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表題作真夏の合格ライン

ヤクザの三男で容姿頭脳完璧な剛田龍翔(20)
平凡な高校生・藤井誓(16)

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  • 採点はおあずけ

あらすじ

容姿端麗、司法試験も楽勝な頭脳、付き合う相手はハイレベル―そんな大学生の龍翔に果敢に告白した平凡な高校生・誓。
「僕をセックスフレンドにして下さい!!」そんな必死な様子が物珍しかったのか、夏休みの間だけ付き合えることに。
龍翔の気まぐれとわかっていても、毎晩求められるのはうれしくて…。
けれど、夏の終わりが近づくにつれ、なぜか龍翔が不機嫌になってゆき。

作品情報

作品名
真夏の合格ライン
著者
篁釉以子 
イラスト
明森びびか 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
発売日
ISBN
9784199002649
3

(4)

(0)

萌々

(1)

(2)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
11
評価数
4
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数3

おバカな子ほど、可愛いの典型の子です

容姿端麗で頭脳明晰で、付き合う相手もハイレベルな大学生の龍翔に、平凡な高校生誓は、高校生の頃からずっと切ない片思いをしていた。
龍翔の目にとまるのは、ハイレベルの美人か美形だけ。
ちょっと愛嬌があるぐらいの誓なんて、全く相手にも、視界にも入れてもらえる存在ではなかった。
母の会社が潰れたので、いまの高校をやめて函館の叔父の家に行かなくてはならないことに。
龍翔に一夏だけのセックスフレンドにしてとアタックして……。

ヤクザの三男で容姿頭脳完璧な龍翔(俺様攻め)×平凡な高校生・誓(おバカ天然健気受け)
龍翔の興味を引きつけないことには相手にしてもらえないので、いつでも誓は真剣です。
セックスフレンドは、セックスしかしない仲なのだから、終わったらすぐに帰らないといけない。
キスをしてはいけない。
色々と勘違いしているのですが、どれもこれも龍翔に飽きられないようにと必死さから来るものなので、いじらしかったです。
突拍子もない誓の行動が新鮮で、龍翔は笑ってばかりで。
誓はただの遊び相手で、行動が新鮮で面白いだけ。
それだけだったのに、嫉妬と独占欲にかられるようになって。
遊び人な男が徐々に誓にはまっていくのがたまりません。
本気になってもらえる訳がないけれど、せめて一夏だけでもと祈るように過ごす誓の姿が切なかったです。

カップルになっても、誓の不安はやみません。
函館と東京の遠距離恋愛。
いままでつきあっていた相手はハイレベルで、龍翔が飽きたといえば終ってしまうそれだけの関係。
小さな頭を必死に悩ませて考えることは相変わらず突拍子もないことで、龍翔を怒らせたりもしてしまいます。
もうちょっと誓の境遇や切なさを龍翔にはわかって欲しかった所ですが、遊び人だった男が本気になれた所が見られたので帳消しにしておきます。
通常ものすごくピンチな状況と言えるのに、誓の天然ボケパワーによって危機がまぬがれたのには、びっくりしました。
おバカでアホなんだけど一途さと必死な所から来るものなので、可愛くて可愛くてしょうがなかったです。

おバカ受けが好きな方に、お勧めです。

エロ:★3 初Hが痛い感じですが、後は普通。
総合:★4 おバカでアホな子誓がなにをやらかすかが楽しいのと、予定と違う方に転がるのが新鮮でよかったです。

2

ド天然のアホ受け、最高です

受けがカワイイー!
受けのお馬鹿な行動がいちいち可愛くてツボでした。
好きな相手に猪突猛進、周りが何も見えてない。
トンチンカンな思い込みでとてつもない方向へと突っ走っていく。
突き抜けたド天然おバカさんです。大好き。
対する攻めは、遊び人で傲岸不遜な俺様。
セフレにしてくれと言って近づいてきた受けを気まぐれに抱いたことからはじまった関係なんだけど、いつの間にやら攻めのほうが受けに夢中になってしまっていた…という、お約束ながらニヤケる展開でした。
どんどん甘くなっていく俺様攻めのほうも非常に可愛かったです。

妙に仰々しくて体言止めの多すぎる文体など難を感じる部分がなかったわけではないのですが、それを覆うほどに好きなところがいっぱいあって、総合的にはめちゃめちゃ楽しく、ひたすらニヤニヤしながら読みました。

0

ハイレベル×平凡だけど天然!?

 平凡な高校生・誓は、容姿端麗、司法試験も楽勝な頭脳、付き合う相手はハイレベルである龍翔に果敢にも告白した。
 しかも内容は、「僕をセックスフレンドにして下さい!!」。
 誓にしてみれば、龍翔と付き合うのは無理でも「せめてセックスフレンドになら」と思いつめた結果だったのだが、龍翔にとっては、どう見ても慣れてそうにない相手が、いきなり「セックスフレンド」にしてくれと言われて、びっくりで夏休みの間だけ付き合うことになりました。
 誓は龍翔の気まぐれとわかっていても、毎晩求められるのは嬉しくて……

 という話でした。
 体当たりでぶち当たっていったイレギュラーがついうっかり想い人の歪んだOKをもらって、嬉しかったけど、本当に欲しいOKはそれじゃなくて……という感じだったんですけど。
 そこから、ものめずらしさが勝ったのか、龍翔の気持ちが動いて、一生懸命な誓にほだされたのか、ようやく本気になってラブラブ……という感じでした。
 それからは転がるようにラブラブで、誓が北海道に行ってしまったら、龍翔は誓に会うために、毎週、北海道に飛んじゃうくらいラブラブ。
 でもそれだけじゃいけないってことも龍翔がだんだんわかってきて……とまあ、ほのぼのとした恋愛話なので、読みやすいと思います。

 BLの王道と言えば王道かな。
 面白かったです。

0

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