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表題作カシミアのダンディ 上

徳永公彰,ホスト・吸血鬼
間山智彦,15歳,孤児

同時収録作品カシミアのダンディ

トーゴ/アズマ/エディ/ミック/ゲイル/他
間山智彦,15歳,孤児

あらすじ

施設育ちの孤児智彦は、東京にこそ、自分の夢を叶えてくれる何かがあるのではないかと胸ふくらませ、上京する。
しかし、智彦を待っていたのは、テレビで流れる華麗なる東京ではなく、日雇いの惨めな生活であり、都会の裏通りのすえた匂いであった。
スリ、ナンパ、クラブ通い…、お定まりのように身を持ち崩してゆく智彦の前に、ある日、美貌の紳士が通りすぎる。
彼の名は、徳永公彰。
金持ちの女たちを狂わせる、超一流のホストだった―。

作品情報

作品名
カシミアのダンディ 上
著者
秋月こお 
イラスト
えすとえむ 
媒体
小説
出版社
日本文芸社
レーベル
Karen文庫
発売日
ISBN
9784537141115
2.3

(3)

(0)

萌々

(0)

(2)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
1
得点
6
評価数
3
平均
2.3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

思い出ください

15年前のJUNEの香りがあふれた作品です。
少し表現が古かったりする点もあるのですが、王道のようなストーリー展開に逆に新鮮味を感じます。

主人公智彦は孤児、人生を変えたくて夢あふれる東京に出てくるものの、現実は変わらない。
盗みやホームレス生活をしながらしのいでいる時、憧れが歩いているような男性公彰に出会います。
ある晩怪我をした公彰を助けたことから、彼がホストのアキトであることと、100年も生きている吸血鬼であることを知ります。
愛情が欲しい智彦が、騙されて黒人達にマワされたり、売られそうになったり悲惨な目にあったりするのですが、公彰に助けられます。
まだ若いのに絶望して死にたがる智彦、
死ねることがうらやましいという、死ねない公彰。
公彰の働く秘密クラブのオーナー須磨子があらわれ、智彦もそのクラブで働くことになる・・・

智彦も公彰もさみしいのですね。
この上巻では二人はエッチしておりません。
色々と秘密が明かされる下巻での展開にお楽しみであります。
智彦の生きる世界は現実なのですが、公彰の世界は夢の世界。
現実離れした夢の世界へトリップするのもまた楽し☆
文庫版にあたってえすとえむさんがイラストを描いていますが、雰囲気にあって素敵です。

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