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表題作ヴァージン・ビート

法科の学生・魁
高校生・小杉瑞希

その他の収録作品

  • エンドレス・ビート

あらすじ

13歳で出会ってから2年、瑞希はずっと魁に恋している。
魁は大学生で、瑞希の家庭教師だ。
普段は傲慢で横柄な魁だけど、お気に入りの瑞希には甘く、イケナイことまで教えてくれる。
だけど魁にはひとつだけ謎があって―自分のバイクのタンデムシートに、誰も乗せようとしないのだ。
瑞希はその訳を探ろうとするが…。
熱く切なく求め合うヒートアップ・ラブ。

作品情報

作品名
ヴァージン・ビート
著者
篁釉以子 
イラスト
椎名咲月 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
発売日
ISBN
9784199000744
2

(3)

(0)

萌々

(0)

(1)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
3
得点
4
評価数
3
平均
2 / 5
神率
0%

レビュー投稿数3

トラウマ持ちの攻めとおバカ受け

「真夏の合格ライン」シリーズの龍翔×誓の原型を思い出すカップルでした。
おバカ受けが必死に追いすがって、攻めの心まで真に手に入れるまでと言う話です。
攻めが過去に受けをしていたことがあるので、苦手な方はご注意。

法科の学生・魁 モテ系俺様攻め×高校生・小杉瑞希 天然おバカ一途受け
頭もよく容姿も完璧でモテモテの魁は、おバカな瑞希の為に家庭教師をしてくれている。
勉強だけではなく、別のお勉強をする仲で、それでも瑞希が踏み込めないものがある。
それは、バイクのKATANAのことで、いつもは優しくても、その話題になるだけで怒りだしてしまう。

過去の事さえ言われなければ、素直でおバカな瑞希を大人の余裕で構えるんだけど、過去には触れて欲しくない。
触れた瞬間、不機嫌になられたり、一緒にツーリングしたいから免許を取ってバイクを見せた瞬間なんか、怒られた上に思いきり殴られたりも。
バイクは死んだ恋人の形見で、魁の愛情を全て手に入れたい瑞希は、教えてくれないので余計に気になって調べて、魁の過去の傷を抉ってしまう。

ご主人様大好きなワンコと言う感じで、後ろの尻尾や頭の耳が見えるような愛嬌のある受けです。
愛情を得る為にとにかく必死で、おバカなりに頑張る姿が可愛いです。
プライドもなにもかも捨てて頑張れるがむしゃらな瑞希の一途さがあったからこそ、魁も過去から救われたんだと思います。

孤独な攻めが受けによって救われるという展開が好きな方に、お勧めです。

エロ:★3 電話越しに従兄弟にあの時の声を聞かす等、意地悪目なHが多め。
総合:★4 深いトラウマで上手くいくのは無理そうな中、頑張って愛を手に入れたのが凄いです。

1

若さゆえ

 13歳の瑞希と大学生の魁の話。

 BLでは珍しい最初からすでに付き合っている恋人同士の話。
 魁は瑞希には優しくて甘いけれど、一つだけ許してくれないことがある。

 それは「瑞希が魁のバイクのタンデムシートに乗ること」。
 それを言い出すたびに、瑞希は魁の怒りを買うけれど、それでも諦めきれない。

 おまけに魁が瑞希をタンデムシートに乗せたがらないのには何か、訳がありそうで、瑞希はその理由を探ろうとする……というのが、今回の話。

 瑞希と魁の年齢差があるから書けた微妙なラインの話……だと思いました。
 魁はどことなく瑞希を子供扱いしていて、ちゃんとその理由を話そうとしない。
 でも、瑞希は子供だから、そこに何かの理由があることを察知してしまうし、無邪気に純粋に知りたがる。

 大人同士の恋愛なら、察知してもそのまま放っておくようなことかもしれないし、放っておいた方がいいことなのかもしれない……。
 お互いのことを全部知らないといけないっていう決まりはないですもんね。
 でも、そこにわかりやすい足跡だとか、傷口が見えていたら、誰でもツッコミたくなりますよね。問い詰めたくなりますよね。
 その辺りが、瑞希の若さでストレートに書かれた話でした。

 若過ぎてちょっと痛いところもあたりもしますが、その辺りが大丈夫な人はどうぞ。
 若さゆえの話……だったように思います。

0

つまんなかった

どうも冒頭から攻めが好きになれなかったです。
恋人のイトコにセックスしてるときの声を実際に聴かせるとか、悪趣味極まりない。往来でイチャイチャするのも私の趣味じゃない。オッサンと中二病を掛け合わせたような性格だなーと思いました。頭脳明晰で眉目秀麗で欠点は何一つないけどトラウマがあるという人物造形はもうお腹いっぱい。
受けも好きじゃなかったです。中三にもなって「やだやだ」とか言いながらわんわん泣きじゃくって、幼稚園児みたいな言葉遣いでわがまま言ったり甘えたりする受けは、かなり苦手です。

問題となってるのはすでに亡くなってる過去の男。しかも10年前の。
嫉妬するのは分かるけど、その嫉妬心を剥き出しにして、悲痛な気分で、対抗意識燃やして、完全に忘れなきゃ嫌だとか、愛を信じられなくなったとか、精神のバランス崩した行動をとるとか、もう全てがなんだかなァ。ジタバタしすぎ。「魁ぃっ…!」「魁…」「魁ぃ…」「魁っ!」って何回言うねん。一ページに一回必ず名前呼んでる場所とかありました。
相手は死者だぞ。

あと悪人があまりにペラペラな悪人すぎ。時代劇の悪代官かい。

1

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