てんてん
本品は『氷豹の王子と異郷の星』のコミコミ特典小冊子です。
本編後、スレンソリル王の治世が3年目を迎えるお話です。
スレンソリルの治世が3年を迎えたた冬の夜
今夜も2人は遅くまで執政府で話し合いをしていました。
王と王配は大きな暖炉の前で
紙を広げて話し合いをしているようで
冬場の暖炉の火の始末が職務である女官は
しばらくしたらまた様子を見に来ようと
その場を離れようとしますが
王が「春を呼んで力尽きた氷豹神に頼る国ではだめだ」
「神に頼り切りな状況自体が災厄だと思っている」
と話す言葉を聞いてしまうのです。
本当の神様である王が
ユクそのものを揺るがす事を口にしていたことに
背中が冷える思いがして・・・
A5サイズカラー表紙(カバー同イラストト)12頁2段組の
大ボリュームにて官女視点での後日談になります。
空気のような存在でいなければならない女官が
王と王配が今後のユクについて語り合っている場に
遭遇してしまって不安にかられる話なのですが
王都王配はそんな彼女の振る舞いを咎めず
夜の話し合いを打ち切り
女官の生活も変わっていくというお話でした。
本編では読むことのできない庶民との関わりによって
ユクが変わっていく様が語られていて
面白かったです。