愛してはいけない人に惹かれ…!

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表題作桃下の身代わり花嫁

楊亮牙,桓の太子
李白麗,祥の太子

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

玲瓏たる美貌を持つ、祥の太子・白麗。桓の太子・亮牙の元に嫁ぐ妹の身代わりとなり、亮牙の暗殺を決意した白麗には、忘れられない男がいた。「生き延びると約束しろ」と戦場で助けてくれた、敵方の精悍で優美な美しさを持つ武将――。だかその男は、手にかけるべき敵、亮牙だった! 埋め込んだ灼熱で熱くとろけた最奥を責め立てられ、亮牙の背に縋るしかない白麗を、亮牙は思うさま貪り!? 濃密中華ロマン、登場!
出版社より

作品情報

作品名
桃下の身代わり花嫁
著者
秋山みち花 
イラスト
かんべあきら 
媒体
小説
出版社
アスキー・メディアワークス(角川グループパブリッシング)
レーベル
B-PRINCE文庫
発売日
ISBN
9784048677493
3.1

(6)

(1)

萌々

(2)

(1)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
3
得点
17
評価数
6
平均
3.1 / 5
神率
16.7%

レビュー投稿数3

中華版ハーレクイン

秋山さん自身があとがきで言われていたことなのですが、まさに中華版のハーレクインです。

ドラマチックな恋愛小説。
読む人を選びそうな痛い要素もないし、わくわくドキドキの恋愛に素直に浸りたいときには特にオススメです。
内容は至って王道で、「ベタだと分かっているけど萌えてしまうんだよ!」な要素が満載でした。

そもそも即席の女装で「完璧な女」になりきれるのかとか、もちろんツッコミどころがないわけではないのですが、女装BLのお約束として受け入れられるのなら楽しめると思います。
いえ、それも含めてこのお話の魅力だと思います。

3

乱世に翻弄されるふたり

 中華統一を進める桓は南方の小国・祥を傘下におさめ、圧政により民を苦しめていた。
その上、祥の公主・李朱麗を桓太子に輿入れするよう命じる。
民を苦しめる桓の太子・楊亮牙のもとなどに病弱な妹を輿入れさせるわけにはいかない、とある固い決意と共に
祥の太子・李白麗が身代わりの花嫁となって敵方に嫁ぐ…

ここまで書くだけで、東洋史と漢字に疎いワタクシはヒーヒー言いそうです。
今まで苦手意識のあった中華モノ、縁あって手を出してみました。
悪くない、です。初めてのワタクシにも非常に取っつきやすかった。

花嫁が男だと知っても動じることなく、いやむしろ喜ばしげにイロイロ教え込む花婿・亮牙。
憎んでも憎んでも、体が開発されるに従って心も変化してゆく花嫁・白麗。
体は繋がっていても、白麗は亮牙の本当の気持ちがわかりません。自分を大事にしてくれるような様子を見せながら、故国である祥にさらに攻撃を仕掛けているらしい亮牙を白麗はなかなか信じることができないのです。
ふたりの周囲は政治的な問題も絡み、とうとう白麗に魔の手が伸びます。果てして、亮牙は信じるに値する人物なのか…?

手練れのかた(言葉が悪くてスミマセン)ならば、読みながらオチが見えてしまうかもしれません。
中華モノにウブなワタクシも途中でイロイロ予想できてしまいました。
そこが少し残念なのですが、きらびやかな中華王朝の様子を楽しむであるとか戦国の世の激しい男たちを想ったりするのは楽しかったです。

1

中華風の花嫁ハーレクイン←あとがきより

中華風ファンタジーで身代わり花嫁です。
秋山さんのお得意(と言っていいのか、数は多い)設定ですね。

秋山さんの中華風ファンタジーも花嫁もの(身代わりもそうでなくても)も基本的に好きなんですが、こちらはあまりにも『想定内』過ぎました。

『この設定なら』と予想したまさにそのまま。何ひとつ外さず最初から最後までっていう感じでしたね。

読みながら、伏線(らしきもの)が出て来るたびに簡単に『オチ』がわかってしまう。もう悉く。

いくら『ベタベタ』も『王道』も好みだと言っても、これでは読む意味なかったよ。

イヤ、ストーリー展開がお決まりだったとしても、キャラクターに何か惹き付けるものがあれば(私は)それだけでも楽しめるんだけど、これキャラクターもありがちなテンプレートそのもので読んでて目が滑った。←それでも!それでもせめて好みのタイプのキャラクターならどんなに『お約束』でもよかったのに。

白麗(受)は『ホントに一国の太子なのか!?』と呆れるほどアホ過ぎるし、亮牙(攻)は『根はイイ男』だというのはわかるけど言葉が足りない。

そのためのムダなすれ違いとしか思えませんでした。

代わりに、と言うのも何ですが『Hシーン』に力を注いだって感じはしました。ホントにHばっかりです。
攻以外の敵方からの(性的な)酷い仕打ちもありますので、抵抗感ある方はご注意ください。

個人的に、好きになれないキャラクターのHは気が乗らないので、飛ばし気味にしたらあっという間に読み終わってしまいました。

まあ、そういうことです。

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