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表題作尻尾を振るな、がっつくな

クロヴィス/ペットショップで購入した犬(人獣)
戸之岡星斗/カフェ経営/24才

その他の収録作品

  • 尻尾を巻くな、いじけるな
  • あとがき

あらすじ

カフェを営む戸之岡星斗は、浮気癖のある恋人に別れを告げた帰り、ペットショップで印象的な犬に出会いクロヴィスと名づける。自分を真っ直ぐに慕うクロとの生活は傷ついた心を癒してくれた。そんなある日、未練を残す元恋人に呼び出された星斗を引き止めたいと願ったクロが突然人に変身! あまりの出来事に意識を飛ばした星斗が目を覚ますと、そこには犬耳も尻尾もない端正な顔立ちをした人間の姿が…。
(出版社より)

作品情報

作品名
尻尾を振るな、がっつくな
著者
伊郷ルウ 
イラスト
Ciel 
媒体
小説
出版社
心交社
レーベル
ショコラ文庫
発売日
ISBN
9784778112134
3.4

(9)

(0)

萌々

(5)

(3)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
4
得点
30
評価数
9
平均
3.4 / 5
神率
0%

レビュー投稿数4

さすが元はワンコだから慕い方も一途です

恋人の度重なる浮気に心を痛め、何度も別れを考えていた
受け様はその度に恋人からの言いわけに流されるままに
付き合ってきたけれど、我慢の限界がきて自分から別れを告げる。
それでも、別れ話の前の言いわけを信じれば良かったかもと
まだ、思いを残してる受け様は自分で思った事に自嘲します。
そんな時に偶然ペットショップの前を通りかかった時に
一匹の黒い犬と視線が絡み、気が付けばその犬の元へ・・・
人にはめったになれない犬だと店員に言われていた犬だが
何故か受け様にはとても甘えてくれて、受け様はその犬を
飼う事に決めてクロヴィスと名付けて可愛がります。
恋人と別れ寂しかった受け様はクロヴィスに向かって毎日
話しかけ、恋人の愚痴も話していました。
そして、クロヴィスは店のテラス席の庭で看板犬のように
過ごす事になったある日、受け様の恋人だった男が店に現れ
受け様に復縁を迫りますが、普段は吠えないクロヴィスが
その恋人に向かって凄まじい声で吠えつきます。
実はクロヴィスは人間の言葉が全て理解できる不思議な犬でした。
そして、その後も恋人からの復縁に迷っていた受け様が
その元恋人に会いに行くことを知ったクロヴィスは行かせたくない
一心で人間の姿に変身して・・・受け様はショックで気絶。
でも現実だと理解した受け様はクロヴィスの願いを聞き
店で手伝いをさせる事クロヴィスに・・・でも再度元恋人が現われて
人間の姿になったクロヴィスはその元恋人を追い払おうとしますが
受け様の逆鱗に触れて叱られてしまいます。

ほんとに可愛いお話なんですよねぇ~、人獣系なんでしょうが
荒々しさはなくてほんとに受け様が大好きな大きなワンコなんです。
発情しちゃうと人間の姿に耳とシッポだけが生えちゃう姿も
萌え心を擽るポイントです。
受け様は可愛くて愛しい愛犬からの求愛に困惑します。
だって人間の姿になれると言っても元は犬ですからね~
冷静に考えればハードル高いですよね(笑)
それでも性別も種族も超えた愛で乗り越える受け様です。
でも、しっかり最後まで手綱を握ってるのも良いですね。
まだホントは子犬のはずなのでこれから受け様は
愛の調教をして、自分好みに愛情をもって育てていくのでしょう。
なんとも羨ましくて可愛いお話です。
攻め様であるワンコのクロヴィスの拗ねブリも激萌えでした。

1

攻のことをこんなに可愛いと思うなんて!

あまり波風の立たないほわ~んとするお話でした。
受けの元彼がちょっと絡んではきますが、本当にチョィ役で、攻のクロヴィスと受の星斗の関係を動かす程度の存在。
それ以外は本当に、ワンコのご主人様をいかにして幸せにしてあげるか!というお話でした。

犬が人になるというファンタジー要素のあるお話でしたが、ありがちな獣人系話の肉食獣の欲望丸出しな荒々しさなどは一切なく、本当に飼い主に忠実なワンコ、主人様大好きー好きっ好きっ!!というお話で和ませていただきました。
攻めのクロヴィス・・・犬なのですが、なぜか人の言葉がわかる。
でも話すことはできなくて、ただ人の話している言葉がわかるというちょっと不思議な犬。
彼が可愛くて可愛くて!
もともとが犬なので、人間になったからといって身勝手な行動をしたり、オラオラになったりしない。
あくまでワンコ。
ほんとにワンコ!
ご主人様には逆らえないワンコ。
いじける姿もワンコ。

星斗はご主人様で年上というスタンスをベッド以外では崩さない。あくまで自分が上位という雰囲気を最後まで手放さないところも良かった。
クロヴィスが初回の人間への変身は彼の強い気持ちがきっかけではあったけれど、どうやら星斗の命令がないと変身出来ないという制約もあったりして、主人と飼い犬という関係が貫かれていました。
星斗もちゃんと常識人で、クロヴィスがいくら人間になったからといって『人間』として扱っていいものか悩むし。
本当は人間でいるよりも、犬の本来の姿でいた方が幸せなのでは?と思ったりもする。
でも、クロヴィスは犬の姿じゃ話せないし、抱きしめられないし!と人間の姿でいることを望むという、ちょっとしたすれ違いってほどではないけどお互いの気持ちの齟齬なんかもあったりして。
これってやっぱり、元が犬だからの葛藤だよね。

初めてクロヴィスが星斗に対して発情した時、犬耳に犬尻尾が出てきて人間と犬との中途半端な姿になった時も、一瞬は流されそうになったものの「そうだクロは犬なんだ」とハッと気がついて止めさせたり。
流されてしまってという部分がなく、きゅっとブレーキをかけるところもじれったいけれど、その「相手は犬なんだ」という禁忌な部分が後々「犬だけど愛してる」と気持ちを加速させる所だった気もします。

その後の短編収録の話も甘々で、初めてのケンカ話。
ここでもクロヴィスはやっぱりワンコで、星斗は年上の美人で素敵な受けさんでした。
年下の可愛い恋人との初めてのケンカがこんなに楽しいなんて、というゴチソウサマな短編です。

1

受けも攻めも可愛い♪

犬系攻めが読みたいな。と思い購入したのですが、ワンコ系ではなく本当に大型犬でした!
カフェを経営している星斗(受け)は、付き合っていた彼の浮気に限界を感じ・・でも、相手をまだ忘れられない。そんな中、犬のクロヴィスと過ごすうちに癒され、穏やかな気持ちになっていきます。
そして、とあることがきっかけで、クロヴィスは犬から人間になるのですが、星斗に浮気性の元彼ではなく自分を一番に見て欲しい!という思いがクロヴィスを人間(クロ)にさせたのでしょうか。

見た目は、格好良く背丈も高くて格好いいクロ(攻め)ですが、本質はワンコ。うっかり発情して耳と尻尾が勝手に出てきてしまったり、ご主人様に「犬に戻れ!」と言われれば、自分の意思に関係なくワンちゃんへ・・(笑)悲しいほどご主人様に忠実です。
怒られれば、シッポが下がった犬の様に(犬なんですが!)ションボリ・・・落ち込み、それでもご主人様が大好き・・大好き大好きー!!とアピールしまくりで、素直で読んでいて、微笑ましいのと暖かい気持ちになれました。

受けの星斗も、今までの経験からか、ツンデレという感じで素直にクロの気持ちを受け入れられない。そもそも相手は犬で・・とグルグル悩んでみたり。でも中身は寂しがり屋の優しい子なのです。可愛いです。クロが惚れる理由も分かる。

お互いが一番大切という感じが伝わってきて、とても良かったです。
読んでいて凄く落ち込んだり、辛い・・と思うこともなく、逆にクスっと笑えたり、一途な思いにドキドキ出来たりと楽しかったです。犬系攻め、これからも追っていこうと思いました!攻めにフワフワの耳、ワフワフの尻尾、こういうのは受けメインかと思っていましたが、攻めも最高ですね。私もしっぽにモフモフしたい・・・。(そして星斗さんに睨まれたい。美人・・最高・・です)

2

攻めの弱いところが・・・

ペットショップで目が合ったというか運命を感じでしまった・・・というような
すごくシュールな展開が変な感じで、
元を犬だと考えると、微妙な気持ちになるんですけど、攻めのキャラが
なかなかよかったので、萌え評価です。
受けのことが大好きで、本当にわんこみたいな・・・(あ、わんこか)態度がかわいいです!でも結構顔は男らしくて格好いい!!受けが猫耳とか犬耳をつけるという展開はよくあるけど、こういう攻めがメインで獣耳をつけるというのは珍しいなぁと思いました。
実は尻尾を触られるのに弱い・・・というところにもやられました(><)

1

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