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表題作誰よりも君を ブランドロマンス

ジュリアーノ,イタリア人青年
薫,卒業旅行でイタリアを訪れた日本人

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

この春、高校を卒業した資産家のひとり息子である薫は、過保護な両親のせいで単独行動をしたことがなかったが、卒業旅行に憧れの国イタリアのローマを訪れ、そこでぶっきらぼうだが優しい青年ジュリアーノと出会う。
酔っぱらった薫をジュリアーノは自分のアパートに泊め、ふたりは楽しい時間を過ごす。
だが、ジュリアーノの目の前で薫が誘拐された時、ふたりの関係は複雑に絡まり始める。
薫を助けたい!そして自分なら薫を助けることができる…ジュリアーノは二度とかけるつもりのなかった生家に電話をかけた。
誰にも言えなかったジュリアーノの秘密とは…いくつもの障害を乗りこえ恋をする、とっておきのラブロマンスついに登場。

作品情報

作品名
誰よりも君を ブランドロマンス
著者
秋津京子 
イラスト
夢花李 
媒体
小説
出版社
大洋図書
レーベル
SHYノベルス
発売日
ISBN
9784813000785
3

(1)

(0)

萌々

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(1)

中立

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趣味じゃない

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レビュー数
1
得点
3
評価数
1
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

イタリア人×日本人

「ブランドロマンスシリーズ」と銘打ったシリーズ作ですが、お話に繋がりはないみたいなので単品で読めると思います。

海外を舞台にしたシリーズもので、このお話の舞台はイタリア・ローマ。
旅行中の高校生、薫が現地に住む大学生のジュリアーノと知り合い、事件に巻き込まれ、恋に落ちるお話です。

薫は御曹司で、監視つきの旅行に辟易してホテルに戻らず、知り合ったジュリアーノの家に泊めてもらいます。ジュリアーノもまた、家柄に秘密があり、一見するとクールな面倒くさがり、でも実はお人よし。
愛想はそんなによくないのに、男らしくてカッコイイ人だなあと思いました。

ですがこれ、割と短いお話なのですよね。
知り合って、事件に巻き込まれて、展開が動きだした?と思ったときにはもう終盤のほう。
薫やジュリアーノの人となりや、ジュリアーノの出自の秘密、一番重要な、どこで二人に恋心が芽生えたかがわりと駆け足な気がしました。
せっかくローマにいるのに、観光してるのはしてるのですが、それもちょっとさらさらした印象。
も少し外国にいるのだから、雰囲気を味わいたかったです。

薫と一緒に旅行に来て、薫を監視(?)している哲哉の存在ももうちょっと掘り下げてほしかったです。もっと絡んで来て最後に何かあるキャラクターだと思ったらそうでもなく…。

シンプルで読みやすいお話ではありましした。
でもやはり、お互いにただ一度の本当の恋だというほどの熱い何かが、駆け足で表現しきれていないように感じました。
この2人、知り合ってほんのちょっとしか一緒にいないのに…^^;
なのであんまり互いの「好き」という感情が伝わりにくかったかな、と思います。

でも何よりジュリアーノがかっこいいのが良かったです。
よくいる、スマートになんでもこなす外国人とちょっと違って、助けてはくれるんだけどあんまりスマートではないかも、ちょっと不器用でぶっきらぼうかも、というところが好感がもてました。
海外ものがとても好きなので、シリーズの他のも読んでみたいと思います。

2

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