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【要素簡単まとめ】
関係: 元男娼女装男子×理想の美人画を求めるも被写体に逃げられてばかりの画家
・女装男子(受)
・強気な受け、誘い受け
・目つきの悪い攻め
・暴力、モブ?との行為シーン少々アリ(回想シーンにて)
・大正浪漫、和装
BLというよりかは、単純に女装男子と画家の大正浪漫物語として読み進めていました。
【あらすじ】
画家である主人公の剣山は美人画を描いていたが、肝心の被写体には、「目つきが怖い。」と言われ、逃げられてばかりいた。
「理想の美人画を描けるようになるのだろうか。」そう心配する夜中、雨の道中、傘もささず壁にもたれ掛かる美しい1人の人間を見つける。女性ものの上等な着物に身を包んだ人間。
そしてその人を匿い、風呂に入れようと服を脱がすとそこにあったのは男の体だった。
華奢で、しなやかで、「あんな人を描けたら。」そう思った剣山だったが、美人画を描きたいのだからと踏みとどまる。
だが、風呂から出たその人が剣山のアトリエで花をちぎり、荒らしていくのを見てしまう。
その光景を見て、剣山はつい絵を描いてしまう。そして被写体になってくれないかと頼む剣山だが、また、怖がらせてしまったのではないかと心配する。
だがその人は意外にも、
「あんたに睨まれるのは悪くない。」
そう言い、剣山の家に泊めてもらうことを代わりに被写体となることを許可した。名を英恵と言う。
被写体として描き描かれる中でふたりの間に芽生える感情と、英恵の過去、復讐、思い。
これからの展開に期待が募る、
つい夢中で読み進めてしまった作品でした。
絵がとても妖艶で、女の私も英恵さんに惚れ惚れとしてしまいそうなほど。
“男の描く女には理想が詰まっている。
なら男が女を演じたらそれはどんなに美しいだろうか。”
その意味がよく分かります。
英恵さんは色を売る身として、男限定の娼館で働きいていたのですが、そこの太客に女を演じていないお前に価値はないと、理想の女を演じろと叩かれるなどのシーンがほんの少しだけあります。
苦手な人がいたら注意かもです⚠️
自分のことをこれっぽっちも見てくれていなかったその男と熱心な目で見つめ、描いてくれる剣山の対比、自分はただ自分自身を愛して欲しかっただけなのに。
そんな英恵さんの思い。
少しドロドロとした物語ながらも世界観がドンピシャすぎて好き…となりました。
自分を見てくれる人間を見つけた英恵さんと、画家と被写体という一線を超えないようにと構える不器用な剣山。
2人が実際に行為をするシーンは描写されていませんが、(押し倒す、自慰までです。)お話が濃く、あまりエロが得意でない方もそうでない方もある程度満足できる作品なのではないでしょうか。
とにかく、大正浪漫、和服、女装男子、強気な受けが好きなら読んで欲しい。
そんな作品です。
2巻ももうすぐ発売とのことで、とても楽しみです。
今年の中でも上位に入るお気に入り作品!!迷っているなら読みましょう!