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表題作詩に濡れるくちびる

書生・梶遼太郎
子爵・宮園千玲

あらすじ

『玉門…に、ぴちゃゝと……指を…』薄桃色の唇から淫語が零れた。言葉通り、佳蓉の子爵・千玲の秘所に、遼太郎の指が潜り込む--。書生だった彼は、英国へ渡り大成し、借金の見返りに千玲に猥褻本音読という辱めを課した。以前は潔癖すぎて、英詩を語り合う程親密だった彼の想いを、認められなかった千玲。だが今は卑猥な言葉を発するたびに、躰が熱を帯びる。執着を孕む彼の視線に、身奥を炙られる。そんな淫らな変化が怖い。千玲は渡英し、爵位を捨てても逃げようと企てたが…。 (出版社より)

作品情報

作品名
詩に濡れるくちびる
著者
丘群さえ 
イラスト
水名瀬雅良 
媒体
小説
出版社
プランタン出版
レーベル
プラチナ文庫
発売日
ISBN
9784829623954
2.7

(4)

(0)

萌々

(0)

(3)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
10
評価数
4
平均
2.7 / 5
神率
0%

レビュー投稿数3

お手本を読んでください

書生×子爵の身分差下剋上です。とにかくエロい。行為そのものというよりも、言葉調教に萌えます。
 何も知らない純粋無垢な千玲(受け)に、攻め(遼太郎)がエロ本の内容を朗読させ、後ろから抱き締めたまま本の内容通りの快楽を仕込んでいく・・・。
 大正時代の設定なので、時代が違うと隠語もこんなに違うのねぇ。と感心しながらもその表現のエロさがたまらない。ちょっと耽美っぽさも感じられます。基本、強姦調教ものですが、とくに道具とかは使わず、言葉だけの調教が新鮮でよかった。遼太郎が千玲に対する言葉づかいは丁寧なのに慇懃無礼感がなんとも・・・。
 エロ本の内容は、男女の行為ですが、そこを遼太郎が上手に女の部分を千玲の体に置き換えて、愛撫するため千玲は自分が女になったような錯覚で遼太郎に抱かれ、快楽に溺れていく。
 ほとんどが2人のやり取りなので、濃厚なシーンが多く、萌どころがたくさんある作品でした。

4

イロモノかと思いきや

あらすじを読んで、官能小説朗読って・・萌えられるだろうか・・笑っちゃいそうwと思っていたのですが、無用の心配でした。

まずストーリーがしっかりしています。何故そうなるのか(受けに対する執着、借金の見返りに猥褻本朗読させる行為)が、ちゃんと納得できました。
すべて繋がっている感じの構成は見事です。
エロもちゃんとエロい。
オチが結構壮大で「え?!w」と思いましたが、それも一応時代設定を上手く使ってるんですね。

個人的に攻めの遼太郎にかなり萌えました(*´∀`)
下克上、敬語攻め好きな方にはおすすめです。

2

言葉攻めが意外にも

初読み作家さんです。
舞台が大正時代、主人公は華族という設定なので、上流階級の雰囲気がお好きな方にはお薦め。
攻め様が田舎の出身で、当初は受け様への純粋な憧憬が眩しく感じる程の純粋な青年だったんですが、年月が経ってからの彼の変貌ぶりが、かなり冷たい感じで好みでした。
でもその冷たさの中にも時折、受け様に対する憧れが感じられるのがキュンキュンしました。
実は絡みのシーンがかなりの大部分を占めているんですが、内容は卑猥なのに、丁寧な敬語での言葉責めが、予想以上に萌えポイントでした(笑)。
脇キャラもなかなか魅力的なので、二人にどう関わってくるのか読み進めるのが楽しみでした。

2

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