがありそうな作品もあり、
腐女子としてはやはりそれらの方が楽しめました。
比較的BL感が強くて良かったものの感想です↓

「絶界牢獄 ドS看守を触手懲罰」
犯すのは触手ですがそれを管理し指示を出す攻め：立花が出てきます。
受け：ミカエルは最後まで反抗的で偉そう、それが立花を煽る結果に…
直接の絡みはありませんが警棒挿入＆電気ショックあり。
最後の「一緒に頑張ろうな」と言う部分にBLを感じて萌えがありました。
ミカエルが素直になるまでこれからも様々なプレイが行われそう、
調教っぽく、執着や依存も生まれそうでその後が見てみたいです。

「テンタクル×クライミング～僕は絶対に負けない！～」
壁から生えるチン〇を登って山頂へ！という発想が面白い。
主人公の徳田がポジティブなガチムチ系で悲壮感が無く、
陵辱要素控えめのアホギャグBLノリで和みました。
攻めは山の蛇神様、ゆるい感じの人外キャラで、
登る為に触手を刺激すると攻めも余裕無くなって、
悶え出す所が可愛くて良かったです。
山の神様に「山を愛している!」は告白も同然でしょう。
懲り懲りの神様とまた登りに来た徳田にはBLのLの予感がしますね。

「ネジレススリスペルマ～搦めとられた組長～」
組長が触手生物に犯されていたら彼に憧れる新入り：槙が呼びに来て…
触手じゃ柔らかくて…と槙を誘う組長、槙×組長の合体シーンも。
最初表情が怖くて引いてしまったんですが、
触手の断片を尻から排出する脱糞っぽく見えるシーンが良かったのと、
メス堕ちして洗脳されたかもしれないが、
本人は楽しんでいるように見える、
淫乱＆誘い受け好きとしても性癖に刺さる部分が多々ありました。

キャラデザの可愛さは
「贄雌～新米冒険者がハマる触手の罠～」がピカイチ。
モヒカンを可愛くしたような髪型にうさぎの耳とぽんぽん尻尾、
大きな目の下に点々がある褐色の獣人、ネイル＆ハイヒールもオシャレ。
淫紋を付けられて体を作り替えられ黒目の中にはハートが出来ます。
ストーリーはなんか色々とヤバいです…(^-^;

その他の作品は陵辱バッドエンド系ですが、
その中でも快楽を求め享受する姿勢や表情は、
見ていて嫌なものばかりではありませんでした。

18禁BLって単に修正の度合いの問題が大きく、
それを変えて全年齢版を出しているものも多いと思います。
こちらのレーベルはエロ特化の男性向け成年コミックの雰囲気に近く、
新しい試みなのでは無いでしょうか？
多種多様な形状を持ちありとあらゆる責め苦を与える触手達のように、
現代のBLの多様性を感じさせられました。