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ゲイであるがためになかなか恋をする機会もなく。
前の恋が終わってからというもの、このまま枯れていくのかな、とさえ思っていた青山。
そんな青山が偶然に出会った神に突然に恋に落ちる。
自分でも気付かないままにドキドキと胸は高鳴り。
お礼と称して強引なほどの勢いで食事に誘って。
それでも、神がノーマルであることは話していればわかって。
ならば、せめて友人でいられるようにと努力する青山。
けれど、そんな努力は神が誠実に接してくれれば接してくれるほど想いが募って。
神が誠実であるがゆえに心苦しくもなって、距離を取らなければと思ってしまう青山がせつないです。
ゲイであることが受け入れられないこと前提で進んでいく青山の行動。
神もその青山のカミングアウトに一瞬固まる部分もあって。
けれど…。
誠実な神らしい返答の仕方がまた好印象でした。
作業着で現れて確認してみたりとか。
ちゃんとした告白をしてみたりとか。
ノンケが男と恋をするにはすんなりとハードルを越えてベッドまで来た感はないでもないですが、なんていうかそれでもちゃんと青山と向き合おうとしてるのは感じられるので好印象です。
っていうか、ホント神がイイ人なんだよね。
青山相手がだから、相手男だし、最初はそういうの当然何にも考えずに接してるわけだから下心みたいなのはあるわけなくて。
でも、1つ1つの行動とか言動が青山のようなゲイにとってはキュンとくるというか、なんかどこか天然たらしのような気がしないでもないです(笑)
最後の2人の感じが非常にイチャイチャ甘々だったのが印象的でした。
青山もそれまで抑えていたものを出してもいいと言われた後から、非常に素直に好意を出してる感じとか。
個人的にはアンジーが男前だったので気になります。
アンジー、オネェ口調だったしやっぱ受なんでしょうか?
いや、攻でも面白いなとは思うんですけど。
アンジーのお話希望!
こりゃいい買い物をしたな!の1冊でした。
ルビー文庫というと結構薄い本が多いのですが、
それでも、満足なお話です。
青山は、高学歴高収入のエリートサラリーマンであり、
人からも羨まれる立場であるのに、恋愛については
全く縁のない状態。
そんなある日、落し物を拾ってくれた人に、
一目ぼれしてしまう。
こういったお堅い人が、まさかの恋に落ち、
グルグル恋してしまうというストーリーは、やっぱり面白い。
一目ぼれされた側の神も、素直でカッコいい・・・
できたら、神視点のショートも読みたかったな~と
思わずにはいられません。
結構、胸キュン(笑)で、これはまた読もうと思わせてくれます。
エリートサラリーマン青山、御年33歳。
高級マンションに妹と暮らし、自らの性癖に引け目を持ち
かつての傷から恋なんてもう望まない……と暮らしている。
そんな彼が、偶然に出会った普段は接点がないような男に恋をする。
相手は、神(じん)28歳、鉄骨鳶、ガテン系。
ルビーの本は、本の作り自体も中身も薄くって
あまり手を伸ばさないのだが、
谷崎さんだし……と読んでみたら、なかなか面白かった。
好きになっらた相手と、友達みたいな関係になれて、
二人でもんじゃをつついたり、釣りに行ったり、
そんな時間の一つ一つがちょっと緊張して、でも嬉しくて、
次また会えるかな?とソワソワして、
相手の一挙一動にドキドキして……
30過ぎたスーパーエリートの、そんな様はなんとも可愛い。
シンプルと言えばシンプルな話なのだが、
ああ、恋するってこういう感じだよね!と
誰もが心の中に持つ初々しい恋の記憶を思い出し
キュンキュンするようなそんなお話。
相手はノンケなのに、告白後は案外あっさり。
と、特別なドラマや感動があるわけではないが
谷崎作品らしく脇役にも味があり、
気持ちよく読んでよかったと思える作品だった。
本を整理していて、思わず本気で再読してしまいました
エリートで高学歴の青山(受)が、建設現場で働く、5歳年下の神(攻)との偶然の出会い、一目惚れから恋心を抱いて
でもノンケの神に気持ち悪いと嫌われたくなくて離れようとしたり
神の方も、どんな気持ちにしても青山を失いたく無い、傍にいたいと思い、恋人同士になるまでのお話です。
エリート、高学歴の青山ですが、地味な生活を送っているし、神も一般的な生活ですので、全く派手な事や突拍子の無い事はしないし起こりません。
二人の気持ちがどう揺れ動いて、育っていったかが、ほぼ全編に渡って丁寧に素直に書かれている為
最後に二人が想いを確認し合い、恋人になれた時は本当に良かったよ〜と読んでいてしみじみしました(笑)
結局は、神が男前だったにつきますね。
一々の言動が萌えるし、ガタイがいいから肩担ぎやお姫様抱っこも軽々だし、出来たらイラストでも見たかったです。
ルビーさんは、あっさり、さっぱりハッピーエンドで、読んでいて安心出来るのですが、ページ数が少ないから唐突に終わってしまうのがいつも残念です。
このお話も恋人になったと確認し合ったその日で終わりです。
せっかく恋人同士になったのなら、もう少し甘々なその後も読んでみたいな。
ああー、何かよかった!
ちょっとここ最近の新刊はハードとか重いのが多かったので、こんなキュンキュンするものを久々に読んで、すごく胸が熱くなりました。
切ない恋の気持ちがダイレクトに伝わって、主人公と同化して思わず涙までこみあげてきて、ラストはものすごく幸せな気分になれました。
主人公の青山はゲイで6年前留学先のアメリカで恋人と別れてから、とんと恋とは縁のない生活をして、新しい恋愛も諦めてもいたんです。
それが、彼が失くしたカバンを見つけて交番に届けてくれた神に一目で恋に堕ちて・・・
最初から好意があるけど、嫌われたくないという気持ちを抱かせるのには、青山と神の間にはいくつかハードルがあったんですね。
まず、ゲイであること。
そして、神は高卒のガテン系の職種であるのに対して、青山は外資系のエリート社員。
そんな職業に関する格差を作ってはいけないと、相手に気遣うあまり、どんどんと自分で自分を追いつめていってしまう青山。
でも、神は純粋に週末ごとに青山と会うのが楽しいと、釣りに誘ったりして。
そして、とうとう青山が耐えきれなくなってしまうのです。
ノンケに恋をする苦しさは、色々な本でも書かれていますが、これもまた胸に迫ります。
青山には同居している3歳年下の妹がいて、彼女が一見お兄ちゃんに甘えた自分勝手な感じの女性な感じですが、実は兄である青山をとても理解した行動をとってくれる部分が、兄弟愛もあって好ましい。
そして、妹の同僚でオカマのアンジーも、ワイワイとウルサイキャラだけど、味があって青山を温かく見守る役目には重要な位置を占めている。
そんな青山の周囲の人間も上手い具合に絡めて、青山の悩みや苦悩がだんだんと解きほぐされていくのが、とても温かくて微笑ましかったのです。
神は優しい前向きの人でよかった。
こんな優しくていい人なのに、何で友達が少ないのかな?って疑問もなきにしもあらずだけど、仕事絡みの友人とはまた違ったカラーの青山と一緒にいるのが居心地がいいから、青山を選ぶんだな・・・って、これは憶測でしかないのですが。
結末は、早急な感じがしないでもなかったですが、身体が受け付けないと関係にならないですもんねww
ここで語るのもなんですが、やはり谷崎作品は自分とは相性がいいようで、好きな作家さんの一人です♪