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表題作王子様、おたわむれを

アドリアーノ 世界的な海運会社副社長で王子 29才
フローレス フェランの秘書で執事

同時収録作品王子様、おたわむれを

フェラン 親族会社副社長
浅井裕也 恋人

あらすじ

難攻不落の美人執事のフローレスは、しつこく求愛してくる主人の友人の野蛮な男・アドリアーノとのゲームに敗れ、1週間彼のお世話をすることになる。毎日彼に口説かれながら蜜月のような日々を過ごすことになるが。

(出版社より)

作品情報

作品名
王子様、おたわむれを
著者
水上ルイ 
イラスト
おおやかずみ 
媒体
小説
出版社
角川書店
レーベル
角川ルビー文庫
発売日
ISBN
9784041005910
3.2

(5)

(0)

萌々

(1)

(4)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
16
評価数
5
平均
3.2 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

全てを捨てても欲しいと恋願う相手

前作「王子様と恋したら」のスピンオフ作で、前作のフェランの秘書兼執事のフローレスが
受け様で、フェランの学生時代からの友人でもあるアドリアーノが攻め様役で登場。
この作家さんにしてはちょっと大人めの身分差ラブストーリーでした。

攻め様は学生時代に友人のフェランを訪ねてきた受け様に一目惚れし、その思いのまま
受け様に交際を申し込んであっさり躱されてしまう。
でもその日から受け様一筋に思いを募らせ事ある毎に愛を囁き告白するがいつも
素っ気なくかわされる気の毒な攻め様。

でもそれは、端から大会社の副社長で主人の友人でもある攻め様と受け様とでは
立場も身分も違うと思っているので、受け様はいつも軽くからかわれていると
思い込んでいるので本気にしていない。
そんな時に主人であるフェランからも言われ、攻め様とチェス勝負をする事になり
得意にしていたチェスで負けてしまい、1週間攻め様の屋敷で過ごす事になる。
攻め様はその1週間で受け様との距離を縮め愛する気持ちが本当だと好きになって
もらう為に努力する健気な攻め様なんです。

でも攻め様には受け様に秘密にしている事があって、祖国に戻れば王子であり次の元首に
なる事が決まっているが、身分を隠し一人の男として愛される事を望む攻め様。

なんて、お話なのですが、王子様以前に既にかなり身分差がある設定で、何処まで
その格差を広げるんだろうと言う設定です。
まぁ、ただの金持ちゲイなら嫁の心配は王子様程ではないと言う感じでしょうか。
王子様設定にする事で、跡継ぎ問題などのハードルを上げて、それでも君が好き!
全てを捨てても君が欲しいって強い思いを伝える感じでしょうか。

学生時代に男に襲われそうになった過去がある受け様は、初めは攻め様を警戒していて
自己評価の低い受け様は遊ばれてからかわれていると誤解しているのですが、
次第に攻め様の本気を信じる事になるが、その気持ちを受け入れる事が出来ない。
でも、あるトラブルがキッカケで受け様は攻め様からの思いを受け入れ自分も攻め様を
好きだと認めるが、それでも攻め様の背負うものの大きさから身を引くように逃げる。
逃げるように離れてから攻め様への苦しい思いが溢れそうになる受け様。
もちろん攻め様がやって来て受け様を捕まえての一応のハッピーですが、
まだまだ王家の問題が残っているので完ぺきハッピーではないけれど、二人で困難を
乗り越えていくようなストーリーでした。

2

呪いにでもかかってるの?フローレス

アドリアーノ、どんだけ遊び人だったの?
フローレス、好かれることを認めない呪いにでもかかってるの?

一途に友人の秘書フローレスを愛しているアドリアーノ。でもフローレスはそっけなく告白しても主人の友人ですのでと全く取り合ってくれない。それどころか信じてもくれない。

これが続いて…。アドリアーノがなんとかフローレスを一週間共に過ごせるようにするも、天然と呪い?の鉄壁のガードで。
もうアドリアーノが可哀想になってきます。
なぜ信じない?頑ななフローレス。本当に呪い?自分は主人に一生を捧げるつもりだから?

アドリアーノの必死の求愛と自然体な態度に少しずつほだされてくるも、実はアドリアーノには秘密があって…。

フローレスに愛して貰えなければ、アドリアーノはすぐにでも国のために誰かと結婚し愛のない人生を送らなければならない。心が死ぬのと同じで。

フローレスはアドリアーノを愛してくれるのか?

主が全てなフローレスに、人生や自由を教えてくれたアドリアーノ。幸せになれ〜。

0

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