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表題作ドント・クライ・ベイビィ

藤堂雄介,獣医
宝井智,迷い猫のようなMR

その他の収録作品

  • キスミーベイビィ

あらすじ

製薬会社のMR・智は、不毛な恋ばかりしている。
恋人と別れたばかりのある日、智は仕事で獣医の藤堂に出会う。
なりゆきでゲイだと告白し、彼を挑発するものの、軽くかわされプライドを傷つけられる。それなのに、、行きずりの相手にケガをさせられた智は、なぜか藤堂を頼ってしまい-?
大人のためのラブ・セラピー。

作品情報

作品名
ドント・クライ・ベイビィ
著者
木下けい子 
作画
木下けい子 
媒体
漫画(コミック)
出版社
新書館
レーベル
Dear+コミックス
シリーズ
巡り合うよベイビィ
発売日
ISBN
9784403662744
3.7

(68)

(22)

萌々

(17)

(21)

中立

(4)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
16
得点
245
評価数
68
平均
3.7 / 5
神率
32.4%

レビュー投稿数16

切なくて甘くて胸がきゅーっとする

大好きな木下けい子先生の作品。
遡って色々読み漁っていて発掘?しました。

『巡り合うよベイビィ』のスピンオフだそうですが、未読でも問題ないと思います。
そしてこちらの作品の方がよりグッと来ました。

2010年…ほぼ14年前の作品なのですね。
携帯電話とか、時代を感じるところは多少ありつつも、お話は全く古くさくなく。
やっぱり木下先生だなあ、大好きだなあ〜としみじみしちゃいます。
名作って本当に色褪せないですね。

簡単には落ちない、片想いを拗らせているプライドの高いツンツン受け。(大好き!)
そんな智さんも、ついについに安心して心を預けられる場所、甘えられる場所を見つけたんですね…良かったね…涙

しかたなかったね
世の中しかたないことでいっぱいだ
でも君が無理して
泣くのを我慢しなくても
いいんじゃないかなぁ

こんなふうに優しく言われたら、泣く。。というか、私も読みながら泣きました。

攻めの藤堂が誠実で裏がなくて懐も深く、とっても素敵でした。✨

0

こじらせ智さん

「巡り合うよベイビィ」のスピンオフ。
あの智さん=宝井、こじらせていそうでしたもんね。
本作でまさにそこが描かれていました。

飼い主に捨てられて傷ついている宝井を放っておけない藤堂。
ちょっと強引だったり、しつこいかなと思う部分はありましたが、宝井を放っておけない気持ちはわかったし、それくらいしないと宝井に構うことができないもんなぁとなりました。

宝井が藤堂に甘えたら、元彼に笑っておめでとうと言えなくなる、そう思って、元彼を吹っ切ってから、藤堂に会いに行ったのが良かった。

最初はずっと本音を言わず、口数が少なかった宝井がバッティングセンターでは、素の喋り方でしたもんね。
そして、本音を言えて涙を流せて、藤堂に抱きしめられたシーンが萌えでした。
素直になった宝井はかわいい。

0

ひとりで泣かないで

関連作に「巡り合うよベイビィ」がありますが、この作品だけ読んでも何の問題もありません。
藤堂動物病院の患畜(犬やら猫やら)に毎回熱烈に懐かれる宝井(製薬会社のMR)、そのシーンの軽妙さが作品全体のバランスをとても良くしています。
不毛な恋の結末を人知れず引きずりプライド故に過剰な虚勢を張る智をいつでも迎え入れてくれる藤堂。彼は飄々としていますが智を労り、時には諭しながらも包み込んでくれる器の大きい男です。

患畜の、食欲がなく弱々しい猫と智を思わず重ねたり『君は野良猫じゃない 迷い猫だよ』など藤堂の獣医師という設定が要所要所で活かされています。最初は『美人だけど 変わってんなぁ』と好奇心が勝っていたのに、智の内面を見たり知っていくうちに段々と惹かれていく様子が非常に丁寧に描かれているのです。

ベッドシーンはさほどページ数を割いていないのに藤堂先生の色気と男前度が3割増し、アングルが色っぽくすごくロマンティック。
一冊を通し穏やかだけど痛々しさもあり、切ないのにコミカルさも楽しめる、印象が一辺倒でないこのお話を是非多くの方に読んでもらえたらと思います。

1

飼い主を探して泣いてる迷い猫

「巡り合うよベイビィ」にて攻めである筧先生(教師)を散々振り回しまくっていた智さん。
あの時はかなりの自分勝手人間に思えて、筧ってばなんでこんな人のこと好きなんだよーって思ってました。(でも気になる)
…印象変わりました。
相変わらずツンツンツンツンしてるけど…めっちゃ健気。
街の中に元彼(西さん)の姿をふと探したり、元彼が気にしないように本当は泣きそうなのに笑って答えたり…不幸になればいいって思う反面幸せになって欲しいって願ったり…もう切なくて切なくて。
西さんが智さんとエチできなくて、智さんを傷つけたんじゃないかって泣いて謝ってるとき、自分が西さんの優しさに付け込んで傷つけてしまったんだ…とかもう何この人。゚(゚*´Д⊂グスン
飼い主を探して泣いてる迷子の飼い猫という藤堂さんの表現が本当にすごいしっくりきます。

ってかあれです。
藤堂先生「君だけを好きでいるよ たぶん ずっとね」
智さん「同じこと言ったやついたんだよ(略)今は高校生と宜しくやってんだぜ。ふざけた話だろ。信じねぇ 二度と誰も」
って場面で思わず筧先生のアホーーーーーーーーーー!!! (」°ロ°)」と叫びたくなった。

元彼の西さんも優しい良い人そうで…。
結婚式の手紙送りつけてきた時にはどんな鈍いKY野郎かっ!とか思ったけど←
やっぱり無理しているんじゃないかってずっと気にして会いに来て…。

ふぁぁぁぁぁぁーもう藤堂先生みたいな人と出会えて本当に良かったね!!!!
藤堂先生、本当に優しくて格好良くて素敵です。
エチしている時の表情最高。(186ページ)
普段はふぁーと優しいのにエロ格好いいなんてhshsヽ(*´Д`≡´Д`*)ノhshs

それにしても智さん…動物へのモテ具合すごいな!


改めて思ったんだけど、私…木下さんのメンズラブが好きだわ。
ボーイズラブじゃなくて。
大人男性のラブが好きだわ。

3

切ないけど重くはない話。

スピンオフ作品なんですね。前作を読んでないんですが、それでも十分楽しめました。

宝井のツンな性格と、それなのに寂しがり屋ってのが可愛いです。藤堂と宝井のお話も切ないですが、私が一番切なかったのは、宝井の回想シーンでした。友人に告白して受け入れられ、いざエッチしようとしたところで…やっぱり無理だ、と断られてしまう宝井が切なくて…。藤堂との会話でも、自分を振った友人を庇う様が可哀想で可愛いく思えました。

そんな風についつい、宝井の切なさにばかりに目がいってしまったせいか、藤堂は切なさよりもその凄い包容力に目がいってしまって…。いやいや、藤堂も随分切ない思いしてますよね。今度読み直す時は、藤堂に感情移入して読みたいなぁと思う作品でした。

1

可愛い。可愛い。可愛い。

とにかく受けの宝井さんが可愛いです!
美人で見た目のまま繊細な性格をしているのに、口が悪い所も可愛いです。
もしかしたら巡り合うよベイビィの方を読まれた方は、
少し違った印象を抱かれるかもしれません。
読後にペーパーを見て、こちらの作品がスピンオフだと知ったので……。
木下先生のコミックはこれが始めてだったのですが、
優しい絵柄がお話にとても合っていました!
所々顔のバランスに違和感を覚えるコマもありますが、そこまで気にはなりません。
攻めの藤堂さんは獣医なので、出てくる動物にも癒されます。

随分前に読んでそのまま忘れていたこの本ですが、
本棚整理の合間に読み返して良かったです。

3

迷子の飼い猫ちゃん

『巡り合うよベイビィ』で筧先生を振り回しまくっていた智が主役のお話です。ツン全開です(笑)

内容は、獣医の藤堂×MRの智のお話です。『巡り合うよ〜』では嫌な大人だなあというイメージだったんですが、一変します。智は、せつない不毛過ぎる恋に疲れて、もう誰も信じられなくなっていたんですよね。相変わらずツンツン全開でしたが、藤堂に愛されることによって、だんだんイメージとは違ってきて、戸惑い可愛らしくなっていくギャップが良かったです。藤堂が「猫じゃなくて迷子になっちゃった飼い猫だ」という表現がしっくりときました。

私としたら、藤堂がツボでした。無理に追いかけたりも突き放したりもしないでしないで、振られても君に幸せあれと思える、優しい人、動物だけじゃなくて人間の心までも癒してしまう、包容力ある人柄が良かったです。ゆっくりと2人が近づいていく距離感も読んでいて心地良かったと思います。
智はツンで人付き合いが苦手なイメージだったんですけど、実際は寂しがりやで不器用なだけ、本当は愛されたいと思っているんですよね。そのせつない気持ちが心にグッと響きました。動物に好かれる智は、本当は優しい人なんだろうなあと、だから藤堂も好きになったのかなあと…。
本当にパッピーエンドで良かったと思える作品でした。

「巡り合うよベイビィ」も一緒に読むと一層面白いと思いますよ。オススメです。

2

猫がかわいすぎる

猫がとにかく好きなので
大好きな木下さんの作品に猫こんな贅沢なかった
作品でした

内容としては、スピンオフになるのですが
スピンオフと意識しなくても、むしろ忘れて読んだとしても
全然単体でいける作品です

私は前作頭にありきで、読んだので結局
いけすかない奴だなという印象はかわることなく
読み終えた状態でした
数年たって読み直して印象がかわる作品もありますが
この作品は印象がかわることなく
人物としてどうかなという感想を持ったままです

木下さんのイラスト好きなのですが

裸のバランスは毎回違和感があります四角いというか
平面というか、人間の膨らみを感じない

裸じゃなくてもいいのになーと思います

2

猫と獣医

スピンオフ作品ということでしたが、こちら単品でも問題なく読めました。(多分読んだほうが面白いのだと思うのですが)

受けの宝井の性格が、もうすっごく可愛くてツンツンデレ具合が堪りません。常にスマートな感じで、あまり感情を表に出さない雰囲気が、どこか気高い感じがして色気があります。
その実、寂しがりやで、やせ我慢しまくってるとか・・・モダモダ!(^////^)藤堂いわく健気な手負いの獣(笑)

攻めの藤堂は、豪快でズバッと意見を言うけど、どこか客観的で優しい大人。眼鏡な上に格好良いです♪客観的過ぎてか、相手が隠していることに対して、はっきり意見を言ってしまうので、宝井に嫌がられますが(笑)
気になる人のことをもっと知りたい、頼られたい、話がしたいと思う気持ちがガンガン表現されてるので読んでいて面白かったです。

動物の薬を販売しに病院へ行くのですが、毎回動物に好かれ、絡まれている宝井(笑)そして藤堂からも毎度「お茶をして行きなよ。」と声を掛けられ(餌付けともいう)藤堂のおじいちゃんも「大福を食べていくかい?」と聞かれ、どんだけ!!と大爆笑。DNAか・・・すごいな・・・!

藤堂がご主人様を探してずっと鳴いている寂しがりやの懐かない入院中の猫と、街中で好きな人をつい探してしまう宝井を重ねるシーンは切なくもあり、藤堂が可愛くも思えました。
「かわりに俺じゃ駄目なの・・・?」って猫に言うシーンは男前ーーーー!!!!(*ノノ)格好良すぎます。宝井のずっと好きな相手に嫉妬ししていく様にも、ときめきました。

二人の今後がとても楽しみなお話でした。そして今回は、ワンコ、ニャンコが沢山出て来るので私にはパラダイスの様でした(笑)

3

本当に好きなのは?

 MRの宝井はともかくどこかプライドが高く、獣医の藤堂にもツンとした感じで接するのですが、藤堂の方が大人で、彼がゲイの恋人とうまくいっていないことを見抜き、なぜそこまで威張っているのかをすぐに見抜いてしまうのです。藤堂も彼のことが気になっているから、何かと宝井に接触するのです。
 宝井が酒で酔った時に初めて吐いた、「帰らないで」と「ひとりにしないでよ」。彼は本当は強がっているだけで、誰かの助けが必要だったのかもしれません。もし、宝井がまだ子どもだったら、もっと素直になれたのかもしれませんが、大人、社会人である以上は、本音も素直に吐露できない場面もあると思うのです。そして、元恋人の結婚式に「おめでとう」を言うために出席する宝井が一番切なく見えました。

最終的には二人は幸せになりますが、恋愛だけど、体を求める即物的な感じが大人のBLといった印象を受けました。食べ物で宝井を餌付けしようとしている藤堂は、どこまで行っても動物が好きなのかなと思った一冊です。

1

イイ意味で期待外れ

「巡り合うよベイビィ」のスピンオフで、筧先生のセフレだった宝井が主人公の作品です。

「巡り合うよ~」で、宝井はすごく嫌な奴という印象があったので、あまり楽しめないかもしれないな~と期待していなかったのですが、とても面白かったです。
結局、「巡り合うよ~」より好きな作品になりました。

宝井さんは顔が好みなら誰とでも寝られるようなビッチなのではなくて、好きな人に受け入れてもらえない不毛な想いを他の人で紛らわせようとしていた寂しい人でした。
そういうところを見抜いて受け入れた唯一の人が藤堂さんだったのですね。

藤堂さん、宝井さんをうんと甘やかしてあげてください!
かなりさびしがり屋なので♪

3

神に近い萌えでした。(*´∇`*)

淫乱受け様とゆぅわけではなかったのですが、
結構誰とでもだったので萌えポインツ押されまくりでした。
我慢強く受け止める攻めもすごく良かったです。
しらないうちに(゜ーÅ) ホロリと涙がこぼれそうな感じで
いいBL漫画読んだなーーーって思えました。
受けの方が すごくしんどぃ過去をもっていたのを
ちゃんと見抜く攻めがなんともいえませんでした。
獣医だから 猫の気持ちはわかるってか?
って 思いましたよwww≧(´▽`)≦アハハハ
それにHシーンも結構萌え燃えでした。
1回目のは ちょっと苦い感じのHでしたが
それが余計に萌えれたwww(←鬼畜w)

木下様にしてはめずらしくHシーン多めかな?
そぅそぅ 毎回受けがやたら動物に好かれるのが
ほのぼのさせてもらえました。
(これが無かったら すごく嫌な奴だったかも?)
でもでも、ほんとにいいBL漫画でした。(*´∇`*)

2

雑誌で読んでてたのに

 書き下ろしありとは書いてないのに(実際9ページ)、買ってしまった。

 そして、なぜか5回くらい読み返してる。

 私の萌えポイントに、直撃したんですな。

 やせ我慢、一途、ツンデレな受けと、優しくて懐が深い攻め。うん。私のツボだ。
 と言う理由で「神」 一般的には「萌」評価くらいですかね。

 ほんと、大好きですよ。このお話。木下けい子さんの作品は、どれも好きですね。
 

3

ツンツンなフリした健気受

「巡り合うよベイビィ」にて攻を惑わす魔性の男として登場した智。
あの作品ではすごく最悪なイメージばかりだったんですけど、
この作品を読むと、彼のイメージががらりと変わりました。
魔性の受で下半身のユルい智は、行きずりの男とよくセックスしているけど
結局好きな人はただ一人で。
その相手・西のことが好きで好きで、それでも彼は手に入らなくて。
西にフラれ1年以上がたっても、まだ彼の姿をいつも探していました。
しかし智のそんな健気な思いも、彼のプライドがジャマして隠してしまうんですよね。
ツンツンしてたり、男なんてほかにもたくさんいるから平気!という風を装っていながら、
それでも西を探すその姿にものすごく胸を打たれました。
そして、そんな智の本当の姿に気づいてくれたのが、獣医の藤堂だったんです。
本当の自分を暴かれるのは、智のプライドが傷つくし、自分の弱さを見せつけられるのは相当ツラい。
それでも藤堂はいつも真っすぐに智にぶつかってきてくれる。
最初はそんな藤堂がウザくて仕方ない智だけど、次第に藤堂の優しさを知って…。
不毛な恋をする智を諭す藤堂も、智に恋することによって、智の切ない思いを思い知って、
藤堂は藤堂なりに切ない恋をしているんですよね。
そんな二人の想いがとっても切なかったです。
「大人のためのラブセラピー」とあるように、大人にこそ読んでいただきたいラブストーリーですね。
藤堂と智のラブストーリーというよりも、まさにここから始まる二人の物語だと思います。
智はツンツンしてるけど、すっごいナイーブだから、取り扱い注意ですよね。
でも藤堂は、完っ璧な癒し系なので、そんな智のことをグチャグチャに甘やかしてくれると思いますw
智がウザがるくらいに、デロデロに甘やかしてあげればいいと思う!w

書き下ろしは智の嫉妬。
ココまでくるのには二人とも大変な道を歩んできましたが(笑)、ここまでくると弱いのは智のほうだと思うんですよね。
なんせ西にあそこまでの想いを抱えていた智ですから、その想いを今まさに自分のものにした藤堂はそれなりの責任を負わないとダメです!w
ツンツンしてる智だけど、重いくらいの愛を、今藤堂に向けていると思うんです。
だからもしも藤堂にフラれようもんなら…きっと智は耐えられないと思います。
藤堂にフラれてすがりつく智も見てみたいけど(いやでもきっとそれはない!w)、
やっぱり智にも笑顔でいてほしいし!
藤堂はやっぱり智をデロデロに甘やかすのが一番ですね!
智は思う存分藤堂に可愛がってもらえばいいと思う!

ディラプラスヘブンVol.6にも番外編が掲載されているのですが、
こちらでもツンツン智と、デレデレ藤堂が拝めます。
エッチの時だけちょっと強気な藤堂が………萌えwww

4

珍しく濃いめ

この本、主人公がサラリーマン設定だけあって、最近の木下先生にしては、珍しく、ちゃんと裸で絡んでいるシーンが多かった。
まあ、そこは、掲載誌がDear+なので、そんなにあからさまに濃い表現はないですけど。

宝井、ツンツンした言動の合間の、なんだか途方に暮れたような、口角の下がった顔が、、、
藤堂は、こういう、迷子顔にやられちゃったんでしょうね。

宝井のツンツン具合が,非常にかわいらしくて良かったです。

1

捨てる神あれば、拾う神あり!?

「巡り合うよベイビィ」で筧先生を振り回した男・・・その男・宝井が主人公です。
「巡り合うよ~」の時もとっても自分勝手で、なんじゃ~この男!(高校生に諭されてた)ってキャラだったんですが、この本を読んで、そっかーそんな事があったからなのか~と、思いつつも女々しいぞ、お前なんて思ってみたりも。
でもちゃんと、捨てる神あれば拾う神あり!?でしたよww

ワケあって(これも男関係)獣医系のMRに左遷されてしまった宝井が、訪れた動物病院で、思わずゲイ発言をして、獣医の藤堂にワルぶるのですが、この藤堂、宝井のことも軽く受け流し、まるで患畜に接するようにかわされちゃう。
藤堂いわく、野良猫みたいだから、、って獣医ならではの見解なんですが、接して宝井のトラウマを知るに「君は迷い猫だよ」って、、とことん優しい。
淋しくて、一人になりたくなくても相手が見つからなくて、ついつい藤堂に連絡して会ってしまう。
会うたびに食事を一緒にしたり、病院に訪れればお菓子とか用意してあったりして、本当にまるで、猫を手なずけるみたい。

切なさを描くのが上手いな、っていつも思うのですが、宝井の淋しさがよく伝わってきます。
街でいつも人を探してしまう姿、さんざん強がって虚勢を張るけど、藤堂にだけはついつい甘えてしまうところ。
甘えても、本意じゃないからな、って感じで更に虚勢を張って、見ていて痛々しいくらい。
対する藤堂は、元来が人が優しいんだとは思います。
でもその優しさが、とっても宝井にジャストフィットしていて、でも何とかしてあげようっていう、無理に突っ走っている姿はなくて、あくまでも自然なんです。
宝井がなかなか懐かないから、また東堂にも切なさがあふれてくるんですが。

結局トラウマは、よくある友人→恋人へのステップが上手くいかなくて、気持ちを残してしまってふっきれない、というよくある話ではあるんですが。
これまたその友達が優しくて、だから余計に宝井の気持ちがうっ屈してしまうんですね。
獣医設定というのが、宝井のネコのツンツンぶりを手なずけるという設定にぴったりはまって、全体を通してハートフルでした。
嫌な奴なのに、妙に動物に好かれるっていうのが裏設定で本当は優しい人っていうのを表わしていたのかもしれませんね。
藤堂の部屋でヤキモチを妬く姿が可愛かったです♪
わりかし、エチシーンも普段よりあって、ちょっとお得感?かな。

4

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