お背中流し三つ指でお出迎え

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表題作僕はあなたのお望みのまま

ヴィットリオ・ロッセリーニ,28歳,映画監督
杉浦春都,24歳,イタリア語の通訳者

その他の収録作品

  • お好きなだけ、僕を

あらすじ

イタリア貴族出身の映画監督ロッセリーニが、日本にいる間の恋人にと紹介された通訳兼世話係。すぐさま拒絶したにも関わらず差し向けられてきた青年・春都は、清楚で生真面目で澄み切った泉のような瞳をした大和撫子だった! 一方、何も知らず、ただ通訳として雇われたと思っている春都も、揺らめく炎を秘めたようなロッセリーニの眼差しに圧倒されて… 浴衣でのお背中流し、三つ指でのお出迎えあり ジャパネスク・ラヴ
出版社より

作品情報

作品名
僕はあなたのお望みのまま
著者
水上ルイ 
イラスト
えのもと椿 
媒体
小説
出版社
アスキー・メディアワークス(角川グループパブリッシング)
レーベル
B-PRINCE文庫
発売日
ISBN
9784048671644
2

(3)

(0)

萌々

(0)

(1)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
2
得点
4
評価数
3
平均
2 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

三つ指、着物、尽くし受け

ありとあらゆる“王道パターン”が、詰め込まれた1冊。
個々のエピソード自体に、目新しいものはありませんが、
レイプ未遂事件、恋敵の出現、ロッセリーニ家お父様による交際反対、
おしおきエッチなど、これでもか!という位徹底して、
王道パターンから王道パターンへとお話が展開していきます。
こんなに詰め込むのは反則だろう(笑)と、思いながらも、
テンポの良さに乗せられて、一気に読みきってしまいました。

正統派のキャラにも、好感が持てます。
ロッセリーニは、大人で頼りがいのある紳士。
イタリア人という設定にふさわしく、口説き方がストレート且つ、スマートで、
乙女心がくすぐられること間違いありません。
対して春都は、大和撫子という表現がピッタリの清楚で真面目な好青年。
仕事に一生懸命なところとか、ロッセリーニに心がグラグラ揺れちゃってるところとか、
なかなか可愛くて良かった~。

作品のテーマは、三つ指、着物、尽くし受け、だったそうで、
水上先生がノリノリで書いたのが伝わってくる作品でした。
安心してハラハラドキドキできる王道ものが好きな方に、オススメです。

1

健気な受

 春都は、イタリア貴族出身の映画監督・ロッセリーニが日本にいる間の通訳兼世話係として紹介される。
 最初は、自分なんかにはそんな大役はとんでもない! と思っていた春都だったが、ロッセリーニを一目見て、その仕事を断れなくなってしまう。

 一方のロッセリーニは、春都のことを恋人兼通訳だと紹介を受けていた。
 日本滞在中限りの恋人関係なんてごめんだと思っていたロッセリーニは春都のことを断ろうと思っていた。
 ところが、ロッセリーニもまた、春都のことを一目見た瞬間から手放したくないと思ってしまった。
 そんな二人の生活は当初は穏やかなものだったけれど、次第に惹かれあっていって……。

 という話でした。
 水上ルイ先生の王道パターンでしたね。
 それぞれの視点から話が進んでいって、すれ違いもあるけれど、最後はラブラブでハッピーエンド。

 いい話だったと思います。
 合間合間に、日本文化の象徴である着物であるとか、イタリアではどうだった……とか、ちょっとしたそれぞれのお国柄でのこととか入ってて、それもいいエッセンスになってました。
 深刻ではない時に読むのにはちょうどいい話だったと思います。

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