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通勤電車の中で読んでいたら、集中しすぎて駅を乗り越したじゃないか!
水戸泉センセイ、うーん、前回はたしか「玩具」にあまりよろしくない評価つけたんだったなぁ。しかし、好き・嫌いはこの際ほっといて、ひっかかりがないままウワーッと読ませちゃう力はスバラシイ。
BLとしては異色です、色々な意味で。
それゆえ、合わないという人が多くてもオレは驚かない。
BL的なファンタジーは非常に薄いだろうし。
この作者さんの源流はBLだったりやおいだったりではなく、おそらく、かなり正統派のポルノ文学だと思うですよ。それも、草凪優のような破壊的な関係が入ってくるヤツですね。ちょっと考えさせられるポルノ、といったらいいか。非常に男性的な筆致を感じまする。
エロスはいつも通り。ダイナミックというか、あけすけというか。その潔さがいいんですけれども(笑)
しかしながらボンヤリした感じの白日夢的ポルノ、と見せかけて、家族とは何か?血縁とは何か?タブーとは何か?をジワジワジワジワ問いかけてくるあたり、かなり面白い作品であります。
ただの3Pモノとあなどるなかれ。
三人三様に「愛されない孤独」を背負っていたのが、ひとつの解答を見出した感じのラストが妙に腑に落ちる。
決して明るい終わり方ではないにもかかわらず、なぜかストーリーの続きがポジティブに思える不思議な作品です。
ネタバレありです。3Pものです(でも全部を通してがっつり3Pって感じではないです。最初と最後だけ)。病みものが苦手な方は注意!!
水戸さんなので相変わらずエロかったです。ごちそうさまでした。
読んで最初の感想は攻めである景の執着が怖いです。完全に病んでます。
そして石田要さんのイラストがまた良い味をだしてます。作者さんが後書きでも書かれてますがタイトル「天獄の門」でも良かったという意味が読み終わった後わかる気がしました。
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十和田裕太が柏木一也と出会ったのは16年前、警備員として一也の会社に勤めていたとき暴漢から一也を救ったことがきっかけだった。
そこからお互いの中に『信頼』が生まれ、職を失った裕太を自宅の警備として一緒に住むようになる。
半年もたたないある日家の前に一也に似た一人の子供がいた。その子は手紙を持っていた。それは一也の4年前にできた子供で2億という慰謝料をもらったのにも関わらず育てられないという前妻からの手紙だった。
景と不仲だった一也が養子に出すという言葉を、裕太は自分が面倒を見る。ベビーシッターになると言い景を育て始める。
裕太は一也の事が好きだった。でも伝えるには見えない壁が阻んでいて生殺しの恋をしていた。
それから19年たち、高校を卒業したら出て行こうと思っていた裕太。でも引っ越しの準備を進める度に事故や怪我をしてくる景。どんどん引っ越しは伸びてこれが『異常』だとようやく気づく。
そしてついに景が本性を出す。景はずっと裕太が好きだった。でも裕太が最中呼んだのは一也の名前で。
最後は裕太も含め3人で壊れていくんですが、とにかく景の病みっぷりが怖い。気を引くために自分を傷つける行為に走るとか・・・結局裕太にも手を挙げてるし。
40代ですが全然オジサンな感じはなかったです。むしろ元気でした!!
こういう作品は評価にものすごく困るのですが今回は萌えで。
いや、これ、すごいですね!
濃厚な3Pモノのエロ尽くし、嫌いじゃないですが(笑)
最初から最後までエロ尽くしです。
それも最初と最後は濃厚サンドイッチ状態な3P。
ヤンデレ?病み系に耐性のない方にはオススメしません。
攻めが二人とも狂気に満ちてます。
いや、受けも結構狂ってるかな・・・。
狂ってる度合いで言えば
景(息子)>一也(父)>裕太(受け)
くらいですかね?
景はもうダントツで狂ってますがw
これ、3Pに縺れ込まなかったら完全に猟奇殺人が起きてますよw
いや、自殺かも・・・・・・・・・?
水戸さんの作品は初だったのですが、面白かったです。
エロに定評のある作家さんだと言うことで、エロ重視で読みました。
ストーリー的にはあまり深くないです。
エロよりもストーリーを重視する人には会わないかもしれないですね。
あと、リアリティもあまり・・・。
あとがきで水戸さん自身が「801穴」という表現を使っていますが、まさに「BLはファンタジー」に当てはまる作品です。
エロがお好きな方、普通のエロが物足りない方にはオススメの一冊です。
表紙絵からわかる通り、3Pもの。攻め2人+受け。
で。
その攻め2人は父子、であります。
ひとりの受けが父と子のそれぞれに愛されて、その淫らな尻穴に2人の肉棒を受け入れる…!てな感じで、二輪挿しもゴリゴリ。
子と朝ヤり、父と夜ヤる。とかならまだしも。
父子と同時の3Pってなんなのこの背徳は⁉︎
まず冒頭シーンで父子+受けの3Pがあり、その後なんでこうなったかのこれまでの経過が描かれるわけなんだけど…
これが正直、私にはピンともポンとも来なかったデス。
受けの裕太は元々刑事。
ゲイバレで警察を辞め、若き実業家の一也(父の方)が社長をしている会社と一也の自宅の警備をすることになる。
そんな時玄関に一也の息子・景が捨てられて…ってここでもうハァ〜?という感じですけど、裕太は小さな景を放っておけずに可愛がって可愛がって…
だけど景は親のように愛情を注いでくれた裕太に恋愛感情を抱いていく、というのが大まかなストーリーと言えるのですが。
まず言いたいのが、このお話は15〜6年間の長丁場の話ということ。
その上で、裕太と一也って両想いなんですよ。なのに何故か裕太は一也の求愛を受けない。一也はずっと耐えているのです。
また、一也は景を毛嫌いしている。これがヤバいくらいの不仲。
嫌われてるから景も一也を嫌う。
裕太はひとり橋渡しをする気で景を優先し続ける。
いざ裕太がついに一也を選ぼうとした時、景の「病み」が暴発。裕太をレイプ、レイプ、レイプ…
元々ゲイの裕太。心と裏腹にカラダは乱れに乱れ…
…みたいな。
まず年令などがよくわからない。裕太は一也の少し年上らしい。
景は4才から19才へと成長。
その間10年以上ずーっと同じことの繰り返しで、一也はなんで耐えてたのか意味がわからないし。
結局裕太が2人とも選ぶのが唐突に思えました。
エロ描写はかなり激しく、子供として可愛がっていた景に犯される裕太の羞恥や絶望感など迫力あり。
タブー大好き、ヤンデレ大好きの方にはおすすめ。
電子書籍のセールで手に取りました。
水戸泉さんは初読みの作家さん。スムーズな言葉運びかつ、ところどころおぉ、と思うような単語を使われていて、楽しめました。
違う作家さんの作品を読むと、あぁ、この表現はこういう言葉を使うんだな、とか発見があるんですよね。
で、お話自体は、3Pと言って仕舞えば簡単なんですが、受けの裕太が雇い主の主人とその息子に攻められる、というもの。
しかものっけからそのシーンで始まります。そしてそこに至った背景が書かれていくというタイプ。エロがバッチリで(花丸BLACKだからか)、良かったんですが、惜しむらくは裕太の深掘りがもう少し欲しかったところ。長編にはしにくかったのかな。警察官だったというバックボーンがもったいないなと。
また、私が景が超めんどくさいやつ認定してしまったので、一也ととっとと両思いで出来ちゃってたら良かったのにとかね。裕太を想っていて離れたくないからって、怪我したり病気になったり、ましてや裕太自身を傷つける意味はあるのか?!って思っちゃったので。素直に告白して無理矢理抱いたって方が良かったのでは?
萌は少なかったですが、作品としては面白く、水戸泉さんの他の作品も読んでみようと思いました。