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表題作王子様のヒミツ

フラグオル・カッターニャ 王子様 18歳
瀬谷陸太 プロ漫画家を目指しつつ同人活動中 19歳

その他の収録作品

  • 王子様のヒミツ・2

あらすじ

プロ漫画家志望で、同人誌活動をしている陸太。いつも彼の同人誌を買ってくれ、HPにも応援のカキコミをしてくれる熱烈なファンが、実はとある小国のイケメン王子様と判明し陸太は大パニックに!?
(出版社より)

作品情報

作品名
王子様のヒミツ
著者
水戸泉 
イラスト
明神翼 
媒体
小説
出版社
白泉社
レーベル
花丸文庫
発売日
ISBN
9784592876519
2.1

(7)

(0)

萌々

(0)

(3)

中立

(2)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
5
得点
11
評価数
7
平均
2.1 / 5
神率
0%

レビュー投稿数5

美形しか出てこない

水戸泉さんの作品を初めて拝読しました。いや~まあ…ギャグエロ小説と思えばそこそこ面白かったです。そう言い切るにはメーターが振り切れていない感はありますが。

18禁ワード(?)にあからさまな伏せ字がある小説は初めて読みました笑 コミックだとそう気にらないのに小説だとやはり目立ちますね。

主人公が漫画家志望という設定は序盤だけしか活かされておらず残念でした。ストーリーというよりは美形とエロスを楽しむ一冊だと思います。明神翼さんのイラストが本当に美麗で救われました。

0

少し物足りない

 高校卒業後、コンビニでアルバイトをしながら漫画家を目指している瀬谷陸太は、投稿作を描く傍ら、同人誌とネットでオリジナル作品を発表していた。
 そんな陸太の作品に、初めて『ファン』という存在ができた。
 ヨーロッパの小国に住む彼は、陸太が新作をネットにアップするたびに、丁寧な感想のメールをくれるのだった。
 八月中旬の日曜日、大型同人誌即売会に参加していた陸太のもとに、アニメのコスプレのような白い軍服で金髪碧眼の男が現れる。
 彼こそ、陸太のファンにしてアルノーゼン公国の第一王子・フラゴオルだった。
『ファン』の正体に呆然とする陸太だったが、滞在中、王子の相手をするように頼まれた陸太は、それを引き受ける。
 陸太は、単純に観光案内だけのつもりだったのだが、事態は想わぬ方向に発展していく。
 フラゴオルは、陸太に対する親愛の情を隠そうとせず、陸太はフラゴオルにキスされてしまう。
 一度は、そんなフラゴオルから逃げた陸太だったが、結局、フラゴオルの傍に戻ると、そのままフラゴオルの住むアルノーゼンへと連れ去られてしまう。

 という話でした。
 この作者さんの書く話は、よくも悪くも、登場人物(特に攻め)がぶっ飛んでいる印象でしたが、今回はそこまでぶっ飛んでいなかったような印象でした。
 いや、相変わらず人の話を聞かない系の攻めではあったんですが、最後の最後にきっちりわきまえている、というか。
 企みとかわざとじゃなくて、きちんと引くところを知っている攻めでした。
 まぁ、陸太の書く、軍事漫画のために、軍用機器の情報をこっそり横流ししたり、本人の許可も得ずアルノーゼンにパスポートもなしにつれて帰ってしまうあたり、十分にぶっ飛んでるっちゃぶっ飛んでるんですが、このぐらいのぶっ飛び方っだったら、BLの世界ならよくある範囲内というか……。

 だから逆に言えば、拍子抜けするほど普通で、ちょっと物足りなかったです。
 どうせなら、ぶっ飛んででくれてもよかったんですけどね……。

0

今回のは酷いな…

水戸さんの本の中でもワーストの部類に入るんじゃないかな…。
展開ご都合主義で、こんな美形できわものの部類に入りそうな
王子様なんていません…。しかも武器に関することを漏らしてるあたりは
機密漏洩をやってるんじゃ…、と変な考えばかりが浮かんでしまって、
果てはコミケ(実際にはコミケって名前にはしてないけど)参戦って
どう考えても、都合良すぎる展開で、途中で本を放り投げたくなりました。
はっきりいって面白くないです。残念な出来。

0

こーゆー水戸泉作品が大好きだっ

ひっさびさにアホぃ水戸泉作品でした。
やっぱり面白かった~♪

この方の「人の話をまったく聞かない前向きな電波攻め」が
ホント大好きです。最近はずっと「前向き」が「後ろ向き」というか
病んでいる攻めが多かったので、今回はテカテカしながら読んでました。

受けが素直な子で、話しがトントン拍子で進んでいくので読みやすいです。
ただ、他の登場人物が個性があって魅力的なのに説明が殆どなくて残念;
もっと掘り下げて欲しかった~。薄めの本なので仕方ないのかな。

1つすごく気になったのは、王子の双子の兄弟に夜這いで襲われた際、王子付きのSPから「王子の兄」って紹介されているのに、8P後にハッキリと顔を見た時には「この人が王子の弟?!」って…どっち!
SPが言うんだからきっと兄なんでしょう。再会は結構緊迫したシーンなのに
受けのアホさに笑っちゃいました。

えちは一緒に泡風呂に入るシーンが妙にいやらしかったです///
今まで数々のBL本を読んできましたが、湯に浮いている泡から
受けのアレだけを出させる攻め って初めて見ました。
広いバスタブだから出来るんでしょうね。…そういう問題でもないか。

この方はあとがきも面白いのですが、やっぱり今回も面白かったです。
手に取られる機会があった方は読んでみてください。

続きがあるなら、「綺麗系ハーフなのに関西弁SP村井×真性ドM変態テオ様(恐らく天然)」で是非とも!
美少年執事メイゴッドも一緒にお願いします。

0

オタク同士の恋

とっても面白かったです!ぶはっと噴き出してしまうシーン多数、笑いどころが散りばめられた面白いコメディです。もう、何度噴き出したことか!!
文章がとにかく軽妙で読んでいて楽しく、スラスラと読めます。オタクならではのツッコミに例えや言い回しなども盛り込まれていて、なんとなく「わかるわー」と思ってしまった。

攻めのフラグオル・カッターニャ氏は王子様でオタク。
瀬谷陸太はプロ作家を目指し投稿・同人活動をしながらアルバイトの日々を送るオタク。
オタクふたりが揃ったらさぞかし濃い話になるだろうと思いましたが、案外オタクな部分は濃くなくてほど良いさじ加減でした。
立場も生活環境も違うふたりを結ぶものは陸太の同人誌と、熱心なファンである王子からの感想メール。
王子から送られてくる感想メールは、かゆい所に手が届き、痛い所に突き刺さる本当に心から作品を評価してくれる熱心さでもって、陸太の創作活動の支えでもあります。
陸太は本当に王子からの感想を大切にしていてプリントアウトして持ち歩くほど!

初め陸太は自分のファンである、という王子に対し立場は違うけれど「友達」になれたらなというスタンスを取っていたのですが、どうも王子の言動に行動は恋愛関係を結ぶ前提の様子。
初めは外国人だから?と思っていたけれど、それはやがて確信に変わって大いに焦ってしまう。なにせ、フラグオル・カッターニャ氏とんでもなくキラキラとした王子様。
眼鏡を掛け地味な容姿ですぐに空気に溶けこめるような自分が相手になるわけは・・・と思うのに、いつの間にか心奪われてしまって、逃げられない状態に。
途中、すれ違いがあって一端はやはり王子とは住む世界が違うから離れた方が良いと思うものの、何故か関西弁を話すSPの言葉に突き動かされ王子の元へ走るのでした。

前半は王子と陸太が恋人になるまで。
陸太の初エチはなんと、王子が自国へ帰国する為に乗り込んだ自家用ジェットの中!
これが、また!なんともエロティックで有りました。ガツッというよりも、さわさわやわやわ軽くはないけど執拗に弄るというか突くついうか擦るというか…。なんだろう、最近読んだ中でなんだか一番恥ずかしいエチシーンでした。

後半は陸太が王子の国へお持ち帰りされてというところからスタート。
さぞかし王子の国でラブラブな展開が…!と思いきやトラブル発生。しかし、ちゃんとイタすシーンは前編よりも入っていてこれまた笑えるシーンも抜け目なく盛り込まれていました。

ただ、薄めの本でしたので、少し話がサクサク進んでいく部分があり、ここはもうちょっと説明が欲しかったとか、ここのエピソードを膨らませてもっと賑やかしくして欲しかった、という部分があってそれが残念です。
特に後半の、王子の居城の執事と、双子の兄テオドールが絡んだというトラブルの話。
綺麗に纏まっていて進行に不満はないのですが、せっかく出てきたテオドールのキャラが勿体なく手勿体なくって!
ジャイアニズムを振りかざすオタクで、ドMで・・・
肩を銃で撃ち抜かれ、おまけに踏みつけられて恍惚として嬉しそうだなんて!そのシーンに至るまでは鬼畜な嫌な奴というイメージだったのに、最後の最後にイメージ崩壊。
テオが捕らえられた後が無茶苦茶気になりました。
そして、王子のSP二人組。出張っていた割にこのふたりもあまり説明されておらず、日本人なのになぜ王子の国で近衛をしていたのか?とか国籍がアメリカなのか?また、SPの一人はどうもハーフっぽいけど、何故に話言葉は関西弁?など。知りたいなーと思った部分の説明がまるまる無かったのが残念で、残念で。
なので、本当は面白さは最近読んだコメディの中で一番!だったのですが不完全燃焼の部分があり気分は「神」なのですが「萌」評価にさせていただきました。

1

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