BLオンリーセレブタウン誕生?

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表題作男の結婚

ゲイタウンに住む有名芸能人 御代田頼人29歳
男と結婚した弟を心配する兄 羽角水季27歳

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

男同士が結婚し、楽しく暮らせる、男だけのセレブな街――羽角水季は、自慢の弟がそこで結婚式を挙げると知り、止めようとするが、ハニーに夢中な弟は取り合ってくれない。偶然知り合った住人の御代田頼人に頼み込み、弟の新婚生活を監視する水季。だが頼人から協力の代償に身体を求められ、不覚にも熱い愛撫に感じちゃう…! 弟の幸せが一番だったはずなのに頼人を思うとドキドキしちゃうのはなぜ!?  オール書き下ろし?

作品情報

作品名
男の結婚
著者
鈴木あみ 
イラスト
香林セージ 
媒体
小説
出版社
アスキー・メディアワークス(角川グループパブリッシング)
レーベル
B-PRINCE文庫
発売日
ISBN
9784048865784
2.7

(10)

(0)

萌々

(0)

(7)

中立

(3)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
7
得点
24
評価数
10
平均
2.7 / 5
神率
0%

レビュー投稿数7

ミイラ取りがミイラになる?

ある日急に男と結婚すると言って家を出て行った弟。
兄である水季は、結婚式当日ぶち壊してやろうと乗り込むはずが、車にぶつかりかけて意識を失ったが為に、結婚式に乗り込み損ねてしまうのでした。

ゲイだけが住める高級住宅地が舞台のお話。
弟の暮らす新婚家庭があるのがセレブなゲイのための街。

弟が、一度反対されただけでその後理解を求める努力もしないままなのが嫌でした。
幼い頃に亡くなった両親にかわかり育ててくれた兄を恋人の為に切り捨てて出て行ってしまうなんて酷い弟だ、と思っていたのですが、強引に兄と離れたことも兄を思う弟の愛情があったのだとわかって嬉しかったです。

車の運転をしていた頼人が水季に接触してもいないのに、加害者としての責任を感じて水季を居候させたり無理を聞いてあげたり、傷心の傷を癒してあげたりと優しくしてくれたのは最初から結構惹かれていたような気がします。
懐が深くて優しい人ですね。

兄弟仲良くゲイタウンで暮らしていけそうです。
実際あったら見に行ってみたいと思いました。

1

オール男性陣によるホームドラマ

普通なら兄弟の結婚や家庭に口を挟むのは余計なお世話と一蹴されてしまうもの。
…という一般的な理屈はさておき、受け・水季は弟の結婚及び花嫁(注・男)に納得いかん!!
って勢いで結婚式をぶち壊しに式場に乗り込もうとしてトラブルに遭う。

車の接触事故の加害者・頼人に事情を説明したら、当たり前ながらドン引きされたってのに、たまたま居合わせたってタイミングで巻き込む羽目に。
しかし、何かの拍子でいい奴じゃんと思った瞬間にお互いに惚れていた…
というお約束の展開だったりする。

このドラマのようなよくある話が他と違うのは、キャスト全員が『男』って事。
舞台となるのも、ゲイの為に新しく出来たニュータウン、<エンゲイジヒルズ・ニュータウン>。
どこを見渡しても男カップルだらけで、結婚式と挙げたらお嫁さん(受け側)が旦那(攻め)の姓を名乗っていて…
さらりと書かれているけれど何気にドリームでユニークな設定だな、と思った。

水季に関しては、方向性が間違っているものの、弟の幸せを願う気持ちが暴走する姿は嫌いになれなかった。

読んでいて案の定苦労した過去があるのねと納得したせいもあって可哀想な気もしたし、己を犠牲にしてまでも、っていう水季の気持ちを頼人が組んであげようとするから何だか許せてしまう。

ちゃんと気持ちが通じているならば今度は弟のほうが親孝行ならぬ、兄孝行するようになるといいよね、なんて、またしても家族愛な方向に目が向いてしまった(笑)。

1

設定だけでした。

『セレブなゲイの街』という設定は面白いと思います。でもそれだけ。
作品としては、つまらないというよりも好みじゃなかったです。←まあ、正直言って中身はないと思いますが、それだけでダメなわけじゃないので。

とにかく、キャラクターに魅力を感じませんでした。特に水季(受)があまりにも身勝手すぎて、もう鬱陶しくてイライラしっ放し。いい年してここまで自分(と弟)のことしか見えてないって、そりゃアンタは友達も恋人もいなくてひとりで当然だよ、と納得してしまった。

もうひとつ、個人的に口の悪い受(とツン過ぎる受)がものすごくダメなので、それだけでもう無理。途中で読むのが面倒に(イヤというよりもう面倒に)なってしまいましたね。なんとか頑張って読みましたが。

まったく恋愛、いえ人間関係そのものに疎遠な水季が、はじめて身体から近付いた頼人(攻)に惹かれるのは、まさに絆される・流されるとしか思えなかったけどそれはまだしも、頼人が水季にというのが理解不能でしたね。コイツのどこがどうよかったの?初っ端からヤなとこしか見てないから、僅かな可愛さが意外性を持って際立っただけなんじゃね~のか!?とさえ考えちゃったよ。
なんかこれで頼人もストーリー上都合のいいだけのキャラクターとしか思えなくなってしまいました。まあ結構いい男ではあるんだけどね~。趣味悪いよ。

水季がそこまで弟に執着する理由(生い立ち等)も、なんだか安っぽいと言ってはあんまりですが、あ~そうとしか感じませんでした。たぶん水季にもっと共感できていたら、同じ安易でありがちではあっても捉え方は全然違ったと思うんですけどね。

鈴木さんは、本来は私とはあまり相性良くない気がするんですよね。合わないことが多いけど、お気に入りのシリーズもあるという感じなんです。好みがハッキリ分かれがちなので読んでみないとわからない、ある意味悩ましい作家さんです。
これも、買ったはいいけどなかなか読む気になれなくてずっと積んであったんですが、次に出た作品を先に読んで、それが結構よかったので思い切って読んでみたんですが・・・まあ読むまでもなかったな、というのが本音です。でも『もう買わない』とは決められないのは、中には面白い・好みに合う作品もあるから。ホント悩ましい。

キャラクターのタイプがもう少し違っていたら、ストーリー展開は同じく薄っぺらいお約束続きだとしても、それはそれで意外と楽しめたんじゃないかと残念です。

あと、イラストはとても綺麗で素敵でした。

0

設定は面白い

設定は面白いと思いましたが萌えはあまりなかったかな~。キャラクターがあまり好きになれなかったからですかね。唯一良かったのは頼人ですね。遊び人のように見えて実は一番しっかりしてる。水季の話を聞いてそれに理解を示すシーンも素敵でした。

水季は真面目なんだけど、常識人とは言い難い。初対面の頼人に無茶苦茶な事言いまくりですからね(笑)でも、水季の過去や生い立ちを知るとあそこまで弟に対して過保護になるのも分かります。
そこからは水季の性格も受け入れ読み進められたのですが、最初から気に入らず最後まで好きになれなかったのが水季の弟の涼真。両親が他界してからずっと育ててくれた水季にあの態度はおかしい。もう少し兄に理解してもらえるように涼真から歩み寄る必要があるように見えました。
否定されて頭にきてそのままゲイタウンに移り住んで結婚して。なんだか水季が不憫すぎる。ラストではなんだか普通に良い弟みたいな感じになってますが、私には涼真の悪い所しか見えませんでしたよ!

肝心のメイン二人の恋愛は、頼人が上手に引っ張っていってくれたのでそこは良かったなと思いました。水季の恋愛に慣れてない様子は初々しくて可愛かったです。

1

設定は面白い、が…

タイトルが非常にわかりやすい(笑)
男同士が結婚し、楽しく暮らせる、男だけのセレブな街。
そんな夢のような場所が存在する、という、思わずによによしてしまう設定の話。
設定はとってもいいと思うんですが、何かこう…上手く言えないですがもう一つ足りない感じがしました。
うーん…何だろう?
挿絵は文句なく綺麗だし、設定もいい。
強いて言うならば、主人公が弟の恋を邪魔しようとあれやこれやしようとするネガティブさが嫌なのかな…?
あと、個人的に弟と冬和ちゃんのHシーンが欲しかったです(笑)

0

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