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NTRともちょっと違う三角関係で、話の主軸は平川×谷山ではあるのだが、
絡みの大部分は谷山×代永(でも挿入なし、一度だけ若干リバる)
原作の画面の白さを示すように、BGMやSEも最小限、
3人の淡々とした会話で進む。静かで耳にやさしいCD。
声がエロい、歌が上手い、カッコイイと形容される役は紀章さんにピッタリ。
しかし本人とはかけ離れた体温低めのどこか品のいい役w
でもそれがハマるんだよなあ。
名前を呼ぶ練習をするときの声があまりにやさしくてどういうことなの。
細かいところだけど、耳で聴いたときにわかりづらいと思っていた【K棟】
「じゃあ俺次K棟なんで」が「向こうの棟で講義なんで」に変わっていたり、
ナイスアシスト的な意味で随所が丁寧。
代永さんは可愛いだけではない本当に芸達者で演技力の塊のような人ですが、
今回もコミカルな面やシリアスな面で格の違いを見せつけてくれます。
「なんであんなメール送ったの」
怒るでもなく喧嘩にもならない、このフラットな感じがこの作品の持ち味だと思う。
終盤で急に2時間ドラマの犯人を追い詰めるときのように話し出すCDがあるが、
これはそうではないのがいい。そこもサラっとした会話で。
最後、平川×紀章の絡み。ここもサラっと。
というか全体的にサラっとしている。
泣いたり怒鳴ったりがなく、3人しか出てこないし、本当に淡々と静かなので、
確かな演技力とミニマルな演出が私は心地よいが、
人によっては盛り上がりに欠けると感じるかもしれない。
話の内容は、大学生の日常。
というか恋愛模様にだけフォーカスを当てた極めてシンプルな構成。
ナチュラルで地に足のついたCD。
巻末FTも3人で。クロストークで穏やかに。
平川さんは「きーやん」と呼ぶのか。
紀章さんの鼻歌は私も本当に歌ってくれた!と感激した。
ここは本当に歌の上手い人でよかったw
「厳かなアフレコ現場」とのことで。
確かに静かですが、私は好きですよ。
(※ただしBLCDとしての萌えがあるかは別問題)
ドロドロという程ではありませんが、三角関係のちょっとこじれた所はあるものの、お話が淡々と進んでいくのでサラッと聞いていたんですが、終盤の啓祐が美生の本音を聞きだそうとするシーンでグッときました。
美生が怖がってこれ以上聞きたくない、と啓祐を避けようとするシーン、少し激昂して焦った様子が切なかったです。
谷山さんの声音もガラッと変わって印象深かった。
美生って、啓祐に対してはかなりツンだな~とハッと気づいた瞬間でもありました(苦笑^^;←気づくの遅いです^^;)。
啓祐に自分の気持ちを悟られないようにわざとそうしているのか?と勝手に想像してしまいました。
平川さんは穏やかで優しげなお声がよかったです。
そして他の方も書かれてますが、一番可愛そうだったのが千葉君を演じられた代永さん。
でも健気で芯は結構強い千葉君のイメージぴったりだったと思います。
淡々とすすむ静かなお話。
でも、中身は結構えぐい三角関係でした。
当て馬くん(代永さん)が可哀想すぎるわ~!
結局は主役カップル(平川さん×谷山さん)の二人をくっつけるキューピットになっただけの当て馬くんです。でもかなり存在感のある、よくありそうでめったになさそうな当て馬くんでした。黒い代永さん、いいですね。
どうせなら、谷山さん×代永さん→代永さん×谷山さんのリバーシブルが聴きたかったなァ。そういう濡れ場があったとしてもストーリー的に問題はない気がしたので、そこだけは残念でした。
キャスティングはぴったりだったと思います。
メインカップルは、啓祐@平川さん×美生@谷山さんなわけですが、美生はノンケの友人・啓祐には気持ちを伝えようとは思っていなくて、でも啓祐から紹介された後輩・康平@代永さんに嫉妬して、横取りしちゃうんです。
なので、途中康平×美生のエロシーンもあったりして、うおっ代永攻め!(初めてって言ってたかな?)なわけですよ!!
ブラック入ってる、ちょっと意地悪な康平って、今までの代永さんとは違っててよかったです!
とりあえず、3人の会話でほぼ進み、ところどころモノローグが入ります。
なので、ホント、淡々と話が展開して、地味っちゃ~地味かなぁ。まぁ、原作自体も地味な展開だったから、当然なんですけどね。
でも、ひとりひとりセリフが多いから、登場人物の気持ちとかが掘り下げられて表現されてるから、ドラマとしてはよく出来てたと思います。
自分の気持ちに全く気が付かず、あっちこっちに迷惑をかけまくってる、煮え切らないヘタレ野郎・啓祐@平川さん。
素の平川さんのようなトーンの声でした。優しい気な声は、相変わらずです。
切ないっていうのか、哀しいっていうのか、谷山さんがホント切なかったなぁ。掠れた声が切な気なんだな、これが。
でも、一番貧乏くじを引いたのは、誰が見ても康平ですよね。
なんとか救済してあげて欲しいなぁ、って思うくらい、気の毒でした。
あと、アドリブだったらしい谷山さんのハナ歌、お上手でしたぁ~! 平川さんじゃないけど、もっと聴いていたかったです。
原作を読んですぐにCDの方も聴きました。
ドラマCDって、白黒だった原作に色が付いて立体になって音声も付いて
シナリオに奥行きが出てくる、ってイメージなんですが
この作品は
もともと淡々とした雰囲気の原作なのが
そのままモノクロな雰囲気を残したままドラマCDになってる感じでした。
だからなのか
原作であれだけかわいそうだ!!と言ってた康平くんも
キッパリとモノを言う場面もあったからなのか
あまり同情的な気持ちはわきませんでした。
啓祐の平川大輔さん、美生の谷山紀章さんは
第一声を聴いた時、配役が逆の方がキャラ絵に合ってるんじゃ?
って思ったんですが
(啓祐はもっとおおらかな、美生はもっと線の細いイメージだった)
そこはさすがに平川さんと谷山さん!
美生のことを大事に思っている気持ちが溢れてる啓祐@平川さんも
啓祐への気持ちを抑えて苦しんだり
康平への表面だけの優しさを見せる美生@谷山さんも
上手く二人の性格を捉えて、きっちりと演じてくれて
この二人に関しては、原作以上に萌えました!
もっとテンションの上がる場面や、動きのある場面があっても良かった?
とも思いましたが
逆に、原作世界を忠実に再現してたんだな、と考えると
これでよかったのかな~、という印象の作品でした。