屠る、支配者の瞳。

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表題作狂おしい戒めの虜

安芸津ファイナンス社長・安芸津透哉(35)
二億円で買い取られた蝶埜春規(25)

あらすじ

金で買われた体。春規は清冽な美貌を喘がせて、運命を呪う。雄の機能を無くした分おぞましい男の獣じみた視線を浴びながら、羞恥にまみれて蜜を滴らせるはしたない己の体を憎む。表向きはその男の秘書として、嬲られ続ける春規は、ある夜、密かに憧れていた冷徹な若きCEO、安芸津に痴態を晒してしまう! 翌日、正気に戻り蒼ざめる春規に、安芸津は「君は二億円で私の物になった」とだけ、告げる。結局安芸津も同じなのか? 絶望する春規に安芸津はまるで─!?
出版社より

作品情報

作品名
狂おしい戒めの虜
著者
伊郷ルウ 
イラスト
明神翼 
媒体
小説
出版社
プランタン出版
レーベル
プラチナ文庫
発売日
ISBN
9784829624005
2.1

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萌々

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中立

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趣味じゃない

(1)

レビュー数
2
得点
8
評価数
6
平均
2.1 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

一年間もなぶられた受け

この話は受けでも攻めでもなく、受けに憎しみと執着を持つ醍醐寺という男の執念がただただ凄かったです。
父親の会社の救済の為に、1億円で身体を譲り渡す受け。
BLによくある展開ですが、それが攻めではなくて、受けに憎しみと執着を持つ第三者の男というのが珍しかったです。
雄の機能を無くしているので道具でいたぶるだけなので、お初は攻めというご都合設定も入っています。
調教に使うようなマニアックな道具で受けがいたぶられるので、苦手な方はご注意。

安芸津ファイナンス社長・安芸津透哉(35)ヘタレ不器用攻め×二億円で買い取られた蝶埜春規(25)ネガティブ気味で芯が強い受け
名ばかりの秘書という地位におかれて、父の会社を救った醍醐寺に毎日なぶられる。
身体の中に道具を入れられたまま、安芸津の接待の席に連れていかれて、
安芸津にも特殊な事態が知られることになってしまって……。

ただ憎しみの為だけに、春規をお金で縛り、なんと1年間も道具で調教をしていた醍醐寺。
耐えていた受けも受けですが、醍醐寺の執念が凄すぎてびっくりします。
更に春規をよりいたぶる為だけに、特注でバイブを注文していたりも。
春規が侮蔑的な言葉を醍醐寺に言ったのが原因らしいのですが、本人は覚えていないし、醍醐寺からも明かされないし、肝心のそこまで恨まれる理由が謎のまま終わるので、もやもやが残ります。
恨んでいた割には、2倍の2億円で売り渡すしで、結局は小物キャラなんですが。

その1年間の調教の所為で、またお金で売り渡されたものだから春規はとことんネガティブに取ってしまう。
どうせ、奴隷にする気ならさっさとしろよと安芸津を挑発までしてしまって。
そして挑発にのって道具攻めしちゃうしで、上手くいきません。
気持ちをそのまま素直に言えばいいのに言わないままだから、春規はどんどん誤解をしていくという展開です。

お互いの気持ちが伝わるまでは身体を結ばないので、その辺は安心出来ます。
攻めがヘタレなのといままでの境遇から受けがネガティブなので、中々気持ちが伝わらないです。
色々と道具でいたぶられる様子があるんですが、あんまりエロい感じがなかったのが個人的な残念です。

エロ:★3 コックリング、バイブ、他人の前で自慰等、調教ティスト多め。
総合:★2 最初の救助はいいのですが、後の方の展開が中だるみした感じが気になりました。

2

視点を変えてみると

受けは、捻くれているというよりは、思い込みが激しい印象、あと攻めは結構短気な人。


受けは、ある人物を過去に侮辱した為、その人物から復讐として酷い仕打ちを受ける。受けは、自分が覚えていない事で、酷い仕打ちを受ける事に理不尽さを感じていたが、逆に忘れられた事がその人物にとっては理不尽なのかもしれない。少なくとも、その人物は忘れる事が出来なかったのだからね。その人物の行為が、やり過ぎなのは事実だが…。なんだか、復讐の為に何をやっても充たされていない感じがした。


それにしても、何回も話に上るのに、受けが何をしたのかは分からず仕舞いだった。個人的には気になるのだけど、後攻めがその人物を嫌っている理由も知りたかった。


その人物みたいなキャラが出ると何時も、何がそして誰が彼を変えたのか、気になって仕方無い…。


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