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表題作カシミアのダンディ(上)

吸血鬼
孤児 智彦

あらすじ

俺の愛したあの人は吸血鬼だった! 憧れの東京でノラ猫の様な生活を続けていた十五歳の孤児智彦。絶望のどん底で出逢った謎の美しい男公彰と奇妙な同居生活を始めるが…。長編ラブ・サスペンス。

作品情報

作品名
カシミアのダンディ(上)
著者
秋月こお 
イラスト
南川恵 
媒体
小説
出版社
角川書店
レーベル
角川ルビー文庫
発売日
ISBN
9784044346058
4

(2)

(1)

萌々

(0)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
8
評価数
2
平均
4 / 5
神率
50%

レビュー投稿数1

古い

吸血鬼ものでセレブなホストもの、秋月さんには珍しい耽美チックなお話です。
耽美チックなのに、耽美チックになりきれない感じが秋月さんぽいなぁと思いました。
全体的に古いです。
まず言葉がねー。ざます言葉のマダムとか、ディスコにABC(キス、ペッティング、セックス)とかバイならとか。
吸血鬼な世界観は好きでした。退廃的なムードが良かった。
ただ、セレブなマダムたちばかりが集うホストクラブのなんとも言えない芋っぽい感じがなんともかんとも。古い作品だからという理由ではなくて、ゴージャスな空気がいまいち伝わってこなかったです。

主人公はハグレ者です。
仕事をやめてホームレス暮らしをしたあと、盗みを覚え、夜の世界で遊ぶことを覚え、ひたすら「堕ちて」ゆく。
堕ちた先で黒人たちと乱交して男同士のセックスを覚え、調子に乗ってたら拘束されて売春を強要される。かなり痛いレイプシーンがありました。
このあたりの「堕ちていく」流れはかなり好きでした。
途中で助けるんじゃなく、容赦なく落としきってくれた部分が好き。

そんな最中に主人公は吸血鬼である男と出会い、一緒に暮らしはじめます。
吸血鬼がホストのキングです。
バブル期にすら無いようなゴージャスなホストクラブ。店公認で売春もしてるみたいで。
正直このあたりはモニョモニョしました。
うまく説明できないんだけど、なんていうか…ダサイ。

すれ違う生活のなかで、吸血鬼への恋心を自覚した主人公。
下巻へ続きます。

0

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