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短いお話なのに、何なんだこの引き込ませ方は……((((;゚Д゚)))))))
ラストがまさかの展開なだけに、何度も何度も繰り返し読んでいます。
かなり想像を超えてきたエンディングでした。
しかし、この何とも言えない感情を昂らせる終わり方が東京戦慄奇譚の醍醐味。良い感じの後味の悪さに仕上がっています。
分かりやすいホラーになってないんですよ。静かな怖さというか、精神的にやられる怖さというか…そんなエッセンスがギュッと詰まっていて、真尋と周平の辿る未来の姿にゾクリとさせられました。
作者の咲本﨑先生の絵柄がこの作品の世界観によく合っているのが素晴らしいですね。作画の美麗さはもちろん、線の細い儚げな描画から漂う悲哀感や恐怖感は、この物語の魅力を最大限に引き出しています。
主人公のキャラクターも良く、普通の高校生BLの登場人物としても読んでみたい2人でした^ ^
そんな魅力的な作品が故に、あの終わり方には言葉を失ってしまったわけですが、色んな妄想力が働くエンドになっていたこともこの物語の広がりを感じさせていましたし、読み終わってもなおずっと続く物語の余韻から抜け出せずにいます。
これからこの2人はどうなるんだろうとか、周りの人たちは真尋にどう接しているんだろうとか、犯人は捕まったのかどうかとか色々です。
よーく見ると表紙にも実はいっぱいヒントが隠されており、この物語を読み解く鍵の存在に気付くのも面白かったです。
表紙は2人が行き着く未来の写し鏡。読み終わってから表紙をチェックしたり、タイトルの意味を考えてみて下さいね。