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表題作純情ラブアフェア~ONE LOVE 3rd.~

芸能界一番人気 木村隼人
キレイなアイドル 岡崎敦史

あらすじ

「アイドルに、ちゃんとした演技なんてできるのかよ」芸能界で今、一番人気があると言われる木村隼人は、今度のドラマの共演者がアイドルの岡崎敦史だと聞き、悪気なくそんな言葉を口走ってしまった。
しかし運悪く、目の前に敦史が現われ、当然の如く嫌われてしまう。
しかし敦史に一目惚れしてしまった隼人は、なんとか敦史の機嫌をとろうと近づくのだが!?こたにみやが贈る、ツンデレ+ヤンデレ=らぶらぶ!?ストーリー。

作品情報

作品名
純情ラブアフェア~ONE LOVE 3rd.~
著者
こたにみや 
イラスト
タカツキノボル 
媒体
小説
出版社
オークラ出版
レーベル
アクアノベルズ
発売日
ISBN
9784775510438
3

(1)

(0)

萌々

(0)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
3
評価数
1
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

細密画のような別れ話…

ONE LOVEシリーズ・3冊目です。
これはトップクラスの俳優と、売り出し中アイドルの…
一見華やかそうでいて、実は平凡極まりない、
「性格の不一致による別れ話」の克明な記録です!
モデル出身で日本一いい男俳優・隼人の中身は、ごく平凡な大型犬みたい☆
そんな男が本気の恋をしてしまいました…それも一目ぼれで…。
お相手は…向こうっ気の強いアイドル・敦史です。
隼人は口説きます、尻尾を振る犬のように熱心に!
口説いて、ほだされて、付き合って…まだまだ続きますよ。
なんとなく性格が合わないことに気づいて、喧嘩して…
それどもなんとか半同棲に漕ぎつけても、やっぱり合わない!
そしてとうとう、ジ・エンドというビターな記録ですからねぇ。
ありがちです…巷には腐るほどある、平凡すぎる別れ話です。
それが微に入り際に入り、克明に描写されているのですから…
読む側はたまりません! ズキンと鈍く心にひびきます。
ゆっくりとダメになってゆくカップルの行く末を、
そうと知りながら、ただ読み進めることしかできないというのは…
読者の側としては、けっこうツライものです。
(まあ、その残酷さがいいという声もありますが。)
さて、このカップルの致命的なミスはといいますと…
敦史のドタキャン癖です、これはもう間違いなく!
(↑敦史は仕事だと言い張ってますが、仕事にかこつけたドタキャンです。)
このドタキャンというものは曲者でして…
軽犯罪(例えば万引き)に似て非なるものであります。
つまり、やる人は生涯繰り返し…
…やらない人には一生・縁が無いものでして…。
(↑1回2回はともかく…人間がおおむね、
  二分化してしまう分野ですねぇ。残念ながら。)
それでも何回か繰り返した日には…普通にできるようになる!!!
目を背けたくなるような、
人間のユルさと狡さの形成過程を見るようでもあります。
そして対する側も…許せる人と、そうでない人に別れてしまいますからねぇ。
これはもう、別れるしかないでしょう…とまあ、こうなるわけです。
いかがです? 平凡ながら、絵に描いたような悲劇でしょう?
嘘つきは泥棒の始まりですが、ドタキャンは別れの始まりなんです!!
でもまあ、このお話には最後の最後に救いがあって…なんとかハッピーエンドです。
でも皆様! リアルでは決して、ハッピーエンドにはなり得ないので、ご用心を。
最後に注目のエロ度ですが…軽めでした…というよりも、
細密画のようにリアルな別れ過程を前にしてエロなど…
味わった気がしないのですが、どうでしょう???

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