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表題作甘い衝動

高級住宅街の一角にのイタリアンレストランのオーナー
テナントとなる飲食店を探していたサラリーマン

あらすじ

高級住宅街の一角にある、イタリアンレストラン“スピノーネ”のオーナー・結城のもとを訪れた由希也。
大手不動産会社に勤め、新たなプロジェクトのためにテナントとなる飲食店を探していた由希也は、強気な姿勢で結城と交渉しはじめるのだが…。
「契約と引き替えにその身体を差し出してもらおうか」結城から出された条件に、プライドの高い由希也が出した答えは…。

作品情報

作品名
甘い衝動
著者
伊郷ルウ 
イラスト
竹中せい 
媒体
小説
出版社
講談社
レーベル
X文庫ホワイトハート
発売日
ISBN
9784062559713
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萌々

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中立

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趣味じゃない

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契約の結果は

 高級住宅街の一角にある、イタリアンレストラン<スピノーネ>は、予約を入れても1年待ちという超人気店だった。その店のオーナーでもある結城はあまりメディアにも登場しない、謎の多い男だった。
 大手不動産会社に勤め、新たなショッピングモールを作るためにテナントとなる飲食店を探していた由希也は、その目玉にしようと<スピノーネ>の誘致しようと店を訪れる。
 ところが、二度目に店を訪れた際に、勇み足を踏んでしまった由希也が「仕事」で店に訪れていると知ってから結城の機嫌が一気に悪くなる。
 自分の人生と社命をかけた契約を失敗させるわけには行かず、由希也は再度勇気の元を訪れ、強気な姿勢で結城と交渉を試みるが、ますます結城は態度を硬化させていく。そこを何とか、結城から「イエス」を引き出そうとますます押しまくる由希也だったが結城が出してきたのは「契約と引き換えに由希也の身体を差し出せ」というもの。
 その条件に対して、由希也は、考えた末に「イエス」と答える。こんな条件を吹っ掛けるのも、駆け引きの一つ、として踏んでのことだったが……

 由希也はプライドが高いから、決して「契約」として抱かれても、結城を拒否するような言葉は吐かなかった。自分が選択して、自分が了承してやってることだから、相手だけを責めるようなまねはしない。
 ちょっと、頭に血が上りすぎて、まともな判断ができなかった結果だ、というせいにしろ、その態度は立派だと思う。嫌いじゃない。

 今回のカップルは、どっちも30歳以上、おまけに180センチ以上と、かなり異色のカップルです。由希也が細いとか、色っぽいとかいう記述はないし。
 作者さんが言うように、どちらが攻めになってもおかしくない感じのカップルでしたが。
 由希也は「どっちでもいい」し、結城は「攻めがいい」そうなので、この二人はもうずっとこのままなのでしょう。リバではない。
 まぁ、個人的にはあまりリバが好きではないので、これでよいと思いますが。お好きな方は、脳内変換してみるといいです(ぇ)。

 結局、最初に結城が異常なくらい機嫌が悪かったのも、その後もずっと頑なだったのも、結城が最初から由希也のことが好きだったからだという事実が判明してからは、誤解も解けて二人はいい感じになりました。
 まだ、プライドの高い由希也は素直になりきれてないのだけれど。

2

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