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表題作僕らのファンタジア卒業  聖ミラン学園物語6

短気で眉目秀麗・伊集院鏡花
孤独な御曹司・東大寺優

あらすじ

東大寺コンツェルンの御曹司、東大寺優は名門聖ミラン学園中等部に入学したばかりの新一年生。
そんな優に、学園の威厳と信望の的、中等部最高総代長の伊集院鏡花が声をかけてきた。
戸惑い緊張しながらも憧れの先輩に魅かれて行くのを止められない優。
仲良くなれて嬉しくて、楽しい時を沢山過ごして、一人っ子の優は鏡花を兄のように慕い始めた。
しかしある満月の夜を境に、鏡花とはもう口もきけない間柄になってしまう…。

作品情報

作品名
僕らのファンタジア卒業  聖ミラン学園物語6
著者
七海花音 
イラスト
みずき健 
媒体
小説
出版社
小学館
レーベル
パレット文庫【非BL】
発売日
ISBN
9784094206166
3

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萌々

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(1)

中立

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趣味じゃない

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レビュー数
1
得点
3
評価数
1
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

迫られる中学生

ストーリーは前作から過去へ3年遡って、優が中学一年生のときの話です。

中学に入ったばかりで、何もわからない優。
優秀な成績によって学年代表になったものの、何をしてよいかわかりません。
そんな時、やさしく声をかけてきてくれたのが、憧れの最高総・伊集院鏡花でした。
アパレル業界の長である家に生まれ、美的感覚に鋭い先輩に見初められ、
そのやさしさ、意外な喧嘩っ早さ、美しさの虜になる優。

親友の西園寺茜とも疎遠になって、鏡花の家に入り浸ります。

兄弟もなく、父は行方不明、母は離別という家庭環境にあって
子供のない叔父夫婦の養子になっている優は
家族の、肉親の愛に飢えていました。
実の兄のように慕い続ける優。

ところが優しかった鏡花は、ある月夜の晩に豹変してしまうのです。
「あなたを弟のように思っていました。でも今は…」
力ずくで優を奪おうとする鏡花に、優のとった行動は…。

鏡花の卒業に揺れ動く優。
まだ、あの日の夜にひどい言葉をたたきつけてから、
鏡花に謝ることすらできずにいるのでした。

ジュリアンと出会っても、まだそのときの思い出を引きずって
鏡花に近づくことができずにいるいる優に
別れを告げたのは鏡花のほうでした。
「ジュリアンを大切にするあなた。
 今なら、私の気持ちがわかるでしょう…」

誰にもいえない優の淡い恋と、その終焉を描いた作品です。
ほろ苦くて良いです。

堅物の優に、意外な一面があったことが驚きでした。

だから優は1・2巻でジュリアンが鏡花先輩に近づくことを嫌がったのかと
今ならわかる作品です。

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