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表題作逢うときは、いつも恋人

椎名愁一
イギリスから来日した従兄,19歳
紀里谷誠人
どこにでもいる一般的な高校生,17歳

あらすじ

イギリスから来日した従兄弟の愁一に、初めて会ったとたん愛情たっぷりに構われて最初は戸惑った誠人。
いつの間にかそこに独占欲が生まれ、やがて彼がGFよりも大事な存在になるほど惹かれていく。
しかし愁一のそんな態度の裏には衝撃の事実が隠されていた…。
秘密と恋が交錯するドラマティック・ラブ。

作品情報

作品名
逢うときは、いつも恋人
著者
神奈木智 
イラスト
紺野キタ 
媒体
小説
出版社
成美堂出版
レーベル
クリスタル文庫
発売日
ISBN
9784415088785
3

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萌々

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中立

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趣味じゃない

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レビュー数
1
得点
3
評価数
1
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

前向きな……

 この作者様の作品は、基本的には穏やかな話ですよね。
 実は、その秘密は、誠人にとっては、驚く様な展開なんですが、そんなに大波乱もなく、静かに物語が終わっていきます。

 ここから先はネタバレですが、多分、この物語のラストには好き嫌いがはっきり別れそうな気がします。
 個人的には、前向きなサヨナラは、有りだと思っているので、割と嫌いじゃない終わり方だったんですが、人によってはちょっと……ってなるかもしれません。

 あっ、いや、悲恋じゃないですよ!
「また会う」のが前提の、「今は」サヨナラです。
 だから、とっても前向きな別れなんですよね。
 ただ、それが「すぐ」会えるというものじゃないだけで。

 なんだか、その時まで、「頑張ろう」ってお互いが思って別れられる強さって、こっちも背筋がしゃきっと伸びる様な気がするんですよね。
 結婚とか、そういう紙の制約とかがあれば、ある程度の拘束力が二人の間に存在すると思うんですけど、何も形になるものがないからこそ、お互いの努力だけで、その「また」を掴まなきゃいけないのに、とっても二人が前向きなのって、すっごくすっごくいいと思うんです。

 そんなことを考えさせられる小説でした。

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