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表題作愛の向こう側

久我毅弘 父の浮気癖に憤る次期社長
二ノ宮零 休学して子育中の大学生(19歳)

あらすじ

父の愛人が男!?だが久我の前に現れた零は愛人には見えない清楚な青年。そんな彼が父との関係を否定しないことに逆上し。著者:若月京子イラストレーター:汞りょう

作品情報

作品名
愛の向こう側
著者
若月京子 
イラスト
みずかねりょう 
媒体
小説
出版社
ハイランド
レーベル
Laqia Novels ~ラキアノベルス~
発売日
ISBN
9784894860292
3.5

(4)

(0)

萌々

(2)

(2)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
14
評価数
4
平均
3.5 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

嫉妬攻、健気受

あらすじには「父の愛人」。
のっけのカラーイラストには、赤ちゃんを抱いて微笑む攻&受。
これはもしや、とんだ地雷を踏んでしまったか!? と恐々としながら読み始めました。
結果的には当たりな作品だったわけですが。

憎むべき「父の愛人」の写真に、まさかの一目惚れをしてしまう攻。
ともかく別れるようにと説得しに会いにいくのですが、そこでも実物の愛らしさに一瞬で悩殺。
怯える華奢で清純な受の描写が、非常に秀逸です。
あれならつい押し倒ちゃうのもしょうがない。

攻の心理もよくわかるんですよね。
強烈に惹かれているのに、既に父のモノ(誤解ですけど)で、独占したいのにどうにもならなくて。
可愛さ余って憎さ百倍。余計に苛烈な扱いをします。
ナイスな嫉妬攻です。

そして受がまた健気。これを健気と言わずして何を健気というのか。
耐える。ひたすら耐える。
周囲の心理や感情に配慮して、理不尽な扱いも黙して甘受します。
そんなに孤独に色々と抱え込まなくてもいいのよ、と言ってあげたい。
薄幸で儚げな健気美人、本当に最高でした。

2

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