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表題作三希堂奇譚

輝耀 青年実業家
翡翠 邪眼を持つ元男娼

その他の収録作品

  • (表題作なし)
  • エメラルドに魔性はひそみ
  • 琥珀に魔性は眠る
  • イミテーション・グリーン
  • うたかたの恋
  • あとがき

あらすじ

邪眼という特別な瞳を持っている美貌の青年・翡翠。アイシェードで瞳を隠し、好意を抱いている輝耀が営む古美術店で働いていたが…。
出版社より

作品情報

作品名
三希堂奇譚
著者
佐倉朱里 
イラスト
小路龍流 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
リンクスロマンス
発売日
ISBN
9784344816534
2.8

(6)

(1)

萌々

(0)

(2)

中立

(3)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
14
評価数
6
平均
2.8 / 5
神率
16.7%

レビュー投稿数2

あああ!勿体無い!

このタイトルで、筆者は佐倉さん、
舞台は22世紀の中国……そして骨董店、となれば
おのずと期待は高まろうというものだが、結果は空振り。

短編が3つとSSが一つ。
最初の二編は、曰くありげながらジェントルな青年実業家・輝耀と
彼の骨董店の店主を任されている、邪眼を持つ美貌の青年・翡翠の話。

何が空振りって……
宇宙開発とかって言葉は出てくるものの
街の風俗や生活ぶりはむしろ20世紀な感じだし、
ストーリーの鍵になっている郎窯紅も肩透かしだし、
何より、邪眼の持ち主である翡翠が全く魅力的じゃあない。
これって男である必要がどこに?
せっかく(笑)邪眼を持ちながら、なんの活躍もしないお人形さん。

3話目は、翡翠を口説いていた輝耀の親友で大富豪、
ハイスペックな遊び人・桂芳と、シンガーの紫蘭の話。
こちらの方が個人的には好みだった。

最後のSS「うたかたの恋」は表題作から遡ること数年、
街で春をひさぐまだ幼いとすら言える翡翠と
出会い惹かれながら見失ってしまった輝耀の
出会いのひとこま。

佐倉さんの本は、いつも文章も整っていて綺麗で
それも好みなのだけれど、設定が消化不良なためか
この作品は特に前半の二編が生堅くって流れに乗って読めない。
詰め込みすぎというか、いかにもな小道具をつぎはぎした感じで
一つの世界にうまくまとまっていないのは、残念だった。

評価は「中立」にしようかと思ったのだけれど、
3話目が好きでキュンとさせてもらったのと、
作者プロフィール欄のコメント(*)に
個人的にニヤリとさせられたので、加点して「萌」。


*写真があってコメントに、「漢代の帯鉤(ベルトのバックル)です。
シリーズ一作目の原稿料で身請けしました。」とある。
多分、某漫画がお好きなのでは?と……。

2

うーん

二段でボリュームがあるのに、性描写とか省略されてるところが多いので……省略するならそのシーンなくても良かったんじゃ?って思っちゃいます。

男に拉致されて蹂躙されたところを輝耀が洗ってくれて一時間、二時間も耐えるというシーンというか数行で終わってます。

翡翠が耐えたシーンとかちゃんとあったら萌えたような気がします。

性描写の数は多いけど一つ一つが本当に短い。
その短さなら、なくても良いのではと思っちゃいます。

どこか一つで良いからじっくり愛し合ってたら萌えたかもな。

甘々でもないし、事件になりそうなこともたいした事件にならないし、輝耀が翡翠の元の主人を殺しちゃった理由ももっと明確にしてほしかった。

翡翠が可哀想だから邪眼で操って殺しちゃう?金と権力があんるんだから、ただで殺さないでもっと陥れてから殺しても良かったんじゃと思いました。

受けのキャラとしては翡翠より、紫蘭のほうが好きでした。

0

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