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偏屈なクチュリエと家ねこ 偏屈なクチュリエのねこ活 2

henkutsu na kuchurie to ieneko henkutsu na kuchurie no nekokatsu 2

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表題作偏屈なクチュリエと家ねこ 偏屈なクチュリエのねこ活 2

仲村大我
洋裁店店主、リオンの恋人
黒谷リオン
ボーイズグループ・パラソルの元メンバー、レストラン勤務、21歳

その他の収録作品

  • 偏屈なクチュリエ視点のねこ活
  • あとがき

あらすじ

元天才デザイナーの家主に、国民的スターが衣装制作を押しかけ依頼!? そんな大きな仕事を、大我(たいが)が断っていたと知ったリオン。大我さんが表舞台に復帰しないのは、俺のせいかもしれない――自分の存在が恋人の足かせになっている…!? 不安に思ったリオンは、一日も早く自立しようと決意するけれど!? 無口で偏屈――かと思えば真顔でわかりにくい愛を囁く、クチュリエ視点の番外編も収録v

作品情報

作品名
偏屈なクチュリエと家ねこ 偏屈なクチュリエのねこ活 2
著者
月村奎 
イラスト
野白ぐり 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
発売日
ISBN
9784199011917
4.6

(71)

(51)

萌々

(16)

(4)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
13
得点
331
評価数
71
平均
4.6 / 5
神率
71.8%

レビュー投稿数13

1、2巻まとめてのレビューです

癒されました………。

恵まれない生い立ち、辛い経験を経てようやく手に入れた幸せな生活。リオンは大我に救われて、大我はリオンに癒されて、2人で辿り着いた最適解のようなハッピーエンドを見届けられた。…それが1巻。
今回、その続編となる2巻が出たということで、どのようなストーリーになるのかドキドキしていました。
当て馬とか事件とか、2人の穏やかで丁寧で幸せな生活を脅かすようなことが起こって欲しくない、という気持ちがあったのです。

結果、ざわつくことはあれど心掻き乱されるような展開はなく、リオンの心の成長も垣間見えるストーリーで、温かい気持ちで読了しました。
大我にたくさん愛されて、有菜や麗子にたくさん優しさを貰って、リオンが自分や相手を信じられるようになったのはすごく尊い成長。自分を大切にできることは、自分を愛してくれる人を大切にすることでもあるのです。

最後に大我目線のストーリーを読むことが出来たのも良かったです。口下手で伝わり辛い、大我の本心。ずっとリオン目線で物語を追ってきて、壁としてはもどかしい気持ちでいたから、想像よりずっと熱い大我の思いと深い愛情を知ることが出来て嬉しかったです。答え合わせができた気がしています。

1、2巻一貫して、すごく温かいお話でした。
ぜひ続けて読んでみてください。

7

”大我さんちの家ねこ”のその後。大我視点に身悶えます

まずは…月村先生、デビュー30周年おめでとうございます・:*+.
素敵なお話を生み出し続けてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

そしてこちら。
ドキドキわくわく、楽しみに待っていた『偏屈なクチュリエのねこ活』続編です!!

大我×リオン、恋人となった二人の穏やかで甘やかな同棲生活編。
大我の古い知り合いだという驚きの人物も新たに登場し、賑やかで暖かな一冊です。

ちょっぴりの切なさもありますが、そんな塩味も
大我の不器用な溺愛に包まれ、確かな安心感と安らぎを与えてくれます。


先日のキャラレーベル展でお迎えしたポストカードを手元に置き、
読み始めたこちら。
読み終えて気付けば、狭んだしおりが御本のそこかしこに…
一文一文が沁みました。

スキャンダルにより芸能界を干された元アイドル、リオン(受)。
そんな彼が元天才デザイナーで現在は街の洋裁店店主である大我(攻)と知り合い、癒しを得て心通わせてゆき、恋人になるまで。

そんな前作の続きの今作は…

大我の亡き想い人である隼の妹・有菜の結婚(実は彼女は大我の元妻でもある)、
リオンがレストランでの仕事、料理の仕事に特別な思いを抱き頑張る様子、
麗子さん(大我の店のお得意様で、リオンの年の離れた友人)との交流など、
じんわり胸を熱くする展開・描写が盛りだくさんです。

そんな中ある日、大我のもとを超有名ロックバンドのリーダー・大東(おおひがし)が訪れ、衣装製作を依頼してきます。
しかし友人でもある大東の頼みを、大我はすげなく断ってしまいー

とお話が展開。

ここで、大我が製作を断った原因・理由の一つに、自分の存在があるのでは…
自分が足枷となって、彼の復帰を妨げているのでは…?

とリオンは思い悩むのですが、このすれ違い描写の中で炙り出される
年上彼氏・大我の溺愛と執着っぷりがたまらなく響く。
とんでもなく不器用で、とんでもなく愛情深い飼い主様ですよ…!

読んでる私も「もしかして…!」とドキドキしながら読んだ小箱の中から出てきた意外な(?)贈り物、指輪よりもときめいてしまった...

なんとなくいつも、リオンの方が健気に必死に
大我の足元にじゃれついているように見えるけれど。

実は大我の方こそおおいにリオンの存在に癒され救われていて、
独占欲や執着心を懸命に抑えていたり、興醒めされていないか…と不安に思っていたのですね。

大我視点で語られる内心の焦り、不安、リオンを愛してやまない気持ちに萌え転がりました。
言葉にされなくとも、行動の端々から彼の愛は伝わってくるのだけれど。
やはり本人視点で語られ綴られる本気の想いは、何よりも刺さる!!!


そういえば、表紙イラストで「うさちゃん、増えてるなあ」と思ったのですが。
序盤にこの焦げ茶のうさ王子が登場するのですが、登場の仕方に胸震え、悶えました。

リオンがぬいぐるみを抱きしめる時は、何か落ち込んでいる時だー

と、リオンが何も言わなくても、愛情深い彼氏はちゃんと気付いているんですよね。

麗子さんとの会話中、何気なく彼女が呟いた一言で
「年齢差」を意識し、共にいられる時間の短さに気付いたリオン。

大切な存在を永遠に失った経験を持ち、
共にいられる時間の儚さを知る大我からの贈り物だからこそ余計に、
その慰めと愛情表現が沁みるんだろうなあ…

二人の間のより深まる絆と愛にも最高に胸にグッときましたが、
リオンと伯母/従姉妹との再会、またリオンが料理を一生の仕事として捉えるようになってゆく再生物語としても、読んでいて込み上げてくるものがある物語でした。

息を吐くように人の悪口を言う伯母さんはもう、、、
救いようがないけれど;

こっそりリオンに会いに来た瑠衣ちゃんが、
大我の言葉を借りて言えば「思いのほかいい子」で救われました。

リオンと瑠衣を二人きりにしないよう、本当は仕事なんて終わってるのに
作業のふりをしてリオンのそばにいる大我、優しいなあ。。
その優しさ、しっかりリオンに伝わっていますよね。

愛を与えて、返されて…
そんな静かな営みが、二人の間に偏ることなく対等に、絶え間なくなされている尊さに胸がきゅーーーっとする。。

特に後半の大我視点にたまらなく萌えて身悶えしましたが、
前半部分も大我の何気ない&さりげない優しさと愛情表現に小さく悲鳴をあげることしきり。

読んだ方、お分かりいただけるかと思いますが…
シンブル付きのネックレスについての会話からの「的外れが逆」の指摘。

ここ、すんとした顔で読みながら
実は脳内では床をゴロゴロゴロゴロ、転がっておりました…!!!!

動きにくくても、大好きだから、肌身離さず身につけていたい。離したくない。
そんな気持ちが外さないネックレスと短い言葉ひとつで伝わるこのシーン、ただただ尊い...(語彙力)

足元にじゃれつく大我さんちの家ねこは、
特別なことをしなくても、ただそばにいてくれるだけでいい、愛おしい存在。

亡くなった隼のことを乗り越えるのでもなく、忘れるのでもなく、
二人で向き合って話をし、”へそを曲げてた”とくすくす笑い合える幸せを、壁となって見守る私も心いっぱい、感じさせてもらいました。

「大我さんと、大我さんちの家ねこ」の暖かなその後に、なんとも言えぬ喜びがじんわり込み上げてくるー

そんな最高の続編。
日頃犬派の私も、リオン猫の愛らしさには完敗ですฅ^•ω•^ฅ
ああ、猫って可愛いなあ!

あ。1巻に続き、濡れ場は控えめな今作ですが…
リオンのことを考え、今まで抑えていた大我の欲が爆発、
がむしゃらにリオンを抱く描写には打ち震えたーーー…!!

決して枯れてるわけじゃなく、今までの”あっさり”は全て
年上彼氏の思いやりだったことが、リオンにもよく分かっただろうな...(*´艸`)

6

手先は器用でも伝える思いは不器用な恋人

恋人関係になってから半年後くらいの時が流れた続編。
リオンの生活もすっかりこの街に溶け込み、たくさんの人たちとの繋がりも増え、仕事も恋愛もご近所付き合いも充実した毎日が伺えました^ ^

ほのぼのとした日常は、リオンにとって贅沢な時間で宝物です。
アイドル時代のトラウマ感情がふとした瞬間に湧き上がってくるものの、レストランの仕事をこなす忙しさと大我と過ごす穏やかな時間は、そんなリオンの不安を忘れさせてくれる大きな救いに繋がっています。
今のリオンには味方がたくさんいますし、彼を肯定し認めてくれる人たちとの関わりや絆が、いつかその心の傷を完全に取り払ってくれることでしょう。
リオンの中からネガティブ感情が跡形もなく消え去るのはまだ時間がかかりそうですが、この街と人たちは、新しい居場所で頑張る人間を受け入れてくれる包容力があることが文面から伝わってきます。リオンのことを世間を騒がせた元アイドルという肩書で評価するのではなく、「黒谷リオン」という1人の人間として接してくれる人々の自然体の温かさにジンときました(*´︶`*)

大我とリオンはまだお付き合い歴半年ということもあり、お互い考えていることが上手く伝わらない、真意が汲み取れなくて気持ちが噛み合わない……なんて一幕も出てきます。
言葉足らずで突き放したような言い方は大我らしさといってもいいけど、この偏屈なクチュリエはどうしてこんなに誤解されるような言い方に持っていくのでしょうね。もっと分かりやすくストレートに伝えてくれたら、感じなくていいモヤモヤにリオンが悩む必要もないのに(笑)
でもこの不器用さが大我の短所であって長所なのかもしれません。一見冷たく見えるセリフの真意を紐解いていくと、実はデレの照れ隠しになっていて、それってこういう意味だったのか…から分かってくるリオンへの愛の重さがあとから沁みてきます。

手先は器用でも、伝える思いは不器用な恋人に振り回されるのも幸せの証の1つ。素直じゃない男から垣間見えるデレの萌え香にたっぷりと浸って下さいね^ ^

6

ふたりの幸せなお話をたっぷりと

前作で恋人になった2人のお話。リオンは麗子さんから紹介されたトラットリアで元気に働いています。

大我はリオンが可愛くて仕方ないんだろうなぁ。
姫と王子の洋服作ってあげたり、リオンの洋服を仕立てたり。リオンが大我が仕立てたシャツを着て仕事しているのが愛でくるんでるみたいですごく良かった。

先生もあとがきで書いてらしたけど、苦労したリオンをふたたび悩ませたくないということで基本的にはしあわせなふたりの話をたっぷり読めるお話でした。

前作より言葉も行動も愛をもっと伝えようとしている大我がすてき。リオンは読者のわたしも保護者の気持ちで見守りたい魅力的でかわいい男の子なので、気分は麗子さんのお友達ポジションで読んでいます。新たな夢を見つけたリオン、良かったね。

ぐり先生の挿絵がまた素晴らしい。たくさん挿絵があり、カラーは結婚式の正装だし、拝みたくなるようなかっこよくてかわいいふたりをたくさんイラストで見ることができてこちらも幸せでした。

月村先生とぐり先生のタッグがあまりにも素晴らしいのでまた組んでいただきたいなぁ!

5

自分たちなりの幸せを、

前作で恋人として良いところに着地した大我とリオン。
そんな彼らの"その後"が見れるなんて大歓喜…!

大我の熱量の低さは相変わらずだしリオンに対してもちょいちょい塩気味だけれど、
そのわかりにくい言動の中にたっぷり愛を含んでいることを前作で教えてくれていたので、
今作での彼らのやり取りもただただ微笑ましく見守ることができました。

大我の友達やリオンの職場の先輩など新キャラが登場してちょっぴり賑やかになりますが、ストーリーはすごく穏やか。
前作のような切なくて苦しいシーンはなく、そんなところからもふたりのお付き合いが順調なのが伝わってきてほっこり。
何より、リオンが元気いっぱいになっていたのが本当に嬉しかったです。
大我の愛をまっすぐに受け取って(わかりにくいけど笑)少しずつ本来の姿を取り戻していったのだな…と、なんだかジーンとしてしまったのでした。
これからもふたりは自分たちなりの幸せを求めながら、穏やかに日々を重ねていくのでしょうね。
そんな未来までもが見えるようでした。

大きな波やドラマは無かったけれど、ふんわり心があたたまるようなとても素敵な続編でした。

4

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