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表題作新宿探偵

典明,元刑事な探偵
凛,美貌の医者

その他の収録作品

  • 黒猫病院
  • 愛情迷路

あらすじ

「欲しいだけこいつをぶち込んでやる」
新宿に事務所を構える、野性味溢れる探偵、展明。依頼を通じて知り合った美貌の医師・凛が隠す秘密を暴こうと手酷く抱くが、柔らかく締めつけ、妖艶に絡みつく躰に夢中になってしまう。しかしどれほ蕩かしても、凛はなにも話そうとしない。そんな凛にどうしようもなく惹かれてしまう展明自身もまた、重大な秘密を抱えていて――。
超話題のHeat Love、書き下ろしつきで待望のノベルズ化!

作品情報

作品名
新宿探偵
著者
剛しいら 
イラスト
桜城やや 
媒体
小説
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイSLASHノベルズ
発売日
ISBN
9784862631305
2.1

(8)

(0)

萌々

(0)

(2)

中立

(5)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
4
得点
11
評価数
8
平均
2.1 / 5
神率
0%

レビュー投稿数4

ハードボイルド風味です

新宿というのは、小説家にいろんな想像を喚起させる場所なんでしょうねー。
関西人の私には、そのあたりの空気感が分からないんですが、新宿を舞台にしたさまざまなハードボイルド小説は好きで、あれこれ読んで楽しませてもらってます。
この作品も、新宿を舞台にしたお話。
元刑事の探偵と、美貌の医者という組み合わせ。
探偵は粗野で野性味あふれる行動をしてますが、内面はヘタレです。医者は典型的なクールビューティタイプ。なかなかいいコンビでした。
二人とも過去に秘密があり、物語が進むとともに少しずつ秘密が明らかになります。

ストーリー的に、もう少し丁寧さが欲しかった気がします。
起承転結の『起承』の部分の書き込みが足りないため(わざとだと思いますが)、事件に唐突さを感じてしまいました。
ハードボイルド風味の好きな雰囲気のお話なだけに、ちょっと残念だったなァ。

2

めずらしいお話ですな

探偵とお医者さん。ハードボイルド。
探偵は元警察官でなかなかにゴツイです。お医者さんは線が細くて美人さん。

最初は人探しで知り合い、事情を知ってそうな受を攻め立てます。戦いです。
でも攻は負けちゃうんですよね、結局。落ちたのは攻のほうです。
すねにキズもつ・・・じゃないけど(あるけど)、まぁ、お互い惹かれあってるのは目に見えます。
しかし診察台に縛り付けてって、男性二人が乗って大丈夫なんすかね?
ゆがみそう。

耽美な匂いもします。裸に女性の着物を羽織っただけで眠る受。
旧式のレコードプレーヤーも幻想さに拍車をかけます。

2話目は受の過去が少しだけわかります。でも、それでいいと思います。
攻がメチャメチャ嫉妬しますから。
このお話の中でやっと受が攻に甘えます。

3話目で攻が死にかけます。自業自得な部分がありますが。
でもちゃんと受のところに帰ってきます。
やはり大きい黒猫です。
短いお話でしたけど、必要でしたね。

桜城センセのイラストも美味でございました。濃ゆいったらありゃしない。全部のイラストがセクシーで最高でございました。
ごちそうさまです。

2

何か独特な空気

【1、新宿探偵】
(出会い編)
ある男性を探すように依頼された展明は手掛かりを追ううちに鈴本医院に辿り着く。
院長の凛は口を割らず、焦れた展明は夜に忍び込んでカルテを探す…が、あっさり凛に見つかってしまうorz
刃物を突き付けられ頭に血が上り思わず…襲っちゃった(ノ∀`)テヘ←

凛…裸に女物の着物(母親の品、感傷?)を羽織るのが夜着って!
何かエロイよねw
そして襲われている様で、実はそう仕向けているような受けです(笑)
ってか…病院のベッドで手錠(=刑事時代の品)に繋がれて無理矢理…なシーンで、あの簡易ベッド男2人乗っても大丈夫なんと下らない事が頭を過った(´Д`)
あと気になるのは若宮さん…あの人結局自殺しちゃったんだろうか。。。

【2、黒猫病院】
(凛の過去が垣間見える)
医療ミス調査(予定の執刀医と異なる人間が行ったのではないか?という疑い)の依頼を受けた展明。
病院を訪問するも埒があかないので凛に相談することに…。
なんと問題の人物は凛の恩師(展明は途中まで知らないけど愛人関係有)
凛が体を使って情報を集めてくれることに…(ノд<。)゜。

義兄に無理矢理→恩師に無理矢理(→その他に弄ばれ???)な過去を持つ凛。
展明の為に体をはってくれているのに途中で乱入した挙げ句に嫉妬で叩いちゃったΣ( ̄□ ̄;)

【3、愛情迷路】書き下ろし
(展明の自業自得編)
1話から出てきてる刑事時代に麻薬密売事件でちょろまかした2億円を巡って展明大ピンチ!

…あれ?結局2億円どうなったの???

徐々にラブUPなんですが…良い雰囲気だねーって思ったのがラスト(愛情迷路の終盤)のみで…個人的に物足りない感じで終了でした。
わざとなんかもですが…細部が描かれていないのが多々あって、その点も気になるのです。
なのでモヤモヤして読了ですorz

「新宿探偵」「黒猫病院」は雑誌掲載作品らしく、当時は桜城ややさんではなく本仁戻さん・華門さんが絵を描かれていたそうな…どんなんだったんだろー(*´艸`)
その絵も見たかったなー。

2

途中までしかドラマが見られないような中途半端感

肝心なところでトラブルを呼ぶ探偵と、過去が謎を呼ぶ美貌の医者。
くわえ煙草の展明や夜は裸身に女物の着物を纏う凛、マッチョなナギさんとかイメージしやすく、何だかTVドラマを意識したようなキャラクター達ではある。

展明が探偵業そっちのけの勢いで夢中になっている美貌の医師・凛は、そう簡単になびかないツワモノ。
世慣れた展明が彼を無理矢理に抱いた時に指摘するように、凛には無自覚に巧妙な誘い受けっていうのと、蠱惑的な雰囲気が漂っている。
内面のほうは相手に具体的な何かを望むよりも性が合うかどうか、他に余計なものは望まないというドライさがいい。

ただ残念な点は、受け・凛のほうの話はこの小説の2/3の割合を占めていて彼の魅力を堪能できるのに対して、肝心の攻め・展明側の話の割合が1/3にもない位もの足りない事だ。

過去に刑事を辞めた原因となった隠し持っているブツのエピソードがあっさりしすぎているし、展明自身のアウトローとして吹っ切れていない所とか案外情けない面とかももう少し読んでみたかった。

これがもしシリーズものだったら、多分そんな物足りない部分も掘り下げての展開だっだのだろうな…。
個人的な好みのツボがいくつもありそうな話なのに、まるで全10話のTVドラマの3話位までと最終回をちょこっとしか見られなかったような中途半端さだ。
「え?これで終わり!?」って生煮え状態でぶった切られたようなもの足りなさ
が惜しすぎる一冊となってしまった。

2

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