ボタンを押すと即立ち読みできます!
ヘタレ攻というよりネガティブすぎる…。本当は優しくて繊細な人なのでしょうが、諦めることに慣れすぎていてちょっと可哀想でした。そんな攻・執行さんのお相手は、明るく元気で男前な受・直樹です。
直樹はもともと執行のイラストの大ファンで、高校生の時から執行のもとでアルバイトをしています。しかしあこがれの執行は実は寝穢いドヘタレ(笑)でした。でも長身で何だかんだ大人でカッコイイ男性なんですよ。本来は。
直樹は専門学校の入学金50万円を落としてしまい、それを執行に立て替えてもらう代わりに援助交際を受け入れるというストーリーなんですが、援助交際!?ビッチかこいつは!?とか思わないで下さいね?(笑)一応直樹も悩んだし、バレた際には母親からしこたま怒られてますから勘弁してやってください。
で、援助交際が始まるんですが別段エロエロ~な展開になるわけでもなく(キスとお触り程度)。しかしその中で直樹は執行の繊細で臆病な心に触れて、彼を甘やかしたいと思うようになっていきます。
そんな中、直樹が落とした50万円が見つかります。これでゲームオーバーだと、直樹とのことを全て諦めたように言う執行に怒りを覚えた彼は、「ゲームオーバーではなくコンティニューだ」と強引にキスをしてその場を立ち去ります。う~ん男前。
そっから執行は直樹を避けまくって逃げるんですが、結局は直樹の粘り勝ち。
君を後悔させない自信なんかないと情けないことを言う執行に「だったら俺で自信をつけろ」と怒鳴る直樹がカッコイイ。
自分は謝ってもらいに執行のもとへ来たのではなく、執行を口説いて、あわよくばセックスの一発もやれりゃいいかと思って来たんだと言い放つ直樹がね…もう、あんたら受け攻め逆転したら?ってかんじです。何にせよ無事に結ばれてよかったよかった。
続編は執行視点。直樹がベッドでまぁ積極的で、ビデオで研究した成果を思う存分発揮しております。執行さんはたじたじ。直樹が好きで大切で幸福そうな執行がおります。よかったねぇ。続編の方が本編よりエロ度は高いかな?
ペシミスティックな執行ですが、直樹と過ごしていく中で幸せになってくれるといいなぁと願っております。どうぞ直樹に幸せにしてもらってください(笑)
崎谷はるひさんの初期作品の文庫化。
ヘタレなイラストレーター攻めと
アシスタントの年下男前受け。
これ、きっと今の崎谷さんなら受け攻め逆ですよねw
あとがきでも、そのうち受け攻め逆転!?なんて妄想がありましたが
カタチにしていただけるとありがたいなぁ。
どう読んでも、この年下受けは、立派な攻めに成長しますよ。うん。
物語は、大学の入学金50万円を紛失してしまった直樹に
50万を渡すかわりに2週間援助交際を条件に出す
イラストレーターの執行さんというお話。
まあ18歳の直樹ですから、親に言えずに
バイト先の親しい執行さんに甘えて50万円受け取ってしまうのは
仕方ないのかなぁと思いますけどw
そんな後先考えられない思考の未成年に付け込んで自分の
恋心をなんとかしようとする35歳の執行さんもどうかとw
でも、執行さんは50万円で直樹をどうこうしようというよりも
2週間で自分の恋心を葬ろうとしてるところがよかった。
どーにもこーにもへタレすぎますがw
しかし執行さんも35歳になるまでに
もっと強い攻めにがっつり食われてそうな気もするのです。
よくぞご無事でいたもんだ。
江角直樹は、人気イラストレーター・執行光彦のアシスタントのバイトをしている。
自身も執行の絵に憧れて美大を目指すもすべて落ち、執行のアドバイスに従い美術系の専門学校に入学を決めたばかりの十八歳。
ところが、執行の家へと急ぐ途中、その大事な入学金と授業料である50万円を落としてしまった。
青くなる直樹だったが、支払いの期限は二十日後。
何のとりえもない自分にはそんな大金を準備するのは不可能だと思いどうしたらわからずにいた。
そんないつもと様子が違うことを執行に突っ込まれ、直樹はついうっかり本当のことを話してしまう。
しばらく悩んだ末に、執行は直樹に50万円を手渡す。
受け取れないと首を振る直樹に、執行は期間限定の「援助交際」を持ちかける。
突然の申し出に困惑する直樹だったが、他に方法もなく、また「変なことはしない」という執行の言葉に、直樹はその申し出を受け入れる。
その翌日、緊張しながら執行の家を訪ねると、執行はいつもどおりの執行で、直樹は拍子抜けしてしまう。
それから数日、何もないままに時が過ぎ。
執行が自分にしてくることといえば、その残りの2時間で自分を食事に誘う程度――。
緊張だけさせられて、何もない日々に直樹は訳のわからないモヤモヤを抱え込んでしまう。
そんなある日、身内に不幸があったという理由で、仕事が休みになった日の翌日、直樹がいつもどおり執行の家を訪ねると、そこにはいつもと様子の違う執行がいて――
いつもは大人の余裕で直樹に接してくる執行に、幼い子供のようにすがられて、直樹はついついキスを許してしまう。
けれどそのことさえも、執行はなかったことのように振る舞って――
という話でした。
最初は仕掛けられたはずなのに、いつの間にか仕掛けられないことにいらいらし始める直樹のお話でした。
信じられないほどにいい歳した攻めが弱気で。
最後は覚悟を決めた受けに寄り切られてしまう話でした。
なんだか最初の思ってた展開と違う――という。
個人的には、こんな弱気な年上攻めがいてもいいじゃん、とちょっとほのぼのとして苦笑を浮かべてしまったんですが、強気攻めが好きな人とか、はっきりした物語が好きな人にとってみれば、かなりもどかしい話じゃないかな、と思います。
10年前の旧作の文庫化だそうですが、そんな時間差をあまり感じさせない。
10年前だと、コミックではファッションだとかに微妙な時代遅れ感がでたりしそうですが、その辺は小説の強みかな。
それにしても、10年前の作品の文庫化って、
崎谷作品、アイテム数多すぎ、、、、
で、10年前をなぜ、わざわざ持ち出したかというと、
読んでいる間、執行が随分薄っぺらいって言うか、捻りのないキャラに感じて、ちょっと物足りなかった。
で、後書きの、10年前の作品そのままだと言うのを読んで、なんか、納得しちゃったから。
臆病で狡い大人・執行や、初めての恋に戸惑う乙女・直樹に比べて、直樹の元カノ美帆ちゃんの潔いこと、
ほぼ、同時期に刊行のブルーサウンドシリーズ本の真雪ちゃんもだけど、グズグズした主人公達より、よっぽど男前でかっこいい。
こう、すっぱり割り切って、背中をバンッて押すような役回りって
BLに登場する女の子の役で、数少ない「いい役」だね。
やっぱりしっかりしている受け様はいいですよね(*´∀`*)
まあ、しっかりしておりますが専門学校への入学金を落してしまうミスを
おかしましたがw
そのお金を代わりに攻め様との「援助交際」が始まるのですが
攻め様はたぶん最初は勢いで「援助交際」という言葉を使い
受け様に近づいたんだと思います
後になればなるほど、お互いが意識するにつれて
攻め様のヘタレぶりが発揮されます
逆に受け様は、若さゆえか凄い勢いで攻め様へガツガツ突っ込んでいきますw
援助交際とはちょっとかけ離れた話ですが
攻め様のヘタレぶりの最初の勢いではいい出だしだったと思います