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表題作きみの知らない恋物語

黒崎廣人 隣に越してきた大学時代の友人で小説家 28才
河合梓 バツイチで子育ての為に編集を辞め配達員に 28才  

その他の収録作品

  • 小説家 黒崎廣人による述懐
  • BL小説家・李丘那岐によるあとがき

あらすじ

シングルファーザーの梓が息子と暮らす小さなアパート。隣室に引っ越してきたのは、かつて梓に「好きだ」と言い続けていた男で…?

(出版社より)

作品情報

作品名
きみの知らない恋物語
著者
李丘那岐 
イラスト
鈴倉温 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
シリーズ
きみの知らない恋物語
発売日
ISBN
9784344825482
3.2

(21)

(2)

萌々

(10)

(4)

中立

(2)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
5
得点
64
評価数
21
平均
3.2 / 5
神率
9.5%

レビュー投稿数5

諦められない恋の行くへは妄想の作品に

学生時代に告白されながらも常識に捕らわれ、友人として好きだと思っていた攻め様に
恋愛で応える事は出来なかったが、その気持ちだけは戸惑いながらも嬉しいと感じていた
しかし、付き合いたと思った女性が現れた事で、受け様は攻め様にけじめとして
女性に交際を申し込むことを伝えるが、攻め様の最後に1度だけ抱かせてくれと・・・
その後は受け様が幸せならいいと、二人はいつしか離れてしまい友人としての
付き合いも途絶え、受け様はその時の女性とデキ婚するのですが、5年後に浮気され
子供を引き取り離婚するのです。
その時に彼女が言った、本当の恋をしたら貴方にもわかるって一言が全てのような
気がするお話だったのではと思いました。

夢だった編集を好きだからおろそかにしたくないと言う思いから子育てをする為に
辞めて、土日休みの配送業をしながら小さなボロアパートで暮らす事になる二人。
受け様は料理の才能が無くて、子供に美味しくないなんて言われる程なのですが
まずい食事をしていると、隣から美味しそうな匂いが漂ってくる。
新しく隣に入って来た隣人が挨拶に来た時、それが攻め様との再会になるのです。
昔の事を忘れた事はなかった受け様ですが、隣人として学生時代の気の合う友人として
また、付き合うようになるのですが、子供の面倒を見てもらううちに甘え過ぎだと
自分を好きな相手を利用しているようで罪悪感が湧きあがる受け様。

今でも変わらない攻め様の気持ち、でも自分には命よりも大事な子供がいて
受け様は自分の気持ちを自覚しても、攻め様を拒絶するしかなくて・・・
子持ち男の戸惑いと苦悩、何年も変わらずに一人を思い続ける攻め様の思いの深さ。
すれ違い、手遅れになりそうなところで、編集を目指そうと思った切っ掛けの
小説家と話す事が切っ掛けで、全てを覚悟して素直になる受け様。

ハッピーエンドのお話ですが、攻め様の健気な程の愛情と執念に近い思いが
切なくも有り、受け様の戸惑いも理解できて、読みごたえがありました。
ショートの攻め様の妄想的なお話もハッピーな最後ならではの作品でしたね。
受け様の子供部屋を受け様が離婚する前から作ってるあたりに執着具合が見えます。
それでも粘着質に感じない、受け様一筋で甘々な感じも萌えるお話でした。

6

努力は報われる!?

素直に面白かったと言える作品でした(^O^)
ドップリ子育て物のハズなのに、何でだろう?そんな感じが全然しません。
変に理解ある、こまっしゃくれた子供が出てこないせいかしら?

離婚した受(梓)が、かつて一度だけ流されて関係を持った友人(攻・黒崎)と再会し、子持ちであるが故、余計に世間体を気にして身動き出来ずに苦悩するお話です。

黒崎は軽くストーカーです。
職業を偽り、偶然を装って隣に引っ越してきます。(←もう最初からバレバレです)

しかしこのストー…失礼、黒崎、ちゃんと行動にも出ますので、この手の話によくある「ヘタレワンコ」ではありません。
いつか梓達と3人で暮らすという妄想(野望?)から、家まで買ってしまう残念な男ですが…。

対する梓は、
これからの人生は全て息子の幸せの為に費やそうと決めている、生真面目君。

黒崎に惹かれている事を自覚しても、息子に対して後ろめたい思いを持ちたくない、世間の常識からはみ出す事を恐れ、安全な場所から抜け出せない臆病者です。

そんな梓が、黒崎と3人で生きて行こうと決意するまでの心の葛藤が書かれた、焦れったい話で御座います。

黒崎の勝因はズバリ、息子の胃袋をガッツリ掴んだ事、だと思います(笑)

二人のHシーンもコミカルで、変にエロ臭さが無い所が良い!!
友人ならでのテンポの良さ!と申しましょうか、所々に梓のツッコミが入り笑えます。

これからも3人で仲良く幸せに暮らしてね、と素直に言えるお話でした。

梓視点から見る、編集者達の切羽詰まった感も、妙にリアルで面白かったです。
(^O^)

季丘先生、満足です~次の本も買います!楽しい作品をどんどん書いて下さい~!!!
)^o^(

3

執念というには、さらっとしていて

大親友、再会、子持ちものです。
何とも良いとこどりなお話ですが、
さり気ないけど、めちゃくちゃ執着している感があって、
面白かったです。

梓は、子供ができたものの、離婚した後、
大学生時代の親友で、当時告白をされた黒崎と
お隣さんで住むことになった。
梓は、子どもを1人育てるために、夢だった編集者の仕事を辞め、
運送会社に勤めるようにしたのですが、
なかなか1人で育てるのは、難しい。
そんな梓に助けの手をのばしたのが、黒崎。

黒崎の、自分の恋は受け入れてもらえないと理解していても、
諦めることができない。忘れることができない恋と
思い知っているから、好きでいることを続けるという様子に
胸をうたれてしまいました。
そして、梓も男前な性格であることも、面白かったです。

1

主人公を好ましく感じるかどうか

子育てモノが好きなので選んだ作品でしたが、あまり子育てモノ的な面白さは感じませんでした。

黒崎の執着ぶりは…一歩間違えば相当イタい男ですが、嫌いではなかったです。それが徐々に明らかになる展開も、今まで読んだことがない感じで新鮮でした。しかし、エピソード、キャラクター、展開、すべてに無駄が多い気がして、もっとギュッと凝縮できなかったのかなぁと残念な気持ちになりました。

同じようなことで何度も悩んだり、距離感を変えてみたり、主人公が学生時代からちっとも成長してないのももどかしかったです。三十路のシングルファーザーとしては思考が幼稚なのでは…。主人公を好ましく感じるかどうかで評価が分かれる作品かなと思いました。

3

受けが好きになれなかった

主人公がまったく好きになれなかった。子供に対しても自分勝手でイライラ…
攻めが執着するような理由がわからない。

2

この作品が収納されている本棚

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