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表題作ブラザーコンプレックス

中原悠生,25歳,海斗の義兄でNo.1ホスト
中原海斗,21歳,悠生の義弟で大学三回生

その他の収録作品

  • ブラザーコンプレックス2
  • あとがき

あらすじ

大好きだった義兄・中原悠生が突如姿を消して四年。心に傷を抱えながら淡々と大学生活を過ごしていた海斗は、ある日偶然、悠生がホストクラブで働いていたことを知る。
思わぬ再会に胸震わせる海斗だったが、そこにかつての優しい義兄の姿は無かった。自分へのひどく冷たい態度に戸惑いながらも、悠生の傍にいたいと願った海斗は無理やり同じ店のボーイとして働き始めるのだが…。

作品情報

作品名
ブラザーコンプレックス
著者
 
イラスト
紺野けい子 
媒体
小説
出版社
心交社
レーベル
ショコラノベルス
発売日
ISBN
9784778108731
2.5

(6)

(0)

萌々

(0)

(3)

中立

(3)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
4
得点
12
評価数
6
平均
2.5 / 5
神率
0%

レビュー投稿数4

ちょっと気になる所はありましたが…

おまけで萌評価にしました。
義兄弟モノですが、それほどシリアスな展開はなく、サラッと読めました。
紺野けい子さんファンにとってはお久しぶりに目にする紺野さんのイラストが眼福でした。
相変わらず男っぽい色気漂ってます。

ストーリーは両親の再婚で4歳違いの義兄弟になった悠生と海斗が主人公で、海斗視点で進んでいきます。
兄弟となってから海斗は優しい悠生が大好きで、悠生も海斗を大切な弟と思っていたと感じられていたのに、突然海斗の前から姿を消した悠生。
大好きな兄を必死で探す海斗ですが、偶然繁華街で悠生を見かけ、勤め先を突き止めます。
大学生だった悠生はホストになっていて…。

再会してからの悠生は以前とは全く違う冷たい態度で終始海斗に接します。
盲目的に兄を慕う海斗が気の毒に思えるほどに。
海斗は健気で可愛いのですが、ちょっと分からなかったのは悠生の態度でした。
悠生が突然姿を消した理由は割とBLにはよくあると思うのですが、それまでに至る時間やなぜその時だったのかというのがしっくりこなかったです。
悠生の海斗に対する想いもそれ程強く感じられなかったのが少し物足りませんでした。
逆に海斗の悠生に対する執着はかなり強く感じられる作品です。

0

んーー。

とにかく、紺野けい子さんの絵が好きです。
それだけで、萌。
表紙の義兄、悠生の目・・・ゾクゾクします。
海斗が幼すぎるけど、実際中身が幼いですからね。


2

話せば全て解決するのに

親の再婚で兄弟になった二人のお話です。
会話が多いので、サクサクッと読み終わってしまいましたが、なんだかただそれだけのお話だった気がします。

4つ離れた義兄・悠生を大変慕っていた義弟・海斗。
突然行方不明になってしまった兄に再会したのはホストクラブで・・・

優しくて頭が良くて自慢の兄だった悠生が、なぜ大学を辞めてまでホストになったのか、
大事な人(海斗のこと)を傷つけないために家を出たのなら、あちこちで浮名を流す必要もなかったんじゃないか、
など、いまひとつ理解できなかったところが多かったのです。

海斗もただひたすら縋るだけで、それほど大変な努力もしていないし・・・なので、中立評価でごめんなさい。

1

お兄ちゃんの愛がよくわからない

父・母共に違う兄弟の禁忌モノです。
紺野けい子さんのイラストが魅力的なんですが、その内容は禁忌モノというとものすごーくドロドロしたものに馴染みが深いだけに、これは割合あっさり、どちらかというと、”近所のお兄ちゃんを慕うワンコな子供”的ストーリーで、そういう意味での期待をあっさり裏切られる内容でした。

お互い子連れで再婚した両親によって兄弟になった悠生と4歳年下の海斗。
人見知りの激しい海斗に「僕が側にいてあげるよ」の言葉通り、悠生は弟をかわいがり、弟も兄を慕い、そんな仲のよい兄弟だったのが、悠生が大学3年の時に、突然行方不明の音信不通になるのです。
大学生になった海斗が偶然繁華街で見つけた悠生はホストとなっており、海斗は兄の側にいたいが為、そこでアルバイトをするようになります。

海斗が21歳にもなるのに、子供!
これでいいのか青年よ、てなくらい初心で摺れてなくて違和感を覚えます。
そして、何と言っても悠生の行動に納得がいきません!
大学に入る時に家を出て一人暮らしを始めるのですが、3年になるまでは海斗と会うこともなく、ただ電話やメールのやりとりだけだったらしいのですが、どうして急に音信不通にしなくてはならないのか?
いくら弟に欲情した自分がいたとか、だから離れるんだというものの、その年月や行動に合点がゆきません。
再会してからの行動はそれなりに納得できる部分はあるのですが、両親の態度もふに落ちない。
一度、おかしいな?と思ってしまうと、まっすぐに好意的に見てあげることができなくなるのです。
そういう説得力に欠ける点で、作者は損をしていると思いました。
弟が兄に執着する点ばかりを全面出しにしてしまったので、結果兄の部分が希薄になってしまった、という所でしょうか?

後半に入り、悠生の生い立ちとトラウマの部分がクローズアップされてきますが、それも蛇足で、悠生が逃げる為のホストをやっていたという理由には弱すぎました。
何より、別の意味で海斗は悠生に再会してから学校は休みがちになるし、就職活動はいいのか!?といらぬ心配までしてしまい、、何をやっているんだ、弟はって感じでした。

作者さん、初めての兄弟モノだそうですから。。。というヒイキ目はこの場合通用しないと思います。
好きなシチュエーションを繋げただけでは説得力に欠けるといった例になってしまったような気がします。
あまくてぬるくて浅くて、、、
こういう時、本の帯「身体に教えてやろうか?俺だちが兄弟じゃないってことを」という煽り文句は罪な気がするのです。

1

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