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表題作瞳のロマンチスト

諸井徹朗 20歳 フリーター(アルバイト)
高辻真樹 17歳 高校2年生

その他の収録作品

  • 心のプリズム

あらすじ

偶然入った喫茶店のウエイター・徹朗に、なぜか懐かしさを感じた真樹(まき)。人見知りな真樹が思いきって話しかけてみると、徹朗は年上なのに気さくで優しい。徹朗に会いたくて、真樹は喫茶店に通うようになる。徹朗も真樹をかわいがってくれていた。ところが、真樹の親友が彼を好きだと言う!真樹は徹朗と距離をおくけど、それに焦れた徹朗から突然デートに誘われて・・・?

作品情報

作品名
瞳のロマンチスト
著者
高坂結城 
イラスト
穂波ゆきね 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
発売日
ISBN
9784199001208
2

(1)

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萌々

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中立

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趣味じゃない

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レビュー数
1
得点
1
評価数
1
平均
2 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

恋人か友人か

大人しい高校生と喫茶店のマスターという組み合わせ。歳の差ものです。
マスターの徹郎はおそらく20歳すぎだと思うので、そこまで歳の差はないかなと思うのですが、主人公は可愛らしいタイプなので年齢以上に大人と子供との関係、という感じに見えました。

主人公の真樹は友人に紹介された喫茶店に入り浸るうちに、そこのマスター徹郎に惹かれていきます。
しかしその友人に「俺と徹郎は付き合ってるから、徹郎を取らないで」と言われてしまいます。

友情と愛情の間で悩むストーリー。もしこれが男女で少女漫画ならどろどろしそうですが、こちらはさわやかな可愛いお話にまとまっています。

親友が大事な真樹は徹郎に惹かれながらも彼を避け始めますが、反対に真樹が気になる徹郎からモーションをかけられます。
キスされたり、デートに誘われたり…。
真樹は親友と付き合ってるのに!と怒りますが、う~ん、これが本当に友達をとるか恋をとるかで揺れ動くストーリーならテーマとしてありかと思うのですが、そうじゃなかったため、いまいち何がしたいかわからないストーリー・・・という感じでした。

ネタバレを含みますが、真樹の様子がおかしいと友人を問い詰めた徹郎に対し、真樹の親友は「あんなのジョークだよん」て。何それ~て感じでした。真剣に悩んでいた真樹に対して、このオチって・・・^^;
あんなに悩んでいたのは何だったのでしょうか。
徹郎のほうも優しい大人に見えて、最初から真樹を「可愛い」と言って口説いてきたり、けっこう軽い人に見えてしまったというか・・・。
真樹のどのへんがいきなり気に入ったのかな?という感じでした。

後半、徹郎の父親と愛人の間に生まれた腹違いの弟が出てくるのですが、この子に徹郎が非常に冷たいです。
弟は「自分が愛人の息子だからお兄ちゃんは自分が嫌いなんだ」と言いますが、子供は親を選べないでしょうから、父親が母親を裏切って作った子にしてもこの子自身に罪はないと思うんだけど・・・そしてそれがわからない年齢では、徹郎はないと思うのですが・・・。

なんだか見ていて非常に情け無いキャラでして、真樹がこの人のどこが気に入ったのかなぁという魅力もいまいちつかめないまま終わってしまったのも残念でした。

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