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表題作懸想の病

鶴田紀,16歳,高校生
弘彦,16歳,高校生

同時収録作品case.2

角中礼央,大学一のモテ男
花井学,21歳,貧乏大学生

同時収録作品case.3

寺島,セフレ
中野健人,19歳,セフレに恋した青年

同時収録作品case.4

黒川,入社三年目の部下
生駒春真,36歳,課長

同時収録作品case.5<前編> case.6<後編>

小野田智一,29歳,薬剤師
三神真夜,29歳,恋愛内科の医師で「懸想の病」専門

同時収録作品四畳半の吸血鬼

タケオ,猫蚤
モリ,高級イエネコ

その他の収録作品

  • 懸想の病 番外編
  • あとがき

あらすじ

男性同士の恋愛が「懸想の病」という病気に認定された世界で、恋愛内科専門の医師として患者を診る三神と薬剤師の小野田。
2人のもとに訪れるのは、同性への絶ち切りがたい恋を患うワケありの男性患者ばかりだった。
しかし、患者を診る2人の間にも恋の病魔が忍び寄り-!?
表題作のb何が異変描き下ろしを含む、懸想男子たちのさまざまな「恋の症状」をオムニバス形式で綴る異色作。

作品情報

作品名
懸想の病
著者
天城れの 
媒体
漫画(コミック)
出版社
光文社
レーベル
Kobunsha BLコミックシリーズ
発売日
ISBN
9784334807535
2.5

(7)

(0)

萌々

(0)

(5)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
4
得点
16
評価数
7
平均
2.5 / 5
神率
0%

レビュー投稿数4

病名「懸想」なり

天城さんの描かれるBLにしては(ぇ)、なんだかすごくピュアで可愛らしい作品が多かったなという印象。
まぁ、大概可愛いんですが、今回はなんというかな
すごくキャラクターたちが初々しい。
最近すごくコッテリな印象な作家さんだったので久しぶりにキュンといたしました。ただ、エロ・内容的にもう少し濃く描かれる部分があってもよかったかなと思うのは実際だったりするわけですが。

今回は読み切り短編すべて、がひとつにつながっていくお話。
男同士の恋愛感情は「懸想の病」という病気であるという発表がされ
男にときめいてしまった男子諸君らが病院へ・・・・というお話。
結局は両想いで忘れる薬をのめず~の繰り返しだったのですが
奔走する男子諸君が可愛かった。
なにげにツンデレだったり、コワモテ受だののツボはちゃんとあったのは良かった。

懸想の病。
恋煩い。
なんにせよな可愛い作品でした。
愛ゆえに奔走する。スバラシキv

巻末、猫とネコノミ
ネコノミ・・・いいけど、どこで仕事して食料調達とかどうなってんの?
え?人に変身できるの?細かいこと考えちゃだめですねorz
全体的にエロは弱め

2

もし本当に病気だとされたら

懸想の病
同性相手に恋愛感情を抱いてしまうことは「懸想の病」として病気に認定されてしまうという設定のお話です。
発想が面白いなと思いましたが、実際に病気に認定されたらと思うとこわくなりました。
異性との恋より辛い事は多いでしょうが、薬を飲んで治すなんて切なすぎますよね。
case1から4まで一話ずつ違うカップルです。
私は2と5のお話が好きでした! ついつい涙が溢れてきてしまいました。
2は大学生同士のお話で、酔った勢いでエッチしてしまう二人のお話です。
攻めは元々受けのことが好きで酔った勢いで受けを抱くのですが、受けは元々攻めが苦手だったはずなのにトロトロになっちゃって可愛かったです。

受けが恋愛感情に気がついた頃、攻めから「薬を飲んで忘れるから」と言われる所が切ない!
受けはお金がないから病院で薬をもらう事もできなくて。
短いお話なので両思いになったところで終わりなのが残念でした。

5は懸想の病の専門の医者と薬剤師のお話です。
こちらも受けを忘れる薬を飲むと、受けに伝えるシーンがあり切なかったです。
攻めが薬を飲んだと思い込み、攻めに自分の薬を作ってもらおうとするのも切なくてよかった!

最後には同性同士の恋愛は自由だと政府の見方が変わるというニュースが流れていて、救われた気がします!
面白い中に萌えと切なさが詰まっていてよかったです!

2

”懸想”という言葉と響きがいいです

いつもの愉快なトーンではなくて、今回はわりとガッツリな感じ。
男同士の恋愛感情を「病気」と認定してそれを治せる薬ができて、という設定がまたよかったです。

最初は幼なじみの高校生同士。
いつも自分の後ろばかりを追いかけていた幼なじみが、周囲と馴染みだして覚える嫉妬に恋心を自覚して・・・
そして、次は思わず酔った勢いでヤってしまった大学生同士が、お互いを意識しだして・・・
3話目が、恋愛は病気だけど身体だけのセフレなら許されるということから、相手を好きにならないようにしようと思うのに、もう恋になってしまっていて苦しんで・・・
4話目がサラリーマンの上司と部下。
病認定だと出世に響き、恋人とは別れさせられることになってしまうけど、その恋心はとめられない・・・
そして、5、6話で、この懸想の恋を治療する”恋愛内科”の医師と薬剤師の治療する立場の二人の恋。

どれも、結局はそれを飲めば治るという薬は飲まないのです。
相手への恋心がどんなに苦しくても、それを自分は持っていたいって願う姿。その一つにつきましたね。
治療者の立場の薬剤師でさえ、そんな想いを抱えて葛藤していたのか、薬を砂糖にすり替えていたりなんてエピソードも入ってました。
人を好きになる気持ちは、性別を超えて病気じゃないんですね。
「恋の病」って書くとそうでもないけど「懸想の病」って書くと、ものすごく深刻で、深い感じがして、切なさが漂ってきます。
その切なさが、結構前面に出ていてよかったですヨ。

そして、もう一編は擬人化!?
生き物は全て二本足歩行をする姿になっている世界で、箱入り御坊ちゃまの猫が、外の世界を見たいと抜け出して出会った貧乏男に恋をするお話。
この貧乏男が実は猫に寄生する”猫蚤”!?
ちょっと愉快で、ちょっとホロっとする、イイお話でした。

1

読んでいてつらい本。

まず「ゲイは病気です」という前提自体が当事者でもある自分にはつらいなぁ・・・やっぱ本人たちはさ、うすうすゲイであることについては
「やっぱ自分達生理学的に異常だよね」
と思ってるわけで、暗に社会から疎外されてる現状をさら声高に病気扱いするのかよ!という意味で厳しいものがあります。

最終的には
「そんなもん治されてたまるか!」
という不屈のラブで結論づいているとはいえ、
「こりゃぁ腐男子が読んじゃだめな本だな・・・」
と思わされる要素が多過ぎ。こりゃ自分男じゃないしねwといえる外野の人が読む本です。

白衣がきれい&作者買いで購入した本ですが、
それこそ天城れのさんじゃなければ磔刑にしてたかもしれません。

2

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