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  • 薔薇ノ木ニ薔薇ノ花咲ク -Das Versprechen-(ダス フェアシュプレッヒェン)(PS2版)

薔薇ノ木ニ薔薇ノ花咲ク -Das Versprechen-(ダス フェアシュプレッヒェン)(PS2版)

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表題作

その他キャラ
日向要[千葉進歩]/ 月村幹彦[一条和矢]/ 火浦あずさ[佐藤勇]/ 水川抱月[森川智之]/ 木下真弓[梯篤司]/ 金子光伸[川田紳司]/ 土田憲実[天田真人(現:四反田マイケル)]

あらすじ

時代は、遠く大陸から軍靴の響きが聞こえ始めていた、昭和初期。
将来を約束された若き選良(エリート)たちの学ぶ、全寮制の男子学校が存在していた。
或る者は学問に専念し、或る者は独逸哲学を論じ、そしてまた遊興に耽り放蕩三昧の日々を送る道楽者さえあった。
主人公はそんな学校で小間使いをしている青年、日向 要。 
ぼさぼさの頭に時代遅れのつましい身なりで、黙々と校内の雑用仕事をしている要は、選良を自認する一部の学生から小馬鹿にされる存在だったが、時折訪れる勉学の機会に喜びを感じ、彼なりに平和な日々を送っていた。
或る日、要が唯一親しくしていた下級生の少年が、小鳥の死骸を手に要のもとを訪れる。
骸を薔薇の根元に埋めてほしいというのだ。
要は彼の頼みに応じ、小鳥を学校の裏庭にある薔薇の元に葬る約束をする。
だが、少年との約束を果たそうと裏庭を訪れた夜更け。
要の身に想像さえしなかった事件が襲いかかる――。
翌朝下宿で目覚めた要は、傷だらけで布団に横たわる自分の姿に驚く。
痛む頭で記憶をたどり、小鳥の骸を埋めようとしていた最中、突然暴漢におそわれたらしいと思い至る。
たが、いったい何故。誰が?
数日後、要と懇意な生物教師・月村の元に、「花喰ヒ鳥」と名乗る匿名の人物から手紙が届く。
そこには要を見舞ったあの事件との関わりをほのめかす内容が含まれていた。
月村は、犯人探しのため、まず手紙の差出人「花喰ヒ鳥」を見つけ出すよう要に薦めるのだったが…
事件の日以来、どういうわけか要に対する態度が露骨に変わった、幾人かの学生達。
そして蔓薔薇の影に現れた、奇しくも「花喰ヒ鳥」を名乗る青年の存在。
要に小鳥を葬ることを頼んだ下級生が行方不明になっている事実の発覚。
彼らは事件に関係するのか?
なぜ要の身に事件が降りかかったのか、そしてその目的とはいったい…?
要は彼らに接触をはかり、「花喰ヒ鳥」を探し始める…

作品情報

作品名
薔薇ノ木ニ薔薇ノ花咲ク -Das Versprechen-(ダス フェアシュプレッヒェン)(PS2版)
媒体
ゲーム
脚本
草香祭
原画・イラスト
草香祭
オリジナル媒体
オリジナル
メーカー
ガンホー・ワークス株式会社
シリーズ
薔薇ノ木二薔薇ノ花咲ク
ふろく
無し
発売日
JANコード
4513244901379
4.8

(10)

(9)

萌々

(0)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
4
得点
48
評価数
10
平均
4.8 / 5
神率
90%

レビュー投稿数4

秘すれば花のような…カードゲームは根気でプレイ!

これはBLゲーム史上、最も耽美なゲームでございます☆
美しいだけ? いえいえ、滅相もない…その中身がまた、格別の仕事ぶりでして☆
ただしっ、最初にこれだけは言っておきましょう!
このゲーム…あらゆる古さにひるまない順応力と、
長丁場にヘタレない根気が無ければアウトです…ゆめお忘れなく!!
舞台は昭和初期のとある学校…
自分を凌辱した犯人を手探りで探す美青年が、
彼を取り巻く妖しい人々と共に事件の真相に迫ります。
そして物語は…壮絶な狂気の、哀しい愛の結末へと向かいますが…!
このシナリオ、噂に違わぬ…BLゲーム史上最高のゴッドハンドでした。
ストーリーの整合性は、寸分の狂いも無い精密機械を見るようです。
古き良き時代の言い回しも、文章に綺麗さも、鳥肌が立つくらいにお見事!
ええ…犯人なら、もう最初からおわかりでしょう?
なのに…それでも解からないんですよ、そこに至った真相心理の心の淵が!
(↑これは最後まで進めた人のみ知りえます、言わばご褒美☆)
え、オープニングが大昔のサスペンスドラマみたいですって?
…だって、こうじゃなければ表現できないのよ、江戸川乱歩的・耽美な推理物はね。
今時あり得ない…睫毛過多のグラフィックですって?
ええ、昔から麗人は睫毛が多いんです…高畠華宵然りです☆
凌辱ルートがカットされて、キス止まりなのが淋しいですか??
…いけませんねぇ…恋というのは「秘すれば花」と言いますよっ(笑)
ナニがあったか無かったか…淑女たるもの、語るに落ちてはいけません。
(ことアレに関して)是とも非とも答えず、艶然と微笑むようなシナリオは、だから正しい!
おっと…忘れちゃいけません、追加された義弟との愛のルートですが…
これなんか…究極の気骨あるプラトニックラヴでしたよ☆
(↑一見の価値、ありますよ!)
長い…長すぎる…ですって?
それはそうでしょうとも! だって総リバですから、思う以上の長丁場はお覚悟を!
ところで…このゲーム、お話を進めるに当たっては、
「攻のカードを受のカードに重ねる」のが基本です。
(↑この行為が1番エロティックに思えました、私。)
どこまでも秘すれば花…花のようなカードゲームなのです☆
そういえばこのお話、随所で花がキーワードのように登場します。
(満開の桜の下とか、薔薇の下に秘密を埋めるとか…
 こういう物語に触れたとき、優雅じゃない現代人な私は、
 ちょっとばかり後ろめたくなってきます…。
 主人公の青年ほどに花に関心を持てない自分は、
 女として…けっこうヤバいんじゃないかな~ってねwww)
だからやっぱり、春爛漫の桜の頃に、プレイするのをお薦めしますよ☆
順応力&根気を片手に、さあ始めましょう!
最後にこれだけは言っておかなきゃね…月村教授役の一条氏のお声☆
吐息の漏れる声で「愛している」とは…絶世の佳人でありました(うっとり☆)

3

シナリオがとてもいいゲーム!

PC版・PS2版・PSP版とこのゲームはすべて所持していますが、PS2版を一番よくプレイします。

カップリングの自由度がとても高いゲームです。
一部キャラを除けば、好きなキャラ同士をくっつけられるし、受け攻めも自由自在。萌え傾向がマイナーな人でも、これだけのカップリングを作れるならきっと好きなカップルが見つかると思います。
自由自在にカップリングできないのは、主人公があつい信頼を寄せている月村教授と、主人公の弟である誠司のみです。この二人は主人公・要としかカップリングできません。他のキャラクターは、攻めにしたいキャラのカードを受けにしたいキャラのカードに重ねることで、プレイヤー好みのカップルを見ることができます。

そんなにカプが多いんじゃ、展開が金太郎飴だったり、手抜きなルートもあるんじゃない?と危惧される方もいるかと思いますが、それぞれのカプがそれぞれ違う過程を経てストーリーが進んでいきます。同じキャラでも、相手にしたキャラが違えば、ストーリーは全然違います。そのためボリューム抜群です。
犯人はわかりやすいですが、どうしてあんなことをしたのかが気になるし、山場の犯人との直接対決シーンは臨場感があって引き込まれました。

PS2から追加になった誠司ルートが大好きです。
山場終わりのシーン、他のキャラとだとキスシーンのCGが出るところで、誠司は兄弟というためか、キスではなく誠司が要に縋り付くようなCGが出るのですが、これがキスシーンよりも萌えます。誠司の気持ちがすごく伝わってくる感じで、キュンときてしまいました。

好きなカップリングを作れるということで、攻略キャラ同士をくっつけることもできます。サブカップルですが、主人公カプに負けない完成度でどれも見逃せません。
私が特に気に入っているのは、腺病質な優等生を装っているけど実はけっこういい性格をしていてサボタージュの常連である金子光伸と、不器用だけどとても懐の広い、主人公である要に密かな想いを寄せている土田憲実のカップルです。
金子が「こんな男と一緒にするな!」と言うシーンがあるのですが、てっきり言葉通りの意味かと思っていたら、そこにはもうちょっと複雑な心境があって…ここはぜひ実際にプレイしてみてほしいです。
他にも素敵なサブカップルがたくさん見られます。たとえば、小説家・水川抱月と、彼が抱月だと知らない抱月ファンの金子のカップルや、過去のトラウマから性的なことが潔癖なまでに嫌いな少年・あずさと、小説を通してトラウマを昇華させる小説家・抱月のカップルや、性格が悪い者同士のやりとりがおもしろい金子と真弓のカップル、などなど…他にもいろんなカップルを見ることができます!
要との主人公カップルも、要が一見女々しい見た目をしているけど実は芯が強いキャラなので、見応えのあるストーリーになっています。

シナリオの完成度が高くて、カップリングの自由度が高いゲームをお求めの人には、とてもおすすめです。

3

プレミアついているゲーム

まさに神作品。
こんなに素晴らしいシナリオには出逢った事がありません。
他の方が詳しく書かれているので割愛しますが、名作のたぐいです。
同じライターさんの神学校もシナリオ好評価の名作認定されていますが、薔薇ノ木には及びません。
本当に面白いです。

ただ、惜しむらくは古すぎて手に入らない事。
PC版プレミア価格は1万後半~3万弱のようです。
psp版も提供もとのクィンロゼさんが倒産しているので^^;
もうどうにもこうにも^^;

最近流行りのVita版全年齢ではなく、PC版で総括して復刻してほしい1番の作品です。
ここまで評価が高ければそのうち…きっと…と思いたいです。



0

薔薇の木の下には、秘密がある

『薔薇ノ木ニ薔薇の花咲ク』はBLゲーム史上初、
全てのキャラクター(一人をのぞく)をカップリングにすることが
出来るエポック・メイキングな作品。
それを可能にしたのはキャラクターの作り込みの深さ。
PC版、ファンディスク、PS2版を全て購入しましたけれど何か?
ボリュームは充分、謎解き要素はまぁ、…見所はそこじゃないしね!
昭和初期の空気をよく再現している、細かいところにまで目配りの
行き届いているシナリオこそ今作を不朽の名作たらしめている。
何度もプレイしたくなるBLゲームってそうそうありません。
PC版では、陵辱ルートと純愛ルートに大別されるものの、
PS2版では純愛ルートのみ。 大幅にカットされてはいるものの、
追加要素もありますし、まずPS2版から入って
相性がよければPC版をプレイされることをおすすめします。
こちらの最大の売りは誠二ルートの追加!!!!
スレ違う義理の兄弟は好きですか? 私は大好きです…!
初めは、ボタンのかけ違いだった。
あんなに大好きだったのに…。 いつもその背を追っていたのに。
どうしてこんなにも遠ざかってしまったんだろう?? な兄弟が愛しい。
妾の子として不遇を強いられている出来の良い兄と、
兄を慕いながらもお互いの境遇から次第にキツく当たりはじめる弟。
あにおとうと属性があるのなら特攻して損なし。
また、狂気に至る愛が大好物のあなたにも。
少女マンガ24年組が好きなひとにも…ええいっ
皆におすすめだー! 面白いですよ~。

2

この作品が収納されている本棚

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