※ネタバレを見ないで読んだ方が楽しめると思われます、いつもより伏せて書きますが以下の感想はネタバレを含みます。
絵はとてもお上手ですしHシーンの描写も良かった、作品としてのストーリーもしっかりあると思うけれど、内容が個人的に苦手だったのでこの評価です、合う人には合うと思います。
少々不気味でインパクトのある表紙、多くを語らないあらすじ、ハッピーなお話で無いのは目に見えているので、ドッキリや衝撃的な展開・結末を期待して購入しました。
友人を亡くしたエピソードから、もしかすると何か霊的ホラー要素があるのかな?と思いましたが違い、容易に想像出来る通りのやっぱりか…と言った結末、答えでした。
前半の診察シーンはヒートの個人差や薬の種類、ホルモンバランスや病気がどうこうとか、少しリアルっぽく作り込まれていて良いなと思ったのですが、最後でいきなりチート能力による強制進行感がしました。
ここからは誰の事を言っているかは伏せて「彼」として書きます。
私はオメガって生まれつき生き辛さを抱えている人達だと思うんですよ、薬が効かない人も周期が乱れる人も居る、自分ではどうにも出来ないしその苦しみは当該者にしか解らない、街でヒートを起こしたオメガに対する周囲のモブと「彼」の反応や考えがダメでした…。
訳の分からない自分勝手な愛が「個人」に対してはあったとしても、今までの考えや行動からも「彼」はオメガという性別自体は馬鹿にして見下しているとしか思えない…そういう人はオメガを愛し愛される資格は無いと思うし嫌悪感がしました。
「彼」にも理由はあるのだけれど、ストーリー中にその描写が無く最後に説明で書かれているだけなので同情も出来ないし。
私がDLした時は表紙など含めて37ページで400円ちょい、ナンバーナインなので一般的な分冊・短編よりは少々割高かな?全てが「彼」の思い通りにはならなかった事が唯一の救いでした。
ついに性欲図鑑にもこれが来ましたね、題材が難しいのかな…今回は3作品しかなくてもう少し多く読みたかったです、ちなみにラインナップは以下の通り↓
「冷徹なるコマンダー」Dom×Sub
「Dom/Subリバース!」Sub→Dom×Dom→Sub
「ご命令なら、激しく犯してさしあげます」Sub×Dom
…と、やや非王道な作品集に感じました。エロが得意なイメージのあるジュネットさん、さすがコマンドプレイもしっかりエロ方向でもどかしさを感じない、以下、各作品の内容と感想を少しだけ…↓
「冷徹なるコマンダー」
表紙の作品、冷徹と聞くと怖そうですがSubが救われるお話です。ダイナミクスを隠す麻薬捜査官のジェイソン(受・Sub)、ある日上司のウィル(攻・Dom)にSubがバレて、秘密にする事と抑制剤を貰う代わりに、契約としてウィルとプレイをする関係に、この「契約」と言う言葉が重要なキーワードとなります。
トラウマを抱えながら密売者と戦う主従ストーリーの中に、Dom/Subを構成する様々な要素が組み込まれ、コマンドが時にはジェイソンの弱点となり時には奮い立たせる号令に、とHシーン以外にも使われている、後半はしっかりコマンドプレイエロでバランスが良かったです。
Hシーンは手錠を用い少々拷問チックですが、これはウィルの執着ややるせなさからくるもの、コマンド「Present」は受けが自らM字開脚する姿が拝めるDom/Subならではかと思います、感情こもった激しめのシーンで動きや表情も楽しめました。
契約を破棄したいジェイソンの真意は?秘められたウィルの想いに最後はもちろんハッピーエンド。優秀なマトリのジェイソンとSS級Domのウィル、しっかり者の強い受けをもっと強い攻めが守るCP感も好みにあっていました。
「Dom/Subリバース!」
レイジ(Dom→Sub・受)とSubのユウト(Sub→Dom・攻)は恋人兼パートナー、二人はある日謎の光に包まれる。翌日レイジのコマンドにユウトは無反応、困惑するレイジが可愛くて衝動に駆られたユウトが「Kneel」と言ったらなんとレイジはお座りして…!?超常現象も加わりダイナミクスが入れ替わるちょっと変わったお話。
レイジのサブドロップを回避する為二人はコマンドプレイをする事に、比較的Hシーンメイン。リバースするのはあくまでもダイナミクスだけ、レイジのお尻の反応から肉体的なリバでは無い事が解ります、もしかしてご褒美あげられなかったのってこの準備が十分に整っていなかったせいなのかもなぁ。Subになっても強がって主導権握ろうとするレイジをコマンドで素直にさせる流れが面白かったです。
宇宙人達の偶然の計らいによって壊れかけていた二人の仲は元通りに、良かったね!
「ご命令なら、激しく犯してさしあげます」
ホテルマンの鷹野(Sub・攻)は以前助けて貰った鴨川(Dom・受)に片想い、勇気を出して告白するけれど玉砕してしまう。後日、鴨川が取引先の客に酷い仕打ちをされている所を見てしまい…。
エリート営業マンの鴨川だけれども、力を無暗に使わないよう神経を使い、Dom性を上手くコントロールしきれない所がある自分を卑下している、プレイや二人の関係だけでなくDomの生き辛さに焦点を当てている作品なのが良かったです。
タイトルにあるようにコマンドによりSubが抱いて尽くすDomの誘い受け、優しくしようとしてもコマンドにより乱暴に攻めてしまう鷹野も第二性に囚われる姿が表れている、ラブはまだこれからかな。
個人的にDom/Subは甘やかし系では無く支配する/されるの方が好きなので、そちらがメインなのが良かったです。
まずは「あらすじ」を見て欲しい作品。
「背負い投げを極めたボディガード・安藤は」→強そうだ
「背後に忍び寄る怪しい者を投げ飛ばしてしまった」→強過ぎる
「相手は何事もなかったように立ち上がり」→強過ぎる
「「交尾したい」と言い出して」→なんでやねん
「エッチ汁大放出孕ませBL!」→強過ぎる
強過ぎます!正直あらすじだけ読んだら訳解らんストーリーだと思います(^-^;加えて表紙のたくましい男達に+眼鏡の組み合わせも好きですし、人外好きで触手好き、こんなのスルー出来ないっス。
お話は安藤(受)の背負い癖苦労話から始まり、栄(攻)とあらすじのように出会って襲撃やらなんやらで逃亡、逃げ込んだ先で求愛交尾へ…そこには栄の星の事情が絡んでいるのだが。
結構ハイスピード展開でエロに行きますが、絶滅の危機に瀕している彼らに情緒やらなんやらを考える時間の余裕は無い!このぶっ飛んだSF(SpeedyFack)ストーリーに身を委ねるべきです。
最初は普通のHから始まりますが、どちらもご立派な幅広肉厚鍛えボディで見応え有り、互いの身体に魅力を感じている場面も良し。
激しい場面の擬音のフォントが可愛いくて好きです、フォントの名前とかは解らないけれど木の板みたいな感じかも。
途中からは触手モードで結構ウヨウヨ、拘束やぶっかけに産卵管とダブル挿入そして子種…
どうしても修正で見辛く解り難いのですが、この汁と卵のダブル挿入によって体内で受精し、男性である安藤に子を宿せるって事で解釈合ってるかな?だとしたらアホエロ系なのにこういう仕組みはしっかり作られ納得が行くのも良し。
あと、こんな名前の汁は初めて聞きました、汁も言い方を変えればこんなに優しくて微笑ましい響きになるのか、言葉遣いに関して我々も見習うべき所があるかもですね。
最後はぷるぷるの何かが元気に誕生して可愛いv栄も生まれた時はコレだったのかな?(笑)産むシーンなどは無いので孕ませ系苦手でも問題無く読めそうです。
その年によって増えたり減ったりを繰り返しているけれど、また新たな担い手となりそうな作家さんが現れて喜ばしいです、ガチムチとBLの未来はきっと明るく平和なハズだ。
ぐずとろアンソロジーの分冊版、作者さんの「Hate My MIA!」シリーズが好きな者です、私が知っている限り他の作品は初めて見たので読みたくなりました。
「立川攻太郎」と言う攻める為に生まれて来たんだネームの男が主人公、アプリと出会いの日常も含めた攻太郎の自己紹介からお話は始まる、☆5モテ男イケメンがCool&Smartに立っているハズ…セリフを見なければ。
本人はウケ狙いでは無く真顔でナチュラルなモノローグ&セリフのハズなのに、何故かじわじわ込み上げてくる笑い、拍車をかける画面効果、Hシーンに入る前から自然と口角が上がってしまいますw
そんな彼が決めた今夜のお相手は顔が好みなスムギ、ムードもバッチリで抱く気満々だったのだが…プロフはきちんと確認しようね!おまけに雰囲気作りもなんか笑えてきます。
冒頭に書いた理由でDLしたので、悪いけれど「ぐずとろ」と言うお題自体は興味がありません、なんか響きが女々しいし泣き顔でアンアン言うイメージ…ところがそんな私の心配はこの作品には無用でした!
可愛い顔して結構容赦ないスムギ、表紙のように手錠を掛けられた攻太郎はあんなことやこんなことも、タチ気分のまま訳も解らず抱かれて喘ぎ悶え、色々考えながら最後には愛されて気持ち良くて幸せになってしまうのだ。
Hシーンは攻太郎の心情描写や脳内実況中継と共に進む、言葉遣いもセリフも表情もキャラが壊れず、おもしろカッコイイ受けのままで良かったです。
絵のはっきりした線や明暗の使い方で状況が解り易く、修正が白抜きでもばっちりエロい!特に汁が見やすく、修正があっても問題無い愛撫や体位が多いように感じました。
ただでさえ全体的に込み上げてくるものがあるのに、そこにHシーンが加わって結局終始にニヤニヤしながら読んでしまいました!(笑)
お付き合いはこれからでラブ度の高いお話ではありませんが、エロの裏に愛する・愛されると言うテーマがきちんと含まれているのも良かったです。
連載モノももちろん好きですが、こういう短編などもまた読めたら嬉しいなと思いました。
誠実そうな攻めと立場が上の強気受け、表紙も絵も綺麗でアラビアンな世界観も良さそうだったので購入しましたが、私には少々物足りなかったです。
ストーリーがどうこうより表現面が私と相性が悪かったかも?全体的に顔アップと静止像、吹き出しが多くてあまり躍動感が無い印象。
ほぼ会話のやり取りメインでストーリーが進み、それでいてページ数はやや多めなのでちょっと飽きてくるなぁ(^-^;
不穏なダルカスが手を出してくるかと思いきや大事には至らず、セト(受)が攫われても割と直ぐにカイル(攻)が駆け付けてケガなどもせずに帰還、ピンチシーンもやや盛り上がりに欠ける。
お話は殆ど二人の精神的攻防で、言い方を変えれば日常なので案外平和で平坦、非日常展開が好きな私には刺激が足りなかったです。
せっかくの強気受けなのにHの時の表情は余裕無く、TLっぽさを感じる場面もある。あっさり快感に流されてしまうけれど、最初の攻撃的で偉そうなセトが見ていて楽しかったので、せめて序盤くらいはもうちょっと踏ん張って耐えて欲しかったな。
前半は全身像や愛撫シーンなどもそこそこ描かれていたのですが、後半に行くにつれて顔アップが多く、身体の絡みがあまり拝めずあってもあっさりめ、エロさも少々足りなかったです。
どちらかの片想いなありがち展開とは違い、お互いが好きになって欲しいハズなのに素直になれず、隠し切れない独占欲も垣間見え、挑発的に探り合い引き出そうとする…過去からの長きに渡る想いも含め、少々変化球な主従ストーリーは個性があって良かったと思います。
正直私にはあまり合わなかったのですが、読む本を間違えたのかもしれないし、相性の問題だと思うので「萌」評価です。
チャラリーマンアンソロジーの分冊版、正直ストーリーは少々強引さがあると思います。ノンケの加勢(受)が怖~い上司の瀬川(攻)に対し、「瀬川さんが女になるとか」と言うのは冗談でも妙な感じがする、その後VIPルームに連れ込まれていきなりキス…も何故?となる、加勢の想像通り殴られる方が自然的かも。
現実的過ぎる展開にするとBLが成立しないし、女に~と言う言葉が煽りになったのかもしれないけれど、無理矢理BLの流れに持って行ったような感じは若干ありました。
後はひたすらお仕置きHでストーリー性は大して感じられず、ヤマなし・オチなし・イミなし感は拭えない。あ、でも序盤の瀬川のお説教は長文で力が込められているなと思いました(笑)
エロに関しては良かったです。私の読書経験上ではHの始まりのキスシーンってあまりコマ数を割かない事が多いと思う、でもこの作品はキスだけで1ページくらい使ってかなりしっかり描かれていて、良い意味でいやらしかったです。
Kindleで購入していますが修正はぼんやり発光で何をしているか解り辛い箇所もあり残念、その点先程のキスシーンや入れた指を出す場面など愛撫シーンの方が生々しくエロく感じる。
挿入後も手を縛られた状態でのH、体位&ポージングや表情の変化の部分は楽しめて、攻めの瀬川も時折余裕が無くなる表情を見せるのが個人的に好きな要素でした、ちなみにHシーンは眼鏡無し。
仕事も出来て上手に遊ぶ術も持っておりHも上手、少々ズルいなと思うけれど瀬川はパーフェクト彼氏になりそうですね。
ラブはまだこれからだけれど、加勢が距離を置かずにまた抱かれたがっているのも、そこに繋がって行きそうで良かったです。
干支モチーフ獣人と年獣のシリーズ酉年。表紙向かって左が酉年の神獣である晨酉(受)、右が年獣の歳羽(攻)。
鶏はケモミミでは表現出来ず、トサカを生やすとモヒカンキャラになってしまう。どう描くのかな?と思ったら華やかな鶏の尾で表現されていました、髪にも少し、ニュータイプな獣人デザインが良かったです。
物々しい世界観の説明から始まりますが、食べ物を食い荒らす歳羽と、それから村を守る為に料理を用意して迎える晨酉との平和的なバトルです。
遅刻した上に料理の内容に不満げな歳羽に晨酉はイライラ…晨酉の口うるさいお説教に穏健派の歳羽も遂にお怒りに!ケンカップル風かも。
後は勢いに任せてひたすらエロエロですが、年獣の食欲と性欲についての設定があるお陰で気にならずすんなり入り込めました。
タイトルから本当の孕ませ産卵系を想像したのですが、単なるプレイの方だったのかい!尻から卵を挿入して…こういうのって大抵はそのままの形を保つけれど、このパターンは初めて見ました。作中にも書かれていますが食べ物は大切にね!こういうプレイは二次元の中だけで楽しみましょう。
アレな性癖の私は、卵のまま出す方がエロいのか?卵液を出す方がエロいのか?どっちがより良いのか??と、どうでも良い事を考えるのですが、答えが出ませんでした(^-^;
卵が穴を広げ卵液がローションの役割を果たす、この後の挿入はスムーズで合理的なのは後者、リアルを考えると痛そうなのでそこは無視で。
…とまぁ、半強制的に押し倒し、卵をブチこむなどなかなかえげつない歳羽氏ですが、年獣の横暴な性質と彼個人の温和な性格のミックスが、Hシーンとそのセリフにも表れている、プレイの内容も手コキや穴指入れなどを経由し親切丁寧な面も。
リードする強引さと、気持ち良くしてあげようとするエスコート感を兼ね備えており、俺様過ぎず甘過ぎない丁度良さが好ましかったです。
結構体格差有りのカップリング、絵も上手くて好みでした、ラブはまだこれからですね。毎度の事ながら「END…?」となっており続くかもしれないし無いかもしれない。
3巻は学園編、異世界ファンタジー目当てで読んでいる者としては、スクールライフがメインのラブコメ回だったらちょっと…と思いましたが、思いの外真面目なお勉強編で驚きました。
お話としてはあまり進んではいない、ただ、ゴズが今後この世界で生きていく為に必要な文字・言語の勉強をするので結構重要なイベントかも。
魔法の事とかオディゴスの事とか、ラブ部分に直接関係無いゲーム部分の設定も蔑ろにされず、かなりしっかりしているなと思いました。
ストーリーも二人の気持ちのやり取りも、セリフに各登場人物の個性や感情が表現されて、生き生きしており読み応えがありました。
BL部分はエロより気持ちの部分に重点が置かれていたと思います。ゴズがお勉強のためにオディゴスに教わる事が多く、思うように力になれないイブが嫉妬するような展開が多め。
この作品に限った事で無いのだけれど、嫉妬描写があまり好きで無いのでこの辺りはあまり萌えないのですが、その後のゴズの手紙の内容に少し感動しましたし、仲直りする所は良かったです。
でも申し訳無い、2巻で薄々気付き始めていたけれど、私このカップルあまり好きで無いんだな…と(^-^;
魔王サイドファンタジーと逆体格差オラオラ受けに惹かれたけれど、そもそもショタがあまり得意で無いので。イブの事が嫌いな訳じゃないけれどビジュアルが可愛すぎて物足りないのと、さっきの嫉妬の件も少々幼稚かなと。
学校とかどこでもいちゃいちゃするバカップルっぽさも少々苦手、牽制する目的もあるのは解るけれど。そもそも両想いで婚前旅行をテーマとしているからまぁそうなるよね…この辺りの事を踏まえて私には少々不向きだったのでしょう。
そして続きモノっていったいどれくらい続くか未知数ですよね…すごく気に入った作品なら読み続けるけれど、これが10巻も20巻も続くようなら流石に着いて行けないし。
これからはふと続きが気になった時や、完結した時に気になれば続きを読むかもしれないです、イブが大人になったら興味を示すかもしれない。
コミカルもシリアスもあり、エロと設定しっかりのストーリーが両立され、カップリングとの相性が良い方には問題無く楽しめる良作シリーズだと思います。
スマホが実権を握る現代、淫魔ルシル(受)がアプリを使って定めた今宵のターゲットはやや体格の良い優し気な男ミカミ(攻)だった。
元気よく突入!翼などが生えた奇抜な格好の男が飛んで来たら、多くの人は呆気に取られてフリーズしそうですが、ミカミは焦る事無く冷静&友好的な態度、様々なお客様を接客してきた精神の成せる業なのでしょう。
早速ルシルは経緯の説明を始めるが自由&マイペースな反応のミカミ、情報化社会ネタ全開の噛み合ってないやり取りが面白かったです♪
最初はルシルの襲い受け搾取から、ミカミも余裕無くなるのが良いですね。淫魔の能力を使いさっさと終わらせ退散!…しようとしたのですが引き留めるミカミは全然満足していない模様。
一般的にありがちな展開だと、ここからミカミの逆襲わからせハードプレイが始まりそうなものですが…ある意味わからせと言えるかもしれないけれど、一味違う善意的わからせが意外でした!辛口正論お説教シーンも笑えますw
搾取しか知らないルシルにセックスの極意を優しく指導、テクニック的な部分だけじゃなく一番大切な「相手へ」の思いやり、気持ちの部分も含めて。
なんたってミカミはゴッドハンドマッサージ師なのだ、時折ツボ押しなども交えながら愛撫は優しく丁寧、最初は違和感を示したルシルもノリノリになって可愛いですし、動きや表情の変化も良く、会話しながらまったり時に激しく、お互い満足し合う甘めのHでした。
続きがあるのか解りませんが読み切りとしても楽しめました。22ページで私が買った時は330円。
普段ならページ数に対して少々値段が高く物足りないって感想になりがちですが、俺様ヤンキー系のルシルと穏やかイケメンのミカミのキャラがそれぞれ魅力的、セリフがしっかり練られた二人の温度差あるやり取りも楽しかったです。
絵が上手くHシーンも充実した内容だったので物足りなさを感じませんでした、ページ数と読み応えって比例するとは限らないんだね。
ラブにはまだ到達していませんし、やや肉々しい絵は好き嫌いが割れそうですが、個人的には満足度の高い短編でした!
この表紙、どっちが攻めで受けか考えてしまうのだけれど、どっちでも面白いBLになりそう!ピンナップは狼と鳥の完全獣人同士で、捕食者と被食者のダークな関係を匂わせる、羽が抜け落ちているのも良い味出しています。今更だけれど折角読んだので…以下は各作品の感想です、多いので簡潔にいきます↓
「灰と薬売り」
世界観や犬神の設定がしっかり、バディ感ある二人の人外故の絆のストーリー、完全獣人タイプ(Not人型)の合意エロ、後半は笑える箇所も、コミカル・シリアス・ラブ&エロをバランスが良く楽しめました。攻めはほぼ犬の姿で仕草や動きの可愛い場面が多く微笑ましい。
「内緒のイケナイおとぎ話」
三匹の子豚モチーフ、ちょっとゴツい糸目のコが挿入担当なのは良かったけれど、他の二人はスマートで豚っぽさが足りないかな…そして豚のtnkはスクリュー状は「BLで身についた謎知識」である。何故か壁嵌りプレイでお漏らしあり、実は嫌じゃない受けでエロは楽しめました。
「腹ペコ吸血鬼は処女ハンターの精液がお好き?」
殆どエロだけれど会話しながらなのが良し、反面セリフが多く絵的なエロさよりそちらに集中してしまうのと、後半はアヘ顔がしばらく続き表情があまり好みでは無いなぁ…超受け主導権&真面目攻めとブサカワゴブリンは良かったです。
「やさしい百足のハメ撮り恩がえし」
まさかのムカデを主役にした作者さんも、OKを出した出版社の姿勢も好感。人型になっても人外感が強く触れると姿を真似していける設定も面白い。ハメ撮りしているムカデが無邪気で楽しそうなのがちょっと可愛くて、Hシーンの受けの表情が色っぽい。結末にもどかしさはあるけれど不思議な体験的お話。
「恋ぞつもりて」
視える視えない設定が互いの他者への嫉妬に上手く生かされている。可愛い顔して結構エロエロ、動きのコマ数が多く丁寧で甘めのH、何気に可愛い妖怪のコの方が攻めなのも良し。
「上手なキツネの躾かた」
受けの強がりな態度と意地でどんどん攻めをエスカレートさせるお約束、降参しても止まらないまたお約束、可愛いけれどストーリーはあまり無いエロメインで人気作家の絵だけと言った印象。
「シンボルツリー」
最初の悪役の木とのカップリングだと思っていたのですが違った…個性的な設定やキャラデザ、背景の植物等の描き込みも芸術的で良かったけれど、ショートなので少々物足りない。
「ホスおにvよるの恩返し」
褐色肌で体格が良く少しふんわりした髪の優しい鬼受けとか美味しい。過去からの想い、嫌がらせから守る展開、種族差ならではの葛藤、距離を置こうとするすれ違い的展開…攻めが鬼を好きな理由は悪役好きとして共感出来る部分があり、BLの王道萌えポイントを多く抑えているストーリーで良かった、Hシーンも良い雄っぱい♪
「タマ猫対ポチ犬♂奴隷おしおき勃発戦争!」
これも体格小×大&褐色で良し。最初は制裁系だけれど、そこから今までの過ちと愛を知って変わっていくお話でもあり、お仕置きHから甘々ラブHまでの両立を楽しめました。
「おせっせvフレンドパーク」
みんなを平等に好きでいたい受けと自分だけを好きになって欲しいライオン、総受けならではの嫉妬&独占欲、当て馬的コアラも動物の特徴が出ているHシーンを含め良い味が出ており、他の色んな動物とも見てみたくなります。
「永遠を結ぶ隻眼」
悪魔主導権の誘い受け搾取が良し、そして後半に連れ判明していく違和感と真実…裏に詳しい設定がありそうなのと、この後どうなっていくのかもっと知りたいお話かも。巻角と尻尾にそばかす、淫靡な服装と眼帯にヒール、拘束具や「封印具」と言う玩具的なものも登場、攻めのマズルガードも含め様々なフェチを刺激するデザイン。
「ねこまたvマーキング」
猫アレルギーが猫又相手には発情症状に変わってしまい…ページ数多めで表情豊か、会話のやり取りと愛撫など数コマ使い、順を追った動きしっかりの甘エロを楽しめました。
「おねがいダーリン、ゆるして触手くん!」
可愛い絵なのに大量の触手が!触手の多様な攻め方を網羅しており楽しめました。ちょっと変人&変態っぽいけれど受けが好きな故に…な攻めと、そんな攻めの想ってくれるところが何だかんだ好きな受けでラブしっかりなお話も良かった、後書きで触手の解説しっかりし過ぎです(笑)。
私は安くなっている時に電子購入したのですが、元値は結構高額な本です。後半10ページ強は宣伝、おすすめの人外作品チャートは面白かったのですが、18禁本購入申込書のページがしつこいかな…と。
Kindleで購入し修正はモザイク、R18としてはイマイチな修正かな(紙本や他サイトは違うかも?)。お高い分300ページ越え13作品と読み応えがあり、エロと人外とアンソロが好きな私は色んな作家さんの様々な人外を全体的に楽しめました!