きれいに花開いている。感じているんだろ?

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表題作好きだと言ってもいいですか?

薄水,奏を男娼だと誤解した会社社長
橋詰奏,人付合いが苦手な翻訳家

あらすじ

会ったばかりの男と生まれて初めてのH。感じさせられ男の官能を煽りまくった媚態があらぬ誤解を生んで――?

繊細な容姿とおとなしい性格につけ込まれ、酔客に絡まれていたところを端麗な紳士に助けられた翻訳家の奏。男の細やかな気配りにいつになく楽しい時間を過ごし、気づけばホテルのベッドの上…。戸惑いつつもきざした本能に従い、恥じらいながらも大胆に身体を開くが、別れ際に自分が男娼と間違われていたと気づいてしまう。しかし男に再会したい一心から、正体を明かさず逢瀬を重ね、「薄水さん」という呼び名をつけた彼の欲望を迎え入れる奏。そんな状況に追い打ちをかけるように、薄水が奏を友人にも紹介したいと言い出して――
出版社より

作品情報

作品名
好きだと言ってもいいですか?
著者
早瀬亮 
イラスト
椎名秋乃 
媒体
小説
出版社
二見書房
レーベル
シャレード文庫
発売日
ISBN
9784576090702
2.5

(8)

(0)

萌々

(0)

(5)

中立

(2)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
4
得点
17
評価数
8
平均
2.5 / 5
神率
0%

レビュー投稿数4

純粋な恋物語


すごく良かったですڂn[g

攻めが主人公を男娼だと勘違いして身体を重ねる関係から始まる二人なんですが…

ドロドロとした感じは一切なく、むしろ余りに純愛でほのぼのしちゃいます

それは攻めのキャラクターが社長という役職から想像されるような、いわゆる「俺様」とか「傲岸不遜」といった性格ではないというのがひとつ。

むしろ優しく紳士で(出会いからして見ず知らずの主人公・奏を助けてくれたし)意外にも奏に関してはヘタレで強引さが欠片も感じられません

あとは主人公である奏自身が対人恐怖症の気があり無垢で純粋だからでしょう

そんな二人の物語なので純粋で可愛らしいんですが、一方でお互いを想う余り踏み込まないせいで奏が男娼であるという攻めの勘違いもいっこうに解けないんですよね(^_^;)笑

そこがもどかしいんですが男娼であるという勘違い故に差別を受けたりと辛い目にあうわけで…

それが余りに酷くて読みながら涙が止まりませんでした!!

私個人的な趣味として主人公が可哀想な目にあえばあう程萌えるので(←)勘違いされたまま進むというのはかなり重要なポイントでした(笑)

そして何と言ってもこのお話の素晴らしいのは脇役ですね~

攻めの本名を知らないまま「薄水さん」という色の名前で呼ぶ奏ですが、それは薄水に紹介された二人の友人にも適用されます

萌黄、紫と名付けられたこの二人の男女がまた素敵な人達で引っ込み思案な奏を美味しいお店に連れ回して可愛がってくれます炫

そんな二人とのエピソードはすごく読んでて楽しいし好きなシーンでした!

第一人を色の名前で呼ぶのもかわいいですよねn[g
それにロマンチックです!

私が好きなのはもうひとつあって…内気な奏が送れないまま毎日一言ずつ綴る薄水へのメールがまたかわいいんです!

やってることも内容も健気で萌えるし泣けるし大変でした(笑)


男娼と客、という関係でありながら(表向きは)どこまでも純粋でほのぼのとした恋愛に心があったかくなること間違いなしですhLhLĂn[g

1

脇役が魅力的!

 翻訳家の奏は、クリスマスを控えたある日、久しぶりに街に出て、いい気分になった酔っ払いたちに絡まれてしまう。
 繊細な容姿で女性と間違えられて、声をかけられたのはいいが、男だとわかっても相手は引いてくれる様子はなかった。
 元々口下手な上に、幼少期から海外を転々としていたせいで、あまり人と話すことが得意ではない奏は、その誘いをうまくかわすこともできず、困り果てていた。
 そこに、端麗な紳士が現れ、そっと断ってくれる。
「これから接待に向かう途中だった」という男は、酔っ払いを追い払った後も、体よく仕事を断り、奏の誘いに乗ってくれた。
 人と話すときには緊張しがちな奏もどういうわけだか、男に対してだけは自然体で話を交わすことができた。
 その男の細やかな気配りにいつになく楽しい時間を過ごし、気づけばホテルのベッドの上にいた。
 突然のことに、戸惑う奏だったが、きざした本能に従い、恥じらいながら大胆に身体を開いた。
 けれど、翌日、別れ際に男から差し出されたお金に、奏は自分が「男娼」と間違えられていたことを知る。
 お金を受け取ることに躊躇いを感じた奏だったが、男に会いたいという一心から、正体を明かさずに逢瀬を重ねることを決意する。

 本当の名前を聞かず、封筒の模様から「薄水さん」と名づけた彼と身体をつなげるが、ある日、追い討ちをかけるように、薄水が奏を「友人にも紹介したい」と言い出して――。

 という話でした。
 口下手から、男娼だという誤解を受けて。
 その誤解を解くために、言葉を尽くすこともできないから、あえてその誤解を受けたまま、付き合いを続ける奏。
 そんな奏に「紹介したい」と言った二人の友人は、奏が考えた、新たな身体を売る相手を紹介するということなんかではなくて、た二人の男女・萌黄と紫は、奏のことを大事にしてくれて、仕事が忙しく、なかなか奏に会えない薄水の代わりに奏のことを構ってくれる感じで、修羅場は回避。

 ただ、他にもう一つ、トラブルの種はあって。
 それは薄水につく秘書の存在。
 彼女は、奏にお金を渡して「別れるように」と言ったり。
 レストランで奏に恥をかかせたりする。

 そして最後には、とっておきの罠を仕掛けてくるんですが。
 それにも何とか事なきを得て、ハッピーエンド! でした。

 なんというか……
 途中から、薄水の仕事が忙しくなって、あまり出番がなくなって。
 その代わり出てきた萌黄と紫がなんともまぁ、魅力的な二人で、なんかこっちがメインなんだと思ってしまいそうな勢いでした。
 いいキャラでした。

 後、最後のオチもかなりよかったです。

 多分、冷静に考えたら、薄水と奏の恋愛は切ない系だったと思うんですが、萌黄と紫のおかげで、華やかな話になっていたと思います。

 魅力的な脇役さんを楽しめる余裕のある人はどうぞ!

1

男娼のふりをしつづけるマッチ売りの受け

クリスマスでにぎわう街で、約束もプレゼントもなく
歩いていたマッチ売りの24歳の受けは
酔っ払いに絡まれているところを
王子様のような攻めに助けられ
おいしい食事をご馳走になり
ホテルのバーでお酒まで飲んでしまって
気がついたらホテルの部屋で押し倒されてしまったのです。
あれよあれよと快感に身悶え・・・素敵な一夜を過ごしたはずが
攻めから手渡されたお金で、自分が男娼と勘違いされたことを知るのでした。
夢のような出来事は、すべてマッチが魅せた夢のように消えてしまいました。
でも、受けは男娼という偽りの姿で攻めとつながることを選びました。

と、いうおとぎ話だと思えばいいですw

この受け・・・24歳の翻訳家なんですが
ちょっと頭ゆるいとしか思えませんw

だってね、酔っ払いに絡まれて貞操の危機を救ってくれた
男に結局、がっつり食べられちゃうんですよw
自分から身体を凭れかけちゃったりして意味深な行動をとっておきながら
男娼と間違われても仕方ないと思いますw
お金受け取った時点で、それもう立派な男娼でしょwあんたwww

そんでこの攻めも、救っておいて自分で食べちゃうって
こらえ性もなにもないですなw
酔っ払いと攻め、基本的に同じ下心でしょ?

この攻めを“優しい人”なんて勘違いしてる受け
本当にどーしょーもないなぁと思いました。

時間がなくてどこにもいけないなっていう攻めとのデート
受けは、性急にここで抱いてとカーセックスをせがむのですが
この攻め・・・ダッシュボードに潤滑剤完備w
ヤる気まんまんできたな、おいw

そして、恐ろしい魔女のような秘書登場w
受けを助ける、いい魔法使い二人登場w

おとぎ話のようなBLがテーマなのはわかるのですが
レストランの支配人の客への対応の悪さ・・・
あまりにも考えられない酷さです。
サービス業であんなことしてる店ないと・・・思う。
ちょっとやりすぎな感じもあって
ああ、おとぎ話だ・・・これは、おとぎ話だ・・・と
何度も自分を勇気づけて最後まで読みきりました。

攻めがお金を入れた封筒の色が、薄水色だったから
“薄水さん”と名づけ、名前も聞かずに逢瀬をくりかえす
設定おもしろかったんだよね。
ううーん、でもさ・・・
何で1年もお金もらい続ける?
何でちゃんと言えないの?

愛っていうよりも性欲でつながってる感じがね・・・
どうもロマンチックって思えなかったんだ。

椎名秋乃さんの挿絵・・・けっこうエロくて良かったv

1

う~~ん

初読み作家さんです。
健気受スキーなので読んでみましたが、これはう~ん……これは駄目。
ぶっちゃけ良い所が見付からない。
先ず薄水こと朱里が何故に奏を男娼と勘違いしたのかその理由がさっぱり分からない。
勘違いする要素が無いと思うんですが!
まあとりあえず最初勘違いしたとしても1年も気付かないとなっては、もうこの人アホなんですかー!としか。
奏[受]が対人恐怖症気味の人見知りでウジウジ受、まあこの性格は良いとしても彼に対して2人も強い味方が居て理解してくれて後押ししてくれてるのに、何故言わないのか。
機会はそれこそ山の様にあるし、お膳立てもされてるってのに!
更に薄水の美人秘書が邪魔するんですが、これがいかにもなテンプレ悪役。
最後の種明かしにはもう脱力。

薄水は鈍い男だと分かった上で再度チャレンジしてみたんですがやっぱ駄目でした。
話はペラくてご都合主義だし、あとがきで頑張ったというエロシーンも胸の2つの実とか花開いてるとか描写がやたら古臭くて、いえ古臭いのはいいんですよ!!
古臭くても萌えるならちっとも構わないんですが、これがちっとも萌えない。
ローション描写にいたってはほぼ同じ文章が2回登場する始末。

挿絵の椎名さんはちょっとボブゲ原画風でパキッとした線で割に好み。でも表紙絵は封筒をもうちょっと上手く組み合わせられなかったのかな~。

1

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