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映画化したらどうだろう?
世の中にばブエノスアイレズも有ることだし…
アンナのくだりの無理矢理っぽさにもう少し手を加えて、大切な部分は残して映えさせたら、もっとすんなり(アンナの存在を)受け止める事ができるのでは?と。
アンナはみくりの将来の為に、多分無くてはならない存在だろうから、必要だろうと…
離れたくない、離したくない人に自分がゲイ(いわゆるレズも含めて)だとカミングアウトする事はとても難しくて苦しいと思うし、好きなのが(愛しているのが)その人だと告白する事も更に難しくて苦しいと思うから、北斗の葛藤は凄くわかるんだ。役割で言えば俺は攻めだけど、俺もそうだっから。
只のマンガでの出来事、だと思えばスルーできるんだろうけど、なし崩し・流れに任せない北斗、ってある意味不憫だろうけど、相手とまだキチンと向き合ってから~、な気持ちの現れだとも思えるから、凄いなぁ、強いなぁ~、って思った。俺はなし崩しで抱いた、勇気のない、弱い奴だから。
でも、だからこそ、様々な事を葛藤して選択し覚悟をしてきただろうアンナの台詞の一つ一つが映えるのでは?と。
人を想う事の苦しさと大切さに気付かせてくれる、宝物みたいだと思うから、色々な人々に観て欲しい、そんな作品です。
自分が新井サチさん贔屓な部分があるかもしれないが、ちょっと今までの作品とは違う感じの、ちょっと感動モノでした(自分には)
ずっと一緒だった幼馴染への恋心を抑えて、我慢して我慢して、、
そんなネガティブな主人公で、幼なじみモノとしてはある意味鉄板・王道ストーリーかもしれませんが、それでも涙腺が刺激されて、胸がチクチク痛んで、とても心に残る作品ですごく良かったんです!
幼馴染の、みなみ に彼女ができて、北斗は抑え込んでいた気持ちをさらに封印するかのように、こっそり引っ越しをして、みなみから離れて行こうとするのですが、みなみは、そんな北斗の気持ちも知らず、引っ越し先にも追いかけて、何だか今までと何も変えることができないのです。
どんなに拒絶しても、今までと変わらず、むしろ北斗を心配して近づいてくるみなみに、北斗は苦しくて苦しくて、、
教授の風見にそんな気持ちを知られてしまいますが、北斗の気持ちを理解して自分に乗り換えないかと誘ってくる。
北斗の内向的性格が、とにかく、自分も傷つかないように、相手も傷つけないように、そんな方向へ向かっているから、ものすごく鬱積したものになっていて、それがとても切ないのです。
でも、その気持ちわかるんです。
大切な友達だから、その人の幸せを壊しちゃいけない、
それは、臆病ではあるかもしれないけれど大事だからこそ失くしたくない。
風見は決して強引ではないし、北斗に考える時間を与えてくれています。
みなみが、結局お決まりのコースで彼女より北斗を選ぶことになった時、登場する同じゲイ(レズ)のアンナに、何故、こんなところに、こんな人の登場を?と思うのですが、それは、北斗のように悩むのは風見も一緒でしたが、更に性別を超えて、女性の場合でも、マイノリティであることの宿命みたいなものでもあるんだよ。
というダメ出しの登場だったと思うのです。
しかし、ある意味、携帯配信の作品だったことを考えると、女性読者層の幅広い支持を得るための、ツッコミでもあるかな?と多少商業戦略を感じなくもないのですが・・・
彼女が出来たというみなみですが、キスも自分からできないほどの初心いヤツだったので、ニブチンだったというせいもあるかもしれませんが、それだけに一途で真っ直ぐなヤツですから憎めないのです。
向日葵みたいな、周りをあかるくする男が、極北・最果てのガジガジに心を凍らせた男の心を溶かす。
そんな意味を込めた題名だったのですね。
周囲のみんなもあったかくて、悪い人は誰ひとりいなかった。
きれいごと、と言ってしまえば身もふたもないが、それでも、北斗の心の変遷丁寧に丁寧に、綴られて心を動かしたこの作品は、とっても素敵でした♪
明るい相手に道ならぬ恋と思い込んで気持ちを押し込めて、押し込めて、人知れず爆発させて、そこを足元取られて誤解して、実はお互い思いあっていたのです。
BLの王道やな〜と思うんですけど、その王道を一番描きたい!という情熱を込めて、周りの人たちの考えも込めて、破綻せずに書いてくださる方だな〜。
・・・とこのかたの事を思ってます。
その中でもとびきり新井色を感じました。
細かい筋を書いてどこが良かったと書くのは難しいですが、なんだろう、良かったな!と共感できました。
新井サチ先生、特有の世界観が堪能出来る一冊です。登場人物達の心の変化が、とても丁寧に描かれていて、読み進んで行くうちにいつのまにかストーリーに引き込まれてしまう作品でした。
決して好きになってはいけない親友を好きになってしまい、つらい気持ちを抱えたまま、その親友と友達関係を続けていた北斗。北斗の想いに気付かず彼女を作ってしまっている親友のみなみ。
いつの間にか、恩師の教授と、親友みなみの妹みくりにまで、自分を気持ちを知られてしまいます。でも教授も妹のみくりも、北斗を軽蔑せず、心配して励ましてくれるて良い言葉を言ってくれるんです。
でも実のところ、親友のみなみ自身も人知れず、北斗への気持ちを想いあぐねて悩んでいるんですけどね。
この作品女性キャラもいろいろ登場してきますが、皆さん個性的ですがいい人達ばかり。
恋愛成就へのプロセスとその過程がとても丁寧に描かれていて、読みごたえがありました。
幼馴染で親友で。
まるで向日葵のように明るい男。
ずっとかなわない恋をしている。
告げられない言葉を胸の奥にしまいこんで、けして開かないように鍵をかけた。伝えられないほど苦しい想いはどうなるか・・?!
結論は結局そうなるだろうな~というのがやっぱり恋愛ものなので見えてしまうのは仕方ないにしても、面白かったです。
個人的に新井サンの描く物語や、描き方が好きなだけでもあるんですけどw
好きだからこそ、伝えられないからこそ少し距離を置こうと
頑張る受に対して、ここぞとばかりに詰め寄ってくる攻のバランスがものすごく良かったww
またですか。やっぱりですか!とついつい突っ込みを入れてしまう。
知らないって恐ろしいwwww
でもな、恋愛云々を抜かしても、ここのキャラクターたちは
「好き」って気持ちを全面からストレートに伝わってくるのがすごく魅力だとおもうのです。
だってなんかそういうのってあこがれるっていうかなw
最後
太陽みたいな、向日葵みたいな 大好きな男が
手に入った~のエンディングが凄くよかった
胸がきゅーーんとホッコリしてしまう
あーんなシーンや、こーーーんなシーンがなまめかしいwジュルリ
今度は、もっと大人になった二人が見たい気がしなくもない