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表題作純愛ポートレイト

篠原亮祐
美大写真科,20歳
小井博巳
天然系サラリーマン,25歳

その他の収録作品

  • 熱愛モーションブラー
  • あとがき(崎谷はるひ)
  • あとがき( タカツキノボル)

あらすじ

写真学科に通う美大生・篠原亮祐は、バイト先のコンビニに毎晩訪れる真面目そうな隠れ美形会社員を気に入り、毎日見るのを楽しみにしていた。そんなある日、ひょんなことから彼・小井博巳に貸しが出来た亮祐は、彼をモデルに写真を撮らせてと頼む。レンズ越しに素の博巳と向き合うにつれ、外面とその素直さとのギャップに新鮮さを覚え、彼自身に惹かれる心を止められず――。
出版社より

作品情報

作品名
純愛ポートレイト
著者
崎谷はるひ 
イラスト
タカツキノボル 
媒体
小説
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリア文庫
発売日
ISBN
9784861343599
3.2

(31)

(7)

萌々

(2)

(15)

中立

(6)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
14
得点
94
評価数
31
平均
3.2 / 5
神率
22.6%

レビュー投稿数14

ばか犬を大人にするのは…?

好奇心旺盛でメンクイ、道徳観念もやっぱりユルめ、
おバカで素直な美大生・亮祐君が、最近気になるのは…
バイト先のコンビニの常連客で、綺麗なサラリーマンの博巳さん。
トホホなアクシデントがきっかけで、博巳さんは亮祐君の写真モデルを引き受けます。
綺麗な外見を裏切るがごとく! まっとうに働いて、まっとうな日々を生きる博巳さん。
常識も良識も、道徳もちゃーんと持ち合わせている博巳さんに、だんだん心惹かれていきます。
そんな博巳さんも、会社ではいろいろイジメにあっていて…
それを知った亮祐君は(めったにみせない覚悟でもって)彼を助けます。
これがカップル誕生までのお話、ところが問題はこれからです。
やっとのことで恋人になったけれど、博巳さんは亮祐君のユルーいモラルが、
どうにもこうにも許せません。
別れを言い渡された亮祐君は、初めて心から悩みます、反省します。
博巳さんに少しでも関わっていたくて、必死で努力します。
ようやく博巳さんが戻ってきた頃には、彼も少しは大人になってましたっけ…☆
(さすがは崎谷作品、主人公達をしっかり悩ませてあげてます。)
昔っから恋は人を大人にする最高の妙薬といいますが、
これは効いてます、本当に効きすぎなくらいに…。
とくに亮祐君のようなおバカさんの場合、良識を教え込もうとすれば…
親か恋人くらいでないと、まず無理でしょう!
(BL小説だから、ここは親は置いておくとしましょう。)
とにかく、親友くらいじゃダメなんですよ。
友達は、どんなに親身になっても、最後の最後で相手を尊重しますからねぇ…。
(彼みたいに、ユルさと可愛さで世間様に甘やかされた子は、とくにね。)
そこへいくと博巳さんの説教は…凄い!!!
いまだかつて…BL小説の世界で、恋人の不実を責める場面で、
部屋の隅に正座させて、懇切丁寧に、理路整然と、子供に言い聞かせるように、
説教しながら別れ話…なんて芸当、あったでしょうか!?
しかもこの説教シーンに、いったい何ページ割いてるのやら…。
(これが嫌味でなくて、本気で語っているところがまた、らしいといえばらしい。)
こんなの恋人以外にゃ、絶対無理でしょうねぇ。
博巳さんのような、普通・まっとうキャラにしかできない、芸当です。
亮祐君、聡明でまっとうな恋人の話は聞いておくにかぎりますよっ。
そのほうが君、ちゃんとした大人になれますからね☆
いやはや…博巳さんの独白の中のキツイひとこと「ばか犬だ。」に激しく納得しましたよ、私。

2

二つ目の話が好きです!

 写真学科に通う美大生・篠原亮祐は、バイト先のコンビニに毎晩訪れる真面目そうな会社員(実は隠れ美形)を気に入り、毎日見るのを楽しみにしていた。
 そんなある日、酔ってやってきていた彼・小井博巳が戻してしまい、それを介抱したことがきっかけで、亮祐は彼をモデルに写真を撮らせてほしい、と頼む。
 それというのも、課題である人物写真をうまく撮れず、困り果てていたのだ。
 レンズ越しに素の博巳と向き合うに連れ、外見の美しさと、内面の素直さとのギャップに新鮮さを覚え、亮祐は博巳に惹かれ始める心を止められなくなる……。

 という話でした。
 表題作は二人がくっつくまで。
 それとは別に、この話実は、二人がくっついた後に一回別れる「熱愛モーションブラー」という話が入ってるんですが。
 個人的には、この話が秀逸だと思いました。

 亮祐はそれなりにモテてきたし、悪い遊びも知っているし、という割と遊んできたタイプで。
 一方の博巳は、真面目で、仕事もコンピューター系の会社で男ばかりで、余り遊ぶこともないタイプ。
 おまけに、そこに年齢の壁と、社会人と学生、という壁が立ち塞がったら、価値観の違いがあるのが本当だと思うんですよね。
 そこが、とても丁寧に描かれている話で。

 勝手に撮られた博巳の写真(しかも事後)が、亮祐のせいではないにしろ勝手にコンクールに応募されて、賞を取ってしまう。
 それに激怒した博巳が、価値観の違いが原因で亮祐に別れを切り出し、最終的には亮祐もそれを受け入れる……という話が入っているんですが。
 それの博巳の言うことがいちいちもっともで、こういうことで恋人同士はきっと別れちゃうんだな……というリアリティがすごい。
 きっと他人から見ればどうでもいいことだけど、本人たちにしてみたら譲れないライン、というのは必ずあって。
 それがぶつかりあって別れてしまう。

 でもそれを結局許した博巳は偉いと思うし。
 こういうことでぶつかりあって、最後は本当の夫婦みたいなもの(男同士だから結婚は無理だしね)になっていくんだろうな……と思ったら、思い切り深かったです。
 すっごくいい話だと思いました。

 もちろん、表題作の話もキラキラしていて好きなんですが。
 二つ目の話があるからこそ、締まる部分って絶対にあったと思いました!

1

攻めの喘ぎが新鮮

2編収録されてまして、最初のお話が2人が付き合うまで。次のお話がその2人が別れてもう一度付き合うまでのお話で、私は個人的にこちらの話が面白かった!
年下攻めが喘ぐ姿は可愛くて新鮮で良かったなー
年上受けの方も、鈍な感じかと思いきや年上らしくしっかりした部分もあり、だけど可愛くて印象がコロコロ変わるのが読んでて面白かったです。

全体的に良かったのですが、崎谷作品によく出てくるお節介焼きの女の子キャラが今回は私に合わなくてですね…
今まで読んできた崎谷作品にも数多く登場する、主役の恋愛をアシストするお節介焼きの女の子。全然気にならない、むしろ好き!ってキャラもいたりするんですが、今作のキャラはどうしても好きになれず、読んでてノイズに…
そこまで登場頻度無いような気もするんですが気になってしまい、萌えが減ってしまったのでこちらの評価で。

0

あえぐ攻め

確かに前半と後半、亮祐のキャラが違ったかもです。
前半は裏から手を回してでも博巳を守ろうとする一途な青年ってかんじだったのですが、後半はなんだかヘタレ攻?なかんじでした。
博巳から別れを切り出されて食い下がるものの、博巳に静かに叱られ諭され、引導を渡された亮祐には「そりゃ仕方ないよ」と思うしかありませんでした。後から誤解だとわかったこともあるんですけどね。
本文中にもあったように、彼は今まで甘やかされてきてしまったのだなぁと。他の人が持っていない何かを、元から持っている人間の傲慢さでしょうか。
博巳は亮祐の過去とモラルの低さを許すことができなかった自分を、器が小さかった、本来なら亮祐を失わないために闘わなければならなかったのだと反省していましたが、私は博巳の態度はとても大人で好感が持てました。
まぁそこで終わってしまったらBLじゃないですけど(笑)でもよく考えてみると、ちゃんとした社会人が年下の恋人の過去に嫉妬丸出しで取り乱すのもなぁと思います。博巳はそうではなかったから、そこがリアルでさすがは崎谷氏だなと。

結局二人は再びお付き合いをするようになるのですが、博巳が退院した後の仲直りHがよかったです。亮祐が可愛かった(>ε<)
あえぐ攻っていうのも良いかもしれないな…
前半ではセックスで博巳を翻弄していたのに、後半はもう博巳にやられっぱなしでグダグダになってた亮祐に萌えました。よっぽど我慢してたんだなと。
そこが一番好きなシーンだったので評価も「萌え」にさせていただきました。

3

等身大の主人公

美大生の亮祐の無節操ぶりも、年上会社員の小井の考え方も、ひょっとしたら物語の為の特別でなくて、本当にある設定だなと感じさせられました。
だからか、当人たちがとても好きなキャラクターというわけではありませんが、身近に感じられましたよ。
その分、面倒見のよすぎる同級生の日奈子や、陰湿な上司亀山が特殊だなと思わされる設定でした。

確かに小井はちょっと鈍かもしれませんが、やはり元がノーマルな人ですし常識人なので、学生の亮祐にべらべらと何もかも話すはずはないですよね。
その小井をちょっと天然と思っている亮祐も、まだ若いせいで体面とか遠慮とかがわかってなくて突っ走ってるんですよね。
しかしながら上司のカメリーマン、酷いですね~最近はネットいじめで自殺者も出るほどだからひょっとするとこんな陰湿ないじめも存在するかもしれません。

同掲載の「熱愛モーションブラー」は”年上彼氏””年下彼氏”のこだわり
しかし、なんて嫌がらせを受けやすい人なんでしょう、小井は。
性格的に亮祐と小井を足して2で割ったらちょうどいいくらいですから、小井がだずなを取りながら、時には亮祐に甘えながらやっていけばいいですよね。

この作品は9年も前の作品の改稿だそうで。
まだエロエロ全開でなかったころなのかしら?でも亮祐の言葉にその片鱗が見えている?

2

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