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元バスケ部のエース・岡本と可愛い系男子・小泉。
同じバスケ部に入った二人は、練習を通して急激に仲良くなる。
この高校はバスケに力を入れておらず、一緒に練習する相手がいなかった岡本は、
突然現れた小泉の存在に心躍らせ、友人としてバスケ仲間として、彼にバスケを教える。
バスケ未経験の小泉だったが、岡本の教えを素直に吸収し、どんどんうまくなる。
そして地区大会の選抜、岡本は選ばれず、小泉が選出されてしまう。
このことにより二人の間にできた溝。
そして岡本の彼女であるつぐみの存在が、さらに彼らを引き裂くことになるのである。
このつぐみがとてもしたたかな奴で。
小泉が現れたときは彼に嫉妬し、昔岡本のせいでできた背中の傷を見せつけ彼を縛り、
そのくせに他に好きな男がいると。岡本を好きになろうとした、実際に好きになったけどやっぱりダメだと。
そりゃぁないんじゃないのー?!
つぐみの存在が消え、今度は小泉が岡本に好きだと告白。
これで二人はハッピーエンドなのかと思いきや、岡本の答えは
「こういう形で(友人として)お前のこと好きでいたいんだ」
そしてそれに対する小泉のセリフ
「こんな気持ち はやくしぼんじゃえばいいのに…」
涙をうかべながらこのセリフです。可愛いけど切ないよ小泉…
結局岡本はバスケ部に復帰し、小泉と一緒にバスケを頑張ることになるのですが。
岡本は今後も小泉のことを恋愛対象として好きになることはないと思います。
普通はラストで結ばれなかったとしても、何かしらの希望が残るような作品んが多いと思いますが、
この作品はどうしても岡本が小泉を好きになるとは思えませんでした。
岡本が小泉のこと好きなのはわかるけど、やっぱりそれは友人としてなんだろうなって。
そのぶん小泉のセリフはとても切なかったです。
桃栗みかん作品は、無理やりハッピーエンドにしないところが魅力です。
無理なものは無理、というところが潔い。私がいくら妄想したって、やっぱり二人は結ばれる結末は思い浮かびません。
そして相変わらず心理描写がいいですね!
前作でも言ったように、特に思春期特有の心理描写がうまいと思う。
あの難しい時期のあの子たちの心をよくわかってるな~と。
あとは表情豊かだしね!やっぱり絵柄はとても魅力的です!!
BLとは言いづらく、でもBLでもあるし、「BL未満」くらいがちょうど合うんじゃないかと思える作品でした。