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表題作戦神、恋うる雛

龍景
国主
秋隆
小姓

あらすじ

秋隆は小姓として憧れの主・龍景に仕えていたが、主好みではないため名も覚えてもらえずにいた。龍景に寵愛されていた美貌の兄の出奔を機に、秋隆は龍景の近習に召し上げられることになるが…。
(出版社より)

作品情報

作品名
戦神、恋うる雛
著者
藤龍河 
イラスト
谷栖るい 
媒体
小説
出版社
白泉社
レーベル
花丸文庫black
発売日
ISBN
9784592850755
3.6

(17)

(3)

萌々

(8)

(3)

中立

(3)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
7
得点
59
評価数
17
平均
3.6 / 5
神率
17.6%

レビュー投稿数7

戦国乱世の主従もの

何度も読み返している、お気に入りの小説です。
せつなさ加減が丁度良いというかw
秋隆は自分の容姿が龍景の好みでないと分かっています。それでも龍景の役に立ちたい一心で、他の小姓に押し付けられた雑用を文句も言わずに、槍の稽古を自ら進んで日々黙々と行っています。
もうその様子が健気で堪りません!
そんな秋隆のことを、龍景の近臣・成秋が認めて可愛がってくれます。さらに、龍景に諫言までしてくれます。
成秋がいなかったら、龍景はずーっと秋隆の気持ちに気付かなかったに違いありません!人の上に立つ男の傲慢というか、酷い男です。
成秋が庇ってくれるから、せつなくなりすぎずに、何度も読み返したくなります。

1

努力家で真面目な健気受け

某ブログサイト様のレビューで気になって購入したものの、歴史物独特の文体に二の足を踏んでいた私は阿呆です。
確かに独特だし、馴染みの薄い言葉とかも出てきますが、するすると抵抗なく読めます。

秋隆が一途で健気で一生懸命で…なのに中々報われないわ、仕事仲間に意地悪されるわ…成秋様が側に居なかったら読むの辛くて堪らんかったと思います(´・ω・`)
本当にね~真面目で努力家の秋隆にはとても好感が持てます。

意地悪だった春日や東雲も根は良い子(*´∀`)
それも急に態度が変わるのではなく、ある出来事を経て、そして“武士の誇り”もあり…自然な流れで秋隆を認めるようになるんですよね。
ってか戦後に秋隆に懐いている春日がえらい可愛いwww
SSの三人で喋っているとこなんて、話の内容はともかくとしてほのぼのしい~!

これデビュー作なのですね。
他作品読みたいと思って検索するも見つからず…新作出たら買うわ!

3

健気受

戦国時代を舞台にした小説なので、適度に堅い文章です。
その時代の風俗や言葉遣いを面白がらせてなんぼの時代小説なのでそれが嬉しいです。

冒頭の数行で堅実でしっとりした雰囲気を掴め、一ページ目で
早くもこの作品の受が不足なく描写されていたのを後から感じました。

登場人物の価値観はむしろ現代に近く、
若い受や周りの人達がふと現代語を話すのですが
そのおかげか堅実ながら堅すぎる、難しすぎるということはありませんでした。

受は浅黒い肌の健康的な少年なのですが、この作品は
健気な受の魅力がなにより強かったです。

0

私の中でのマンネリ化

片想い受と聞いて購入いたしました。
そして、私にとっては初めての時代もの小説。これまでちょっと避けてきたジャンルでした。小難しい表現や言語もありましたが案外読みやすくて一気に読ませていただきましたw

簡単に言ったらシンデレラストーリーです。しかしながら、王子様は嫌なやつ。奇麗なものしか好まない色恋大好きな節操なしの龍景(攻)。毎夜毎夜好みの姫君や家来たちを侍らせる龍景に想いを寄せるのは小姓の秋隆(受)。寵愛を受けていた美貌の持ち主、兄の春隆の弟ということで龍景に仕え始めた当初は名前も覚えてもらえず、容姿も整っていない秋隆に同じ小姓たちは春隆への嫉妬心を含め嫌がらせをする毎日。

それでも、どんなにひどい仕打ちを受けても龍景の役に立てれるならと他の小姓たちから押しつけられた仕事もこなし、暇さえあれば槍の稽古に励む姿はホントに健気です。これまで周りから傷つけられてきた分、温厚な性格をしています。その優しさや真面目さ、謙虚さは龍景の右腕であり最大の信頼の持ち主・成秋をはじめ、徐々に龍景も魅かれていきます。

秋隆自身、龍景の近習となり、成秋との出会いにより少しづつ自分自身に自信がもてるようになり成長していきます。それは龍景たちも同じです。

そんな龍景達が治める国には戦がつきものです。大きな戦も近づいていく中、龍景と秋隆の関係にも変化が。秋隆が報われ、愛されて行く姿を最後まで見守りたくなるような作品です。

読み終えた感想は…うん、萌えなかった。大好きすぎる設定なはずなのに萌えなかったのはきっと私が同じような設定の作品ばかり読んでいたせいかも。私の中でのマンネリ化だと思われます。
個人的に受の扱いが理不尽であればある程萌えるタイプなんです。もっともっと秋隆が想い苦しむ姿が見たくて、龍景がひどく秋隆を傷つけてきたことに後悔する姿も見たかったです。…なんて発言をしている私は大丈夫なのか…(笑)

好き放題言ってますが、私ほど受の片想いものを渇望していない方には十分切なくて胸が苦しくなる作品じゃないかと思います♪

2

片想い、主従関係の切なさ

私もあらすじが購入理由◎
片想いの切なさを期待して読んだのですが…
もう期待以上に切なかったです

秋隆が健気すぎます
尊敬する主のためとはいえあそこまで尽くすなんて!
龍影が愛しいと思うのも当然でしょう
自分に振り向いてもらえなくてもいい、主のためになればそれだけでかまわない
どんな時でも揺るがない、そんな秋隆の想いが周りをも変えた
でも本当はそんなことなくて
好きな人に自分だけ見てほしいと思うことは、少しもおかしくないですよね
それを成秋に言われるまで秋隆は気づけなかった訳で…
そこもまた切ないです

個人的に成秋と春隆が大好きですv
成秋はこれからも秋隆と共に、龍影のよき両腕となっていただきたい
春隆はこの本の中で一番人間らしいと思います
人間だもの、嫉妬もするよね

初めての戦国もの
難しい漢字の読みもありましたがすらすら読めました
ただ想像力のない私は戦の場面が全然想像できないというw

そういえば作品紹介の秋隆の項目にブサイクとありますが、そんなことはありませんよ
むしろ並の若干上をいく容姿だとか
龍影のストライクゾーンに入っていなかっただけ(秋隆にはそこが重要なのですが)です

1

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