未来永劫、愛し続けると誓う溺愛子育てストーリー

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表題作竜王様と御使い花嫁

レノックス・アリスター二世、竜族の王
天宮竜真、平凡なリーマンで水の女神の御使い、26

その他の収録作品

  • 花嫁の帰還
  • あとがき

あらすじ

竜族と人間が共存する異世界へ飛ばされた、会社員の竜真。
窮地を救ってくれたのは、竜王・レノックスだった。
竜真の使命は「水の女神の御使いとして、世界を潤す」こと。
初めは戸惑い気後れするが、誠実で優しいレノックスと共に旅し、彼の幼い弟・アラムを育てるうち、互いに惹かれ合っていく。
いずれ元の世界へ戻るとわかっていても、レノックスから「愛している」と真摯な瞳で迫られると、想いは募り――。

作品情報

作品名
竜王様と御使い花嫁
著者
若月京子 
イラスト
明神翼 
媒体
小説
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリア文庫
発売日
ISBN
9784866572567
3.1

(10)

(1)

萌々

(4)

(2)

中立

(1)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
4
得点
28
評価数
10
平均
3.1 / 5
神率
10%

レビュー投稿数4

とにかくすごい安定度の甘々ほのぼのな物語です(* ´ ▽ ` *)

「竜王様と蜜花花嫁」と世界観を同じくする作品になります。
前作から300年後なので、今作だけで問題無く読めます。
ちなみに、攻めである竜王が、前作での主役二人の子孫だったりします。

で、こちら、ひたすら甘くてほのぼのな異世界トリップものになるんですね。
主人公を襲う辛い試練無し、切ないスレ違い、痛い展開も無し!
読者はただただ、ドキドキワクワクの異世界での冒険を、主人公と共に楽しめばいいみたいな。
個人的に、こういうお話は大好物でして。
いや、攻めの溺愛ぶりも、ほのぼの子育ても、「水の女神の御使い」として世界を救うと言う冒険も、もう楽しすぎるなー!と。

こう、深いストーリー性なんかを求める方には、若干物足りないかもしれないんですけど。
ただ、肩の力を抜いて、のんびり甘さや王道の萌えを楽しみたい方には、とてもいい作品じゃないでしょうか。
いや本当、甘々だしね。


内容ですが、竜王・レノックス×ごくごく普通の会社員・竜真による、異世界トリップもので超甘々な冒険譚です。

水の女神に最適な器だと見込まれ、滅亡の危機に瀕している竜族の世界へと飛ばされた竜真。
竜王・レノックスと共に旅をして、水の女神の御使いとして癒しの雨を降らして行く事になるんですね。
そんな日々の中、誠実で優しいレノックスに惹かれて行く竜真。
しかし、いずれは元の世界に戻る事から、彼への気持ちを諦めようとしー・・・と言うものです。

まずこちら、物語のベースが面白いのです。
太陽が暴走し、滅びようとしている竜族の住む世界。
そんな中に使わされた、御使いとして癒しの力を授けられた主人公。
こう、竜王である攻めと協力して、世界を救う為に受けが奮闘すると言うのが見処でして。

と言うと、なんだか受けがすごく苦労する大変そうな印象を受けると思うんですけど。
が、実はめちゃくちゃ甘くてほのぼのなのです。

そもそもですね、受けである竜真ですが、自身の女の子に間違われてしまう華奢で可憐な容貌がコンプレックスなんですね。
で、身体を鍛えまくって日焼けをしと、肉体改造に余念が無い。
ところが、こちらの世界に飛ばされた時に、水の女神の好みで元の華奢で色白な美青年に戻されちゃってるんですよね。
プラス、若干の美形への修正と。

まぁそんなワケで、元の筋肉への未練たらたら。
ゴツい竜族から「なんて美しい」と称賛されるのに、「それは誉め言葉じゃ無いんだよ」的にイライラしてると言う、ズレが楽しいと言いますか。
こう、性格的には明るく前向きで、実はかなり男前なのも好印象なんですよ。

で、そんな竜真のお相手となるレノックス。
彼は誠実で真面目、どこかお坊ちゃん然としてる竜族の王になります。
これまで王として、滅びに向かう世界をなんとか支えてきた。
誰にも甘えたり弱音を言えず、一人で重圧と戦って来たんですね。

これ、素敵なのが、受けである竜真がとても男前だと言う所なんですよ。
一人で抱え込んで来たレノックスに、「俺も一緒に頑張るよ。レノックスは一人じゃない」「竜王として頑張ってる」と、これまでの努力を労い、孤独に寄り添う。
こう、竜族の王で強大な力を持つ攻めよりも、実は精神的にタフなのは受けなんですよね。
弱く見えた方が、実は強いんだよと言う展開は、個人的にかなり好きでして。

まぁそんなワケで、アッと言う間に竜真にメロメロになるレノックス。
竜族はかなりゴツい為、体格差も楽しいんですよ。
(竜族から見れば)小柄な受けを、何かと抱っこしてひょいひょい運びみたいな。
で、弟で一番最後に生まれた竜族・アラムを共に子育てしながら、世界各地を回って癒しの雨を降らして行くー。

しつこいですが、もうひたすらほのぼの甘々なのです。
これと言って主人公が試練に見舞われたりはせず、何もかも至って順調。
レノックスからは真摯な愛情と甘い口説き文句がこれでもかと与えられ、また彼を無くすかもと言う緊迫の事態は起こるものの、そこまで痛い展開にはならずに解決。
ついでに、滅びに向かっていた世界ですが、二人が結ばれた事で起こるある副産物により、危機を脱しちゃう。
いや、とにかくすごい安定度の甘々ほのぼのな物語なのです。
読者は安心して読んでられるのです!

主人公の容姿が変わっちゃうって、若干どうなのー?とは思うんですけど。
あと、竜真は26才ですが、その割には幼い印象なんですよね。
高校生くらいなら違和感が無い感じで。

と、若干引っ掛かる部分はあるんですけど、個人的にはこういうお話が好きで仕方なくて。
そんなワケで、とても楽しく読めました。

6

色々詰まった異世界モノでした。

前作は未読です。
以前はよく読んでいて、ストレスなく読める作家さんという認識でした。久しぶりに読みましたが、全くお変わりなく、最後までツラい気分になることもなく、安心して読了できました。その分、物足りなさはあるのですが…。

さて、今回は大好きな異世界トリップモノでした。
…が、水の女神の御使いとして認識されてるので、皆がそれはそれは大事にしてくれます。
おまけに、イケメンな竜王様が、これでもかと甘やかしてくれるので、糖度たっぷりで若干胸やけがするほどで。
お相手の竜真も、元いた世界に未練があるのは、細マッチョな自分の身体だけ…なので、基本カラッとした青年です。だから男らしいし、ウジウジしてないので、全くイライラしません。竜王様への愛情を自覚してからは、積極的で、そこも良かったし。

また、愛情の証しとして、卵からの家族が増える設定も大好きでした。そして、ちゃんと 元の世界ともお別れしてる点も良かったし。2人で、世界の危機を救うというストーリーも面白かったです。

ただ、竜真の容姿を、水の女神の好みに変えられたというのがモヤモヤしちゃって。だから竜族に大事にされたというのは分かるんだけど、できれば細マッチョで愛されてるのを見たかったです。

1

横暴な女神によって異世界へ放り込まれる



「竜王様と蜜愛花嫁」の数百年後の世界の話です。
前作は同じ世界の竜王と花嫁候補の話だったのですが、今作は違う世界から危機に瀕したこの世界を救うために遣わされた水の女神の御使いと竜王との話です。
世界は同じですが、時代が大分進んでおり直接の関係はないので今作単体で大丈夫です。
ただ、前作を読んでいるとあの時代からこんな風に変わったのかというのが感慨深く感じるとは思います。

<あらすじ>
身体を鍛えるのが趣味な天宮竜真(受け)は、ストイックな食生活と適度な運動で美マッチョな身体を維持することを楽しみに日々過ごしていました。
ある日、風呂でくつろいでいると突然現れた水流にまきこまれ、水の女神と名乗る美女に、竜族のいる世界が太陽の暴走で世界の危機に瀕しているから自分の御使いとして行ってこいと問答無用で異世界へ放り込まれてしまいます。
湖で溺れているところを竜王・レノックス(攻め)に助けられ、自分の事情を話し、この世界が太陽の動きが活発なりすぎて、地上は干上がり、太陽からでるフレアにぶつかった隕石が降ってきたりとかなりの逼迫した事態になっていることを聞くのです。
万策尽き滅びを待つばかりとなっていたレノックスは竜真の水の女神から遣わされた御使いだという話を一も二もなく信じることにするのです。


はじめからあっさりうまくいきすぎな感じで話は進みますが、竜真が雨を降らせたり、悩み事のせいで頭痛がするというレノックスを癒したりと存分に力を使うので、他の竜族にもすぐに受け入れられます。
初めは異世界に来たことで混乱したり不安になったりする竜真ですが、女神からミッション終了時には連れてきた同じ時間に戻すと約束してもらったことで気が楽になり前向きになれます。
早くミッションを達成しようと精力的に御使いの仕事をこなしていくのです。

神さまというのは傲慢なものなので彼女の強引な行動には驚きません。
レノックスには3歳になる水竜の弟・アラムがいて、生まれつき弱々しく育たないかもしれないと思われていたのですが、このアラムの祈りが女神に届いたことで女神が動いたようです。
メンタルが強く、女神にとって丁度良い器であった竜真がたまたま選ばれたのでした。
竜真は中学生まではか弱い美少女にしか見えずからかわれたため、頑張って身体を鍛えて美マッチョな身体を手に入れたのですが、女神好みじゃないという理由で、せっかくつけた筋肉は取り上げられ、身長も10cmほど低くされ、美少女だったころの自分に逆戻りされてしまいます。
それは竜族好みな容姿だったようで、レノックスは一目惚れするし、他の竜族もみなうっとりとしているのですが、自分が欲しかったマッチョな身体を全く努力せずもっている竜族が羨ましくてしかたない上、かわいいなど全くうれしくない賛辞を受けなければならず、かなり苛立ちます。
今までの努力をあっさりと無にされてしまう竜真が気の毒でした。

ただ、寝ているときに女神とはコンタクトがいつでも取れるので困ることは全くなく、かなりイージーです。
かなりの能力も与えられており、水を出す、雨を降らせる、癒しの力、尽きることのない水がめの作り方など竜族のいる世界で必要なものはほぼ与えられているといってもいいです。
とはいえ、竜真がしていることは対症療法で根治するものではありません。
暴れている太陽をおとなしくする必要があるのですが、女神は策はあるというだけでいっかな教えくれません。が、それもなんとなく予想が付くものです。

太陽のこと、アラムのこと、竜族の子供が産める人間のこと、絶滅するしかないと思われていた状況が改善する兆しをみせ、悩み事がなくなったことでレノックスの竜真への想いが表に出てきて、竜真はそのことで悩むことになります。

竜族行く末や弟のこと、この世界のことなど、竜王としての責務を一身に担い頭を悩ましているレノックスのことを助けたいと思っているし、自分のことを心身ともに心配思いやってくれることにどんどん惹かれていってしまいます。
でも、自分は元の世界に未練がある、頑張って作った元の身体に戻りたい、だから受け入れることはできない、と。
とはいえ、拒絶する理由を考えている時点で落ちるのは時間の問題でしたね。

竜真もきっと、伝説の花嫁と呼ばれるようなたくさんの卵を産むのではないでしょうか。

全体的にはいつものように甘々で特に大きな問題なく(世界は大問題でしたが)あっさりと(本人はだいぶん悩んでいましたが)くっついた印象でした。甘々な話をさらっと読むには良かった思います。

前作を読んでいると、前作受け様リアムが13人もの竜を産んだことや、前作攻め様アリスターがプレゼントするといっていた劇場ができていたり、と前作のその後の話が想像できるのは楽しかったです。

0

買ったの本気で後悔した久々の作品。

始まって3ページで異世界行って異世界である事を4行で理解して「まじかー異世界とか勘弁して」の一言で終わり。攻が竜であることも2行で理解しててこの主人公はサイコパス なのか?と感じた。
異世界に拉致した女神に美形に整形された顔で竜王に最初から好感度マックスで愛されてるけどどこがいいのかまじで分からない。
結構長い作家さんだと思うけどなんでこんな「〜なろう作家」みたいな下手な書き方になっちゃったんだろう。

0

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