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『后と河 2』コミコミスタジオ有償特典12P小冊子

kisaki to kawa

商品説明

『后と河 2』コミコミスタジオ有償特典12P小冊子(漫画6P+ラフ画2P)
タイトル「断袖故事」
”断袖故事”のもとになったお話の皇帝に想いを重ね語る皇帝。
それを聞いた王佳の想いも溢れ出し…

作品情報

作品名
『后と河 2』コミコミスタジオ有償特典12P小冊子
媒体
特典
発売日
付いてきた作品(特典の場合)
后と河 2
5

(2)

(2)

萌々

(0)

(0)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
10
評価数
2
平均
5 / 5
神率
100%

レビュー投稿数1

故事「断袖」に想いを重ねて…

『后と河 2』コミコミスタジオ有償特典の12P小冊子です。

漫画部分は6P、最後の2Pは本編のラフ画という構成。

ラフ画は本編ラストで心萌え上がった龍楊の台詞、
「そうだ お前が私の心を得たからだ」
「だから…お前の心も私にくれ」

とそれに対する王佳の返事、
「…(中略)私の全てを差し上げます」

このシーンのものです。

で!

6Pの漫画部分、故事成語「断袖」について
龍楊が語る内容にグッときすぎて、胸打たれすぎて
”読めて良かった…”としみじみ感じたお話でした

「断袖(だんしゅう)」とはその漢字のとおり、
「袖を断つ」の意。

昔、前甘の国の皇帝が若い近習を寵愛、
ある日同じ寝台で昼寝をして、
皇帝が目覚めると近習が皇帝の袖に寄り添って眠っていた。

皇帝は近習を無理に起こさず、
自分の衣の袖を断ち切って立ち上がった…

というお話だそう。

「お優しい方だったのですね」と言葉を返す王佳に対し、
龍楊は「そうだな…」と同意しながらも、
「だが酷く愚かだ」と呟きます。

皇帝は服を脱げばよかったのだ、という龍楊の一言、
私も王佳と一緒に「たしかに!」と思ったり。

そして続けて龍楊は「どうしてこの話が世に広まったと思う?」と
問いかけます。

聞けば、皇帝は袖を絶った衣でその辺を歩き、
一目に触れたのだと。

敵だらけの宮廷で、誰より正しくあらねばならない皇帝の愚行。
その姿を見て、人々がどう噂したかー

「…愚かだろう」

と再度静かに語りかける龍楊はしかし、

「今朝 皇帝の気持ちがわかった」
と続けます。

起きると王佳が自分の袖にすがって寝ており、
すがる王佳をずっとそのままにしておきたかったー

「そうはできないからこそ」
「余計にそうしたかった」

という言葉が切なく響きます...

前甘の皇帝も、きっと今朝の自分と同じ気持ちだったのではないか。

許されぬ二人だったからこそ、
袖のない衣をまとって王宮を歩く時、
誰に何を言われても きっと幸せだったのだろうー

幸せな結末は迎えられなかった二人を思い、
胸の痛むお話です、、

故事「断袖」に想いを重ねて話す龍楊に、
王佳は”陛下にだけはお幸せになってほしい”と願い、
「陛下は決して袖を断つようなことはして下さいますな」と
声を掛ける。

陛下と王佳、二人の恋路も
決して明るいものとは言えない困難なもの。

切ない想いをグッと堪え、
行く末を見守りたいな...と思わされるお話でした。

★修正:なし(描写なし)

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