胸に焼きつく“18”の刻印。アオイの命、限定解除の方法はあるのか!?

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表題作JIHAI -磁海- 2

あらすじ

残りわずかな寿命をかけて、アオイは非道な英雄アルクラインを殺して復讐するつもりだった。
だがその英雄の正体とは――穏かな同居人であるディスだった!?
「ディスが…憎いんじゃない」
そう気づいたアオイだったが、寿命“18”のリミットは刻々とアオイを追い詰めて――!?
出版社より

作品情報

作品名
JIHAI -磁海- 2
著者
二越としみ 
作画
二越としみ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
エンターブレイン
レーベル
B's-LOG COMICS【非BL】
発売日
ISBN
9784757735989
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萌々

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中立

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趣味じゃない

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レビュー数
1
得点
4
評価数
1
平均
4 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

アオイがだんだん可愛くなる~><

自分の寿命がハッキリ分かっていたら、どうするだろう?

病気で「余命○ヶ月」とかとはまた違って、体は健康そのもの、若さもある、けども18になれば自分の寿命は尽きる。
それが分かっていると、人はどうしたいと思うんだろう?

私だったら何もする気にならなくて、自堕落な日々を送るだろうと思います。
「生きているうちにコレを終わらせたい」とか「コレを完成させたい」とか、何かに一生懸命没頭する人も居るだろうな。
「どうせつかまる頃には死んじゃうし~」と悪事の限りを尽くす人が居ても、私はその人が悪いとは言い切れない。

アオイは、「生きているうちに憎い英雄アルクラインに敵討ちを」と考えているんだと思っていました。
けども実際は、もっと切実で苦しかった><
英雄アルクラインを追うことで、逆に「18年」に意味を持たせようとしてたんだな…と思いました。
英雄を殺すことが出来れば、たった18年の人生でも、世に存在を刻めるかもしれない。
もちろんヨシノの敵討ちが第一の理由だけど、その「敵討ち」をし続ける理由がアオイには必要だったんですよね。
だってアオイは、優しいもの。単純に人を憎んでいて平気な子じゃないんですよね本来。

だから、ディスやシラクサ、トリスとのかかわりで得た久々の人間らしい温かさは、アオイを本来の素直で優しい子へと戻すには十分すぎるふれあいだったのでしょう。

敵がディスだと分かって、アオイがどれだけ揺れただろうと思うと切なくなります。
「生きる意味」が欲しくて欲しくて仕方なくて、目の前のディスを殺すことで人生の目的を果たせるはずなのに、欲しがることすら思いつきもしなかった極上の幸せはディスが居る場所にしかないんですよね。
アオイの気持ちも決断も、全部がとっても愛おしかったです。

そして…シラクサがかっこよすぎて鼻血でます><
いっつも変な柄のシャツを着てる不精ヒゲのオッサンが、なんとカッコイイことか///
ディスのヘタレっぷりはこれまで読んだお話の中でもかなり最上級だしね。
トリスも…、美しくて人当たりのいい、いっつもニコニコ笑顔の神父が胡散臭くてなにかたくらんでそうとか、これ以上の萌え要素があろうかっ!

これでBLじゃないのが、いっそ萌え心を煽ります!

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