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表題作放置された花嫁王子

アーネスト・リンドグレーン
20歳、リンドグレーン王国第2王子
キース・バウス
20歳、バウス王国第4王子

あらすじ

長い間戦争を続けてきたリンドグレーン王国とバウス王国の間で和解が成立し、小国であるバウス王国にはその条件として花嫁を差し出すことが求められた。人質まがいの花嫁として差し出されたのは、バウス王国第四王子のキースだった。だが、リンドグレーン国に到着したキースを出迎える者はなく、輿入れしたばかりだというのにキースはそのまま寂れた離宮に案内され、それ以降放置されてしまう。このままでは餓死すると思ったキースは素性を隠して城下町へ赴き、持ち前の剣の腕を活かして騎士団へ入団する。騎士となったキースは、昼は先輩騎士であるネオと行動を共にし、夜は離宮ヘ戻るという生活を送ることに。キースはいつしか、騎士として人のために尽くす生活を楽しむようになっていた。しかし、花嫁として受け入れられなければ二国間の和平は成らない。自身の責務を全うしなければと焦りつつも、キースは徐々に先輩騎士・ネオに惹かれてしまい……。

作品情報

作品名
放置された花嫁王子
著者
藍白 
イラスト
織尾おり 
媒体
小説
出版社
くるみ舎
レーベル
スピカ文庫
電子発売日
2.5

(6)

(0)

萌々

(2)

(1)

中立

(1)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
1
得点
12
評価数
6
平均
2.5 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

花嫁のたくましさに拍手

放置プレイ設定と、話の入りはこれまで読んだことがなく、おっ?って感じで引き込まれました。

王子とはいえ、母国でぞんざいな扱いをされてきたキース。政治的な思惑で、父親に無理矢理嫁がされます。で、仕方なく、大国のリンドグレーン王国の第二王子の伴侶として嫁ぐことになったけど、ここでも放置されっぱなしというあり得ない状況が待っていました。
そんなら自分でどうにかするっきゃないとこっそり離宮を抜け出して、仕事とお金をゲット。食事の心配もなくなり、信頼できる先輩騎士もでき、生活が上向いていく充実ぶりにワクワクしました。キースが逞しくて推せる(笑)
……で。多分あの人とあの人がきっと同一人物なんだろうな、と淡い期待も感じながら、この話の行く末を見守りました( ´∀`)


まだ見ぬ結婚相手が実はいつも側にいたっていう、ドラマチックな運命の引き合わせこそが、まさにこのストーリーの見どころ。不安定な王位継承の問題も絡み合う複雑な事情も相まって、二重三重の見せ場に興奮でした!

ただね。何だかあっさりと問題解決してしまった感があり、肩透かし感は否めませんでした。私としては、ネオとしてキースと接するアーネストの視点が欲しかったです。
なぜ、キースを放置しっぱなしだったのか、食事の用意もろもろ含め配慮なさすぎな対応にモヤモヤしてたので。その理由は最後にアーネストが述べてましたけど、キースに説明する言葉だけではサラッと流されてしまった印象だったこともあり、そこもっと詳しくプリーズの嵐でした。

事情があろうとなかろうとさ。こっそり様子を見にいくとか、信頼のおける側近に様子を伺いにいってもらうとか出来たでしょうよ。キースが抜け出さなかったらどうしてたんだろ?キースが騎士団に申し込んでなかったらどうしてたのかな?
キースが腕に覚えがあったからどうにかできたこと。結果、アーネストと接触もできたわけだし結果オーライはそうなんだけど、ここはアーネストの方から、自分の伴侶の人となりを見るためにも積極的に関わっていくべき案件なのでは?

キースのことを見守ってますよ的な態度がないわけでもないけど、ちょっと薄めでした。アーネストのキースへの愛情がもっと溢れ出ていたら良かったなと思います^ ^


キースの非情な実父のザマァが見れなかったのだけが少し残念だったかな。
キースの幸せな姿を見て、悔しがってるギャフン顔を見たかったです( ̄∀ ̄)

5

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