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書店で見かけたとある一般小説の表紙イラストが気になって調べたらこの方だった、という。いつぞやから絵柄にこだわりがなくなって、なんでも来いやぁ!状態だったのですが、もう、単純に絵柄が好みだ、と感じた方でした。昔は綺麗な画しか受け付けなかった。…といって格別美麗?といったわけではないと思うんですけどね。古めなんだけど、この初コミックスも贔屓目が働いているのかわかりませんが、好感度高かった。
恋人(男)の借金の保証人になり踏み倒され、台風の中、取立屋から一人逃亡中の飯沼諒一が偶然入ったのが、なんだかワケあり気の白河蓮が営む中国茶の茶店。天然で(チョイあほ)人好きのする諒一が、過去に縛られている蓮と心を通わせ、蓮が解放されていくまでのお話。
本能的に欲情をそそられる対象として相手を見てるというよりは、その人自身から匂いたつ何かを敏感にキャッチして、なんとなく惹かれていく。その人が困っていたら助けてあげたい、力になってあげたいという気持ちが結果ラブに至ったという描かれ方が萌えました。(キャラクター的に諒一は最初からフィジカルに反応してたのかもしれないけども。)
その過程で諒一の目に映る、蓮の素の部分や魅力の見せ場がなかなか腐描写してましたし、逆に諒一のあほな言動に対する蓮と律(後述)のリアクションによって諒一の魅力が上手に語られています。とどめに蓮の異母兄弟、透綺の登場で腐要素炸裂。セリフ回しやモノローグがまた好みで、硬派な蓮が諒一のことを「君」と呼ぶのがかわゆい。
諒一は二十八歳で、蓮はおそらく彼より年下っぽいのですが、二人の会話にはまるで十代前半の少年同士のような真っ直ぐさがあって、その純な感じが男の子同士っぽいなぁと思ってしまった。なんかあれだ、松本大洋さんの個人的に大好きな某作品の世界観をチラリと想起させました。
地味に連の世話役、律にも萌えた。主人に仕える忠誠キャラは王道です。全体的にわちゃわちゃした感じもありますが控えめで嫌味がなく、ちっこくまとまってても好みの絵柄且つ萌え満載。しかしなにより作家さんの作風に清潔感を感じていて、とてもお気に入りの作品です。
槇えびし先生の描かれる小説の表紙やイラストは以前から目に留めていたので、新刊コーナーでこの作品を見付けた時もほぼ表紙買いに近いものがありました(あらすじに惹かれたのもありますが)。
そして購入から一時間経ち、今このレビューを書いています。久々に「レビューしたい……!」という衝動が抑えられなくなる作品に出会えて、脳内が興奮状態です(笑)
このお話は最初から最後まで、主人公・諒一(28)の視点で進んでいきます。この諒一という青年、純粋天然ワンコと見事な三拍子。が、一応攻めです。ちなみに私は途中まで受けだと信じて疑いませんでした。だって28歳に見えないし……!
恋人に裏切られ多額な借金を背負わされた揚句、誰にも助けて貰えずに借金取りに追われる事となった諒一は、嵐の中一軒の茶屋を見付けます。
そこで出会ったのは店主の蓮と、見るからに危険そうなサングラスの男・律。そして諒一はそのまま住み込みで働く事となるのですが、何を隠そう諒一はゲイ。華奢でタレ目で(笑)どこか影のある蓮に、それはもう必然の如く惹かれていくのです。
…………で。
とにかく蓮が可愛い。諒一が悶えるのも無理はありません。だって色気が、色気がやばい……!
タレ目って何で萌えるんでしょうねー……黒髪癖っ毛って何で萌えるんでしょうね! 私としてはこの二人はリバに近いと思うので、是非ひっくり返ってほしいです。あと脇役のキャラクター達がまた物凄く良い味を出しているので、番外編も読んでみたいです……山下警部の現役時代とか(笑)
槇えびし先生はとても表情を描くのが上手い方で、ふとした瞬間の表情があまりにも切なくて美しくて、何度涙腺が緩んだ事か……かといって切ないだけでなく、ほっとするようなほのぼのシーンから思わず笑ってしまうようなギャグシーンまで、全てが魅力的で読者を飽きさせない実力を持つ作家さんであると感じました。
子供の頃から自分が普通ではないと理解し、故にそれぞれの孤独を抱えてきた諒一と蓮。冷え切った心を蓮に救われた諒一が、暗闇に取り残された蓮の心を救った時、二人の恋は漸く動き出す。これはそこに至るまでの過程の物語であり、未来へ繋がる物語だと思います。
本屋で平積みされていた表紙にぱっと目がいき、ときめきました。
とにかく絵が艶っぽくて、素敵。
蓮が営む茶屋の雰囲気がとても良いです。
画面から蓮の淹れる中国茶の香りがほわわゎあああああんと、
漂ってきそうなのです!!
ただ絵を眺めているだけでも、うっとりします。
主人公の諒一は超お人好しで、救いようのない天然。
時々イラッとするほど「幸せな奴」です(笑)
この諒一のキャラクターが笑えるし、癒されるんですよね。
孤独で心に傷を負った蓮も、そんな諒一に救われて行きます。
実は読み始めた時は蓮×諒一だとばかり思っていたのですが。
逆だったので吃驚しつつ、更にツボりました……!
タイトルにもなった『君にあげる。』という言葉が、
終盤に使われます。うわ!ここでこの台詞か!!
胸がキュンキュンだ!!もうもうもうもうっ!
すっごい殺し文句でうきゃーーーっと、萌え悶えてしまいました。
あと個人的には律と透崎の今後が気になります。
そして気合いの入ったカバー裏。
私も気に入っていたパンダ座布団の制作秘話……
まさかあの人の手によるものだったとは!爆笑です。
槇えびしさんの作品を読むのは初めてだったのですが。
とても面白かったので。今後もチェックして行こう!と思いました。
某立ち読みの出来る本屋さん(大好きです)で見つけて、ちょっと読んだだけで心鷲掴みされました。
開いてすぐにトーンをあまり使わない白黒の絵が苦手かなと思い、
律の登場ぐらいでコメディーかと興味が湧き、
諒一が発熱した頃からもう鷲掴みでした(^o^)
それぞれのキャラがとても素敵で孤独、そんなところに惹かれました。
諒一の印象は”ほっこり”
恋人に裏切られ、取り立て屋に追われ、安心していれる場所を蓮にもらいます。天然で信じやすくて惚れやすい(笑)、でも傷ついてきた分、蓮の孤独が分かります。
いい奴です。
蓮の印象は”狭い世界”
元やくざということでご近所付き合いもなく、訳あって外にも出れない。一見マイペースに見えて実は深い悲しみを抱えています。
「悪くないよ、こんな気持ちは………」蓮のこの一言に引き込まれたんだと思います。
悲劇を連想させる透綺も、諒一とのやり取りはどこかほっこりしますよ。
猫が可愛くないんですが、トーンを使わない作家さんに多いたまに絵が雑になるということもなく、シンプルで綺麗でした。
最後も皆さんが納得できるものだと思います。
槇えびしさん、今年くる予感。おススメです!!
いやぁ、、、実にきれいな絵だ。
この絵、好き、すごくきれい。
なんでもっと早く読まなかったかな(実は積み本の中でひと月以上放置)
カバーの表の絵は、上手だけど暗くて表情わからないし、
裏の絵はなんか、ほのぼのメルヘン系?みたいな感じ。
帯の文読んでも、あれ?ファンタジー?
そんなこんなで、後回しにしていたんだけど、
絵も、ストーリーも、文句なく好きだわ、これ。
特に、お顔の造作がすごく好きだわ。
この作者さん、他にコミックスないのかな?
挿絵のお仕事がほとんどみたいだけど、もっとマンガ作品で読みたいなぁ。
同人誌でも引っかかってこないみたいだし、あとは、2006年より前のクラフトって、、