表題作雨の恋文

黒田宗司
21歳、江戸の材木問屋の三男
透弥
15歳、雨を齎す里の守り神

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  • あとがき

あらすじ

同人誌オリジナル

作品情報

作品名
雨の恋文
著者
うえだ真由 
媒体
小説
サークル
peridot〈サークル〉
ジャンル
オリジナル
発売日
3

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萌々

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中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
3
評価数
1
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

私、BLでこういうの初めてかも。

時代もの・ファンタジー入り。江戸時代です。
あとがきで『まんが日本昔話みたいにしたかった』と書かれてましたが、そんな感じでしたね。鄙びた山里に迷い込んだ江戸の大店の息子と、寺で和尚と2人で暮らす少年。

透弥(受)は、村人から敬われると同時に畏怖されているようで、宗司(攻)はそれを不思議に思っていましたが、村の子どもに『透弥さまは里の守り神で、お願いすると雨を降らせてくれる』と聞き、和尚にも確かめて『透弥が祈りを奉げると必ず雨が降る』と知ります。

大事な守り神から宗司を引き離し、江戸へ帰らせたい村人たち。でも、宗司と透弥はお互いに惹かれて行き、とうとう想いを確かめ合って関係を持ちます。そして・・・

オチが、まあ『巫女もの』でありがちな『純潔を守るのが必須』ではなかったんですね。村人も、そして私もそうだとばっかり思ってました。まあご都合主義で温いと言えるかもしれませんが、ラストは綺麗なハッピーエンドでした。

ただひとつだけ、いちいち突っ込んじゃいけないのかもしれませんが、『透弥が祈りを奉げても雨が降らなかった間』のことが気になってしまいました。なんで降らなかったの?なぜこの時に限って透弥は○○なかったの?と。

でも、さらっと読んで、ほのぼのした雰囲気に浸るにはちょうどよかったです。結構好き。

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