きみにあげる。

きみにあげる。
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神22
  • 萌×212
  • 萌24
  • 中立8
  • しゅみじゃない3

--

レビュー数
28
得点
238
評価数
69
平均
3.6 / 5
神率
31.9%
著者
 

作家さんの新作発表
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媒体
BL漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
ミリオンコミックス CRAFT Series
発売日
価格
¥648(税抜)  ¥700(税込)
ISBN
9784813052340

あらすじ

ある嵐の日、恋人の裏切りで借金を背負った諒一があてもなくさまよっていると、一軒の茶屋に辿り着いた。独特の雰囲気を持つその茶屋で、店主の若い男・蓮にお茶を差し出され、お茶の温かさと蓮の言葉に忘れかけていた感情が溢れ出す。タダ飯代わりに雑用を手伝いながらの居候生活を送ることになった諒一は、蓮に惹かれる一方で、蓮の抱える過去と境遇を知り、力になりたいと思うが……?
(出版社より)

表題作きみにあげる。

飯沼諒一 28歳 借金取りに追われる青年
白川蓮  お茶屋の主人

その他の収録作品

  • あとがき

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レビュー投稿数28

壊れ物のような空気感

 メイン2人の出会い方、距離感、正反対な性格なんかがとても素敵な作品だなぁと思いました。恋人に裏切られた挙句借金を肩代わりさせられ、人生に疲れ果てた諒一が1人彷徨い歩いていたところに、1枚のチラシが飛んでくる。書いてあった言葉は「君に座席をあげる おいしいお茶を淹れてあげる」。切羽詰まっていた彼に、唐突に与えられた居場所。この序盤で心を掴まれてしまいました。

 天然で人の悪意に疎くて何でも信じ込んでしまう諒一と、ヤクザの家に生まれ人を疑ったり人から避けられたりするのが当たり前な環境で生きてきた蓮。相容れない2人ですが、諒一の世間知らずさに時折苛つきながらもそれを激しく責めたりはせずに、なんだかんだ時間を共に過ごすことを許している蓮が可愛いんですよね。距離が急激に縮まるわけでもなく、優しく穏やかな時間がゆっくり流れていくような雰囲気でした。

 過去や2人の元恋人・情人も絡んではくるけれど、あくまで2人の関係に集中させてくれます。終盤にかけて起こる波乱ですら、全体の雰囲気を壊すことはできなかったように思います。ボケているようで人の本質を見抜くのに長けている諒一の性格も魅力的です。淡白なトーンではありますが、この繊細な雰囲気を是非実際に読んで味わってみて欲しいですね。槇先生の独特のタッチも細かいところまで見るといろいろ面白くてセンスを感じました。

0

不思議な受け

なかなか独特な絵柄ですね。最初に黒い!と思いました。

諒一が元恋人の借金の連帯保証人になり取立て屋から逃げて逃げてたどり着いたのが蓮のお茶屋さん。

美味しいお茶を頂くもお代を払えず居候兼従業員に。

色々蓮にも深い事情があるのですが、なんというか二人の(律も)展開がいつも唐突で。それが味なんでしょうが???ハテナで。

諒一の借金や元恋人のことは割りと早めにどうでもよくなっていったような。いや蓮の予想通りの連絡はありそれで見捨てるきっかけになったけど。

蓮は町の皆から避けられてそれでも逃げずにお茶屋さんを続けてます。それは罰を受け続けることで。

腹違いの兄に実家のヤクザの組を潰させ親を殺させた贖罪だそうで。
だから夜眠るのが怖いのかな?

いつのまに蓮は諒一を好きに?たまに反応してはいましたがそこまでするほど?と不思議でした。
ど天然だけど真っ直ぐな諒一を必要としてるのかな?諒一といると幸せな時があるって。
兄とは依存はしても幸せではなかったようで、兄は捕まります。

諒一が言ったように二人で町を出ます。店を売って諒一の借金を返して元恋人を殴るよう手配しててくれて。急展開でした。
しかも諒一の実家の近くに新居も決めていたようで。

うーん。くっついて良かったのだけど蓮が諒一にそこまで惚れた要素というか反応がわかりずらくてすっきりしません。

0

モノクロの印象が強い絵柄

寡作の漫画家さんのようで、2010年のこのコミックから現在までにちるちるに登録されている著者は3作品しかありません。うち1冊はNOTBLです。BLで2015年発行の「みずのいろ。」よりこちらの作品の方がストーリーが難解でなく理解しやすいです。「みずのいろ。」で戸惑った方にお勧めです。

過去に関係した男に(ある意味で)振り回される二人が、互いの足りない部分を補い、心を通わせていくという話です。蓮(攻め)の関係でシリアスで重くなりそうな場面に、諒一(受け)が明るくしてくれるので読みやすいです。蓮の義兄・透崎がもっと執着を見せるかと思ったのですが、そうでもなくてちょっと残念でした。

雑誌で5話を読み、気になってコミックを購入しました。その時も、モノクロの印象が強い絵柄だと感じたのですが、コミックで読んでもその印象は変わらず。よく見たらスクリーントーンを余り使用せず、首の陰影などは斜線で表現していました。そのためか、白黒をとても強く感じます。「みずのいろ。」と比較しますと、あちらはもう少しスクリーントーンが使われているので、少し柔らかく見やすい絵柄になっています。あと、表情がとても素敵です。律という長髪男も、オヤジ(元警部)も格好良かったです!

なお、余談ですが5話のラストの白抜きの文字は、雑誌では手書きでした。だからどうだということではないのですが、こういう違いが雑誌購入者にとっては楽しいなと思いました。

1

君の幸せが僕の幸せ

書店で見かけたとある一般小説の表紙イラストが気になって調べたらこの方だった、という。いつぞやから絵柄にこだわりがなくなって、なんでも来いやぁ!状態だったのですが、もう、単純に絵柄が好みだ、と感じた方でした。昔は綺麗な画しか受け付けなかった。…といって格別美麗?といったわけではないと思うんですけどね。古めなんだけど、この初コミックスも贔屓目が働いているのかわかりませんが、好感度高かった。

恋人(男)の借金の保証人になり踏み倒され、台風の中、取立屋から一人逃亡中の飯沼諒一が偶然入ったのが、なんだかワケあり気の白河蓮が営む中国茶の茶店。天然で(チョイあほ)人好きのする諒一が、過去に縛られている蓮と心を通わせ、蓮が解放されていくまでのお話。

本能的に欲情をそそられる対象として相手を見てるというよりは、その人自身から匂いたつ何かを敏感にキャッチして、なんとなく惹かれていく。その人が困っていたら助けてあげたい、力になってあげたいという気持ちが結果ラブに至ったという描かれ方が萌えました。(キャラクター的に諒一は最初からフィジカルに反応してたのかもしれないけども。)

その過程で諒一の目に映る、蓮の素の部分や魅力の見せ場がなかなか腐描写してましたし、逆に諒一のあほな言動に対する蓮と律(後述)のリアクションによって諒一の魅力が上手に語られています。とどめに蓮の異母兄弟、透綺の登場で腐要素炸裂。セリフ回しやモノローグがまた好みで、硬派な蓮が諒一のことを「君」と呼ぶのがかわゆい。

諒一は二十八歳で、蓮はおそらく彼より年下っぽいのですが、二人の会話にはまるで十代前半の少年同士のような真っ直ぐさがあって、その純な感じが男の子同士っぽいなぁと思ってしまった。なんかあれだ、松本大洋さんの個人的に大好きな某作品の世界観をチラリと想起させました。

地味に連の世話役、律にも萌えた。主人に仕える忠誠キャラは王道です。全体的にわちゃわちゃした感じもありますが控えめで嫌味がなく、ちっこくまとまってても好みの絵柄且つ萌え満載。しかしなにより作家さんの作風に清潔感を感じていて、とてもお気に入りの作品です。

5

真面目な天然くん

茶屋の店主の蓮と神出鬼没な律の関係を聞く主人公の諒一。
蓮から返ってきた言葉は「おとうさん」
諒一が真剣に「お若いですね、おいくつのときの……」って聞くもんだから、律は「少しは疑ったらどうだ、貴様」とビール缶を握りしめます。

律は強面でいつもサングラス。サングラス越しに律の目が見えるシーンがあり、これが手描きなんで素晴らしい!かっこいい!と思いました。

諒一の携帯にくるメールの宛名が恐い人その1 恐い人その3とかで笑いました。さすが、真面目くんです。

何もかも全部、「きみにあげる」という意味のタイトルでした。

カバー裏に新居に移ったあとの漫画があります。
手作りパンダの座布団を作ったのは蓮だと思っていた諒一。
蓮から律だと知らされ複雑な気分になります。
律さんも見た目は恐いけど良い人です。
その顔で糠床弄りますからね。

槇えびし先生はもうBLは描いていらっしゃらないんでしょうか?
ぜひ、他の作品も読みたいです。


1

自分を縛る贖罪。

諒一は恋人の裏切りで連帯保証人として借金を背負う。
取り立て屋から逃げまどい、誰にも助けてもらえない。
世界が、諒一を拒絶しているかのよう…
そんな時、たまたま入った茶屋の店主、蓮に「居場所をあげる」と言われ…

自分で手を下さず、操って組を壊させた…大事な兄に。
何処に行っても壁を作り、世間と拒絶する蓮を見て諒一は…


居心地の悪い場所に自分を縛ることで、
今までの行いを償っている、という贖罪。

うぅん、一筋縄ではいかない1冊でした。
夜は怖いので本を読んで過ごしている、
過去の自分を引きずって生きる…
この苦しさを解放してくれたのは…誰?

誰かが、そばにいることって大切なんですね。
全てをやり直すことも、ひとつの勇気です。

2

ただのアート系ではない、肉感のある作品

絵といい設定や雰囲気といい、吉野朔美さんをほうふつとさせるお話。吉野さんほどエキセントリックではなくて、もう少し優しい感じがしました。(ああ、年がばれる・・・)

背景はモノクロの写真のようによそよそしい中で、人物たちは生き物としての曲線を持っていて画面の中で浮き立って見えました。そういえば漫画って基本白と黒しか使っていなかったっけ?と当たり前なことをふと思い出させてくれるほど、「白」と「黒」の主張がはっきりしていて、鮮やかでした。

そんな端正な画面で淡々とはじまったと思ったら、いつの間にか主人公たちの存在が重力を持ってすぐそこに来ていました。

軽い気持ちで読んでみましたが、読み応えのある作品でした。

1

絵がとにかく美しい!

槙えびしさん、BL描かれていたんですね。知らなかったので、驚いて購入。

この方の絵のベタの使い方が本当に大好きで、この話も美しい画面でした。
話も個人的には苦手なヤクザ絡みではありますが、忌み嫌われている存在だったので、気にならずに読めました。絵に比べたら、話は浅いかなあ。でもヤクザ絡みでどっぷりな話は読みたくないので、私はこの程度で充分です。

恋人(男)に裏切られて保証人になった主人公×元ヤクザの謎の店主ですが、ずっと逆だと思って読んでました(笑)
百合カプっぽいし、露骨なエロもないので、どちらでも問題はないのですが。
ゲイである事で疎外されていた主人公とヤクザの家に生まれた事で忌み嫌われた店主、淋しい二人が出会って、纏まるまでのお話。
最後に絡んできた透綺さんは、もう少し前から絡んでいた方が良かったかも。少し唐突でした。そして、可哀想。

色々あっても、ハッピーエンドなので安心して読めたお話でした。
メイン二人もいいですが、律さんとにゃんこが可愛いです。

0

絵力のある、作家さん。

恋人の裏切りで借金背負った諒一と
お茶屋の主人で元ヤクザの蓮。
心に触れてお互いが向き合って
分かり合って選んで進んでくまで。
一冊まるまる同作で味のある雰囲気です。

表紙のイメージからして、
BL色が強くはないんだろうな、と思ってました。
実際そのイメージ通り、
そんなシーンも描かれるものの、
エロスの度合いは弱く、テンポも独特。
各キャラは萌え要素があると思ったけれど、
もう少しストーリーに
深みを期待していたので「中立」で。
空気感はあるのだけれど、
設定が活かされていないように感じ、
印象がさらりとし過ぎてたんだなぁ。

ただ、絵はとても美しい!
モノクロが特に印象的で、
黒の使い方が独特の空気を創ってると思う。
少し調べたのですが、作者様、
挿画や原作つきの一般モノも手掛けているのですね。
その挿画、すごく素敵だったんだよー。
ただ、BLにおいてはこの絵柄が
好き嫌いを分けるような印象は受けました。
そして、この絵柄が創る空気感が
お話を支えているという点も賛否を分ける気がする。
空気感だけで流すのではなく、
やっぱり語ってほしいところは語って欲しい。

というかとで、お話自体は「中立」です。
ただ、作者様ご自身のお仕事はとても興味深く、
追っていきたい気分にさせられました。

1

BLと一言で纏めるには勿体ない作品。

ヤクザだから、”フツウじゃない”と言われ続けてきた蓮と、ゲイだから、”フツウじゃない”と思い込み続けてきた諒一。
蓮は諒一と出会うことによって、初めて”他人”と触れ合い、変化していきます。
天然で能天気な諒一ですが、ちゃんと蓮に踏み込みすぎてはいけないことを分かっていたり、蓮がほしがっている言葉を与えたり、きちんと蓮のことを見ているんだなぁと思いました。

個人的に透綺がすごく可哀想だなー……
すっごくムカつくキャラだったら、蓮と諒一の邪魔すんな!ってなるんだけど、蓮のことが好きすぎて、方向性間違えちゃっただけだもんな……(-_-;)

7話という短い間で、蓮と諒一の距離がどんどん縮まっていくのが綺麗に表現されていました。
メイン2人の絡みは少ないのでBL的には萌え要素は少ないのですが、物語がすごく深い。そしてキャラ萌えが激しすぎた。蓮かっこよい(^O^)/
ということで萌×2評価にしました。

余談ですが、蓮が諒一のことを「お宅」って呼ぶのが大好きです!

2

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