あらすじ
相互支配だ。――対等なんだよ、僕たちは
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奥谷浅葱には美しい親友がいる。
彼の名はピエール・コラーニ。美しくて、天才で、怠惰で、子供っぽい。
高校最後の夏休み、彼の汚部屋を掃除していると床に積まれた本の中に懐かしいものを見つける。それは、ラテン語で書かれた豪華写本。
その本を開いたことから浅葱のいつも通りは壊れてしまう。
千年前から続く親友との距離感さえ。
世界の真理が再び開き、ピエールはその先を覗きたいと浅葱の不愉快ささえこじ開けようとしてくる。
ピエールは懇願するように、断定するように浅葱に言う。
「何したって僕を許して、僕を最優先にして、僕を――一番にしてくれるでしょ」